子どもが勉強中にイライラし出したら、手を抜く技術を教えるサインです

こんにちは。スタッフの得津です。

突然ですが、子どもは勉強中にイライラすることがあります。

ぼくはこれまでに何度か、子どもが勉強中にイライラする様子を見たことがあります。

小5の生徒は、わからない部分が出てきたら「もうイヤーーー」と言いながら頭をバリバリとかきむしっていました。

中3の生徒は「こんなんわからんし。もうしないです!いや!」と言って、スマホのゲームを始めようとしました。

PTAなどの講演の場で、勉強中にイライラする子どもの話をすると結構うなずかれるので、勉強中にイライラする子どもたちは一定数いることがわかります。

このイライラは不思議なもので、相手のイライラがこっちに伝染することがあります。

子どもがイライラしてたら、こっちもイライラしてきて、

「もうそんなんやったら、やらんでいい!」なんて言いたくなります。

そしたら結局子どもは勉強しなくなったという経験がおありの方もいるのではないでしょうか。

子どもが根気強く勉強するためにも、この勉強中に現れるイライラを克服する方法が必要です。

その方法は手を抜く技術だと考えています。

わからない問題があったときにイライラする子どもは、完ぺき主義の子どもが多いです。

問題は上から順番に解かないといけない。

答えを見ずに自分で答えないといけない。

当てずっぽうに書いてはいけない。

自分なりの「〜〜してはいけない」や、「〜〜であるべき」という思い込みでがんじがらめになって、

どうしようもない気持ちがイライラになって外に出ます。

ぼくはこんな子どもたちはある意味真面目だと思っています。

学校の先生が言いそうな、

「1番から順番に解きましょう」とか、「分からなくても考えてみましょう」とか、「カンニングはいけません」という言葉をきっちり守っているんですから。

しかし、その真面目さゆえにイライラしてまっているので、真面目の枠を外してあげる必要があります。

答えを見ながら問題を進めても良い。

分からないところは後回しにしてもいい。

こんな声かけが必要になります。

子どもが「そんなんアカン」と言ってきたら、作戦変更です。

一緒に分からない問題を解くんです。あるいは、自分だけ答えを見てクイズっぽくやるのも良いです。

「4番の答えは四文字。最初の文字はア!」という具合に、ヒントを出しつつ進めます。

うちの教室でも自習してる生徒が行き詰まってきたら、クイズっぽくやります。

ですが、やはりどこかで手を抜くことの意義を伝えることも必要じゃないかと思うんです。

100のチカラで100の結果が出ることは素晴らしいことですが、

30のチカラで80の結果が出ることもまた素晴らしいことだと思います。

人は自分が思っているより簡単に壊れてしまいます。

それは今の残業問題やブラック企業の問題からも読み取れます。

まだまだ頑張れると思っても、疲れたり体調を崩したりします。

手を抜き、休むことも大切なことです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

目次