子どもの自信が育ったかについて、どう評価するのか

スタッフの得津です。
私たちは中高生向けに「TRY部」という活動を行っています。
いわゆる塾や習い事とは違って、子どもたちの生活をふり返って、週ごとの目標を設定したり、学校では話せないような事を親身に聞いたりしています。
こんな活動を通して、子どもの自信や自尊感情を育み、大人になった時に何事にも前向きに頑張れるための素地を養っています。
嬉しい事にいろんな場面でTRY部のことを紹介する機会が増えてきて、
「いいですね、それ!」とか「幼児向けとか無いんですか?」って言われたりすることもあります。
で、TRY部のことを話したときにたまに聞かれるのがこの質問です。
「子どもの自尊感情が育ったとか、どうやって測ってるんですか?」
非常に難しいんです。これ。ええ。
僕自身も誰か別の人がTRY部のような事をやってたら、評価について絶対に聞くと思います。だって心のことだから、なかなか表に出にくいじゃないですか。自尊感情とか、自信とか。
だからこそ、気になるんですよね。皆さん。
少しTRY部のことをお話すると正直なところ、自尊感情とか自信というのはテストや通知表みたいな数値での評価を私たちはしていません。
ローゼンバーグの尺度や東京都教育委員会が実施した調査、あるいは私たちが子どもの自信白書用に作ったアンケートを用いれば、ある程度測る事が出来るんでしょうけど、私たちは数値よりもそのウラにある子どもの思いや変化について注目していきたいんです。
では、T子どもたちの成長や変化についてTRY部では何を特に見てるのかについてですが、日々のふり返りの中から子どもたちが話す発言の質や内容などで見ています。あとは、手帳です。子どもたちは大人顔負けのスケジュール帳を教材として持っているので、そこに書いてある内容の変化にも注目しています。
ふり返りの時間に書く「良かったこと」について詳細に書けるようになっているとか、目標についてどれだけ近づけたのかをより詳しく把握できているとか、そういうところを手がかりにしています。
変化をみるスパンについてですが、ちょっと長期的な目で見てます。「三ヶ月前は、◎◎ってよく言ってたのに、今は言わなくなったな」という具合に、先週と今週でどう違うかというよりはもう少し長い目で変化をみてます。こんな変化を、子どもたちとの関わりから拾って、お家の人にお手紙や面談等で伝えます。
たとえば、通知表だったら各教科の成績が書いている欄の他に先生からのコメントが書いてある欄があると思います。イメージはあんな感じに近いです。
子どもの自尊感情を育む関わり方や、自尊感情についての子どもの現状などが普段講演する主なトピックですが、評価や子どもを観る観点についてもご希望があればお話しますので、お気軽にお声がけいただければと思います。
講演依頼や、実績などはこちらから。
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さて、そんな数値化しにくい心の変化を数値化してみようという試みが7月に行われます。
しかも!僕が話題提供者としてD.Liveの取り組みについて話してきます。
それが、こちらです。
国連フォーラム第3回勉強会
”幸せの指標化への挑戦”~これからの開発を考える~
この勉強会は国際系の学生に向けたイベントで、7月15日(金)に開催なのですが、もうすでに定員に達しているそうです。参加される人は国際開発の分野に携わりたい人たちが特に多いみたいですね。
今までは、保護者さんとか大学などで講演やワークショップをする事ばかりだったので、かなり新鮮だなと今から楽しみにしています。国際開発というのは、僕も全然わからないんですが、いわゆる豊かに暮らせるための仕組みを作ることみたいです。
・就業率をあげるとか
・きれいな水が飲めるとか
・交通や通信が便利になるとか
こういう、具体的に目に見えたり数値で評価できる仕組みづくりみたいなものが国際開発の中心だったそうです。ですが、目に見えない豊かさにこそこれからは注目していくべき何じゃないのかという主旨で今回はの勉強会は企画されたので、子どもが自尊感情という心の面を扱う私たちD.Liveにお声が掛かったというわけです。
中身としては、私たちが解決したい社会課題(子どもの自尊感情が低下している事)とその背景を参加者に伝え、どうすればそれが解決できるのかについてブータンの国民総幸福量(GHN)を指標としながら、数値化できるアイデアを考えてみようという内容です。
なんと出たアイデアに対して僕がコメントをするというのですから、もうドキドキです。とはいえ、普段なら出会えないだろう人に会えると思っているのでとてもワクワクです!また事後のレポートも書きますので、お楽しみに!
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