子どもたちだけで一泊二日の旅を計画し、新幹線に乗った。

「遠足は、現地集合、現地解散にしましょう」

オンラインコミュニティ TRY部の保護者会で、遠足の方針が決まった。

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飛行機に乗っていくような遠方の場合はスタッフが引率するけど、それ以外は子どもに任せよう。

スタッフと保護者で話し合い、結論を出した。

滋賀の生徒たちと「名古屋港水族館行きたいね」と話していたので、「じゃあ、名古屋行こうぜ!」と名古屋遠足が決まった。

5月6日 14:00 名古屋港水族館 チケット売り場集合

 

これだけを生徒に伝えた。

 

子どもたちだけで計画

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オンラインコミュニティのTRY部には、生徒が全国にいる。

関西や東海地方の子だけが遠足に来るかなと思っていたら、全然違った。

新潟や山形の生徒も、「行く」となっていた。

子どもたちは、自分たちで話し合い、ホテルを予約していた。関西組は、集合時間を決めて、子どもだけで新幹線に乗り込む。

中高生が、ほぼ自分たちだけで旅行を計画し、実行した。

僕たちスタッフは、なにもしていない。

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名古屋港水族館から帰るとき、スタッフは解散。子どもたちは、みんなで泊まるホテルへ行った。

翌日、子どもたちだけで名古屋市科学館へ。

「夕食、どこで食べよう?」
「朝、どうする?」
「次の日、どこ行くのがいいかなぁ?」

名古屋港水族館からの帰り道でも、子どもたちだけで話し合いがおこなわれていた。

不登校は青春が出来ないなんてウソ

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僕は、小学生のとき、修学旅行に参加が出来なかった。

けれど、親が修学旅行のコースを家族でまわることにしてくれた。

不登校になると、修学旅行や遠足なども参加出来ないこともある。子どもが青春を感じる機会がなくなるのではと、心配する親御さんもいる。

しかし、僕は不登校になったからといって、青春が出来ないとは思わない。

今回の遠足は、子どもたちからしたら大冒険だっただろう。

中学生や高校生が、子どもだけで新幹線に乗る。子どもたちだけでホテルに泊まる。自分たちだけでホテルを予約する。

与えられた予定ではなく、自分たちで決めた予定。

なにを食べる? どこへ行く? なにをする?

話し合い、実行する。

きっと、学校の修学旅行以上の思い出が子どもたちには残ったと思う。

遠足をするたびに思うのは、子どもたちの顔が変わっていくこと。

凜々しく、たくましくなっていく。

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今回、子どもたちだけで参加させるのは親御さんとしてもとても心配だったと言う。(そりゃそうだ)

参加する子の中には、いつも朝が起きられず、体調のすぐれない子もいた。

「ほんとうに参加出来るの?」「宿泊先で体調悪くなったらどうしよう?」と不安になっただろう。

でも、子どもたちは楽しそうに、元気に旅を満喫していた。

親御さんにとっても、子どもにすべてを任せる良い機会になったと思う。

「うちの子、こんなに出来るんだ」と思った人も少なくないだろう。

旅は、人を成長させる。
そして、人との繋がりをより強くしてくれる。

9月には、北海道遠足が待っている。

さて、今度はどんな感じになるかな

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
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