山本 駿– Author –

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僕が不登校のころ、ひとりで遠出していた理由
「名古屋行くんですけど、どこかオススメ知りませんか」 ある日の「昼TRY部」(不登校の子どもたち向けの居場所)の帰りがけ、ひとりの生徒がこんなことを尋ねてくれました。聞けば、翌日、ひとりで電車に乗ってふらっと名古屋へ遊びに行くのだとか。 大学... -
僕の不登校が親戚中に知れ渡ったとき
お盆休みが近づいてきました。 お盆といえば親戚が勢揃いしたりする貴重な機会です。そんな中で、親戚に自分の子が学校に行ってないことがバレないか、言う必要があるのか・・・と悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。 結論から言えば、無理して... -
家庭環境から考える不登校―『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』を読んで
少し前、弊団体代表とインターン生が口を揃えて「あれはすごかった!」「もうめっちゃ泣きました!」と感想を漏らしたアニメがありました。そのアニメとは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』(以下「あの花」)。 高校受験に失敗し、希望の高校... -
不登校の子どもが「ネットやゲームにのめり込む」のは本当に悪なのか?
この20年、不登校の子どもの在宅環境は間違いなく大きく変わっています。 いまや現実世界に居場所を求めず、インターネットで日本、いや世界各地の人々と関係を築く子もいます。家に居ながらにして他人と、しかも顔を合わせず文字だけで簡単にやり取りでき... -
「暗い顔」でいないことが、不登校の我が子を勇気づける
教育実習中、ひとつ心に決めていたことがありました。 それは子どもたちの前ではできるかぎり暗い顔をせず、明るく接しようと。 ちょっと前、子どもたちの集まりに参加したとき、行きの電車で忘れ物をしてしまいものすごく凹んだまま場に参加したことがあ... -
「近道は遠回り」、それが不登校支援
先日所用で佛教大学に行ったのですが、そこでこんな掲示を発見。 近道は遠回り 急ぐほどに足をとられる 佛教大学という場所柄、仏教の教えか何かなのだろうと思い帰宅後調べてみると、どうも10年前の「大分麦焼酎二階堂」のCMが出典であることがわかった... -
「本人抜き」ではありえない、不登校支援
「すみません、子どもがどうしても首を縦に振らないので・・・」 とあるNPOの居場所事業に見学希望された保護者の方が、前日になってこんなメールを送られました。 どうやらその保護者の方は、我が子が自分を見失い毎日とてもつまらなさそう、ここならばな... -
通信制高校と今存在しない職業から考える、不登校の子どもたちの進路のこと
ひと月弱、D.Liveの活動をお休みして教育実習に行ってきました。 実習先としてお願いしたのは、かねてから興味のあった通信制高校でした。通信制高校で実習、というのはかなり異例なことらしく、手続きが少しややこしくて本当に実習できるのか不安だったの... -
「角さん」が教えてくれた、不登校の子への接し方のヒント
「私は、角淳一です。あなたはどなたですか」 このフレーズにピンと来るあなたは、おそらく平日の昼下がりに「ちちんぷいぷい」を観ていた方だと思います。 「ちちんぷいぷい」とは、平日の昼2時から夕方6時ごろまでやっている情報番組で、もう関西では20... -
「いい先生」ってどんな先生なんだろう―不登校だった立場から考える
たとえば、学校のある教師が体罰など不祥事を起こしたとき。たまに、こんなことを言う生徒がいます。 「○○先生は本当はいい先生なのに」 「あの先生のやったことは間違っていない」 つまり不祥事を起こした教師を擁護しているわけです。もちろん、生徒の目...