6/16(土) D.Live共催イベント Policy Lab. Shiga 「未来アイデアソン」#2

 

「木を見て森を見ず」

 

ぼくの教員時代。特に初任者を表すなら、このことわざ以上のものは無いかも知れません。

 

1つの締め切りに追われて他の仕事がおろそかになって怒られたことや、一人の子どもの話を聞いているうちにクラス全体がほったらかしになってしまったこと。

 

こんなことがたくさんありました。

 

その度に、先輩の先生から「もっと全体を見なさい」「見通しを持って仕事を進めなさい」と怒られたものでした。

 

 

ぼくの教員としての仕事ぶりを表すためにこのことわざを引きましたが、実は今もなお、一つのこと、目の前のことにどうしても目が向いています。

 

 

今日はどんな教材を用意しようか。

先週あの子は休んでたしゆっくり話ししてみようかな。

あとちょっとで保護者さんが面談に来られる。きっと緊張してるだろうし話しやすいような準備をしよう。

 

 

毎週来てくれる生徒や、ご面談に来られる保護者さんにとって、ぼくが力になれることは何か。

そんなことばかりを毎日考えます。

 

でも、1日を終えてお風呂に入ってるときに、ふと浮かぶことがあります。

「今日出会った保護者さんやお子さんが悩まずにすごせるには、現状の仕組みで何を変えたらいんだろう」

 

 

木から森に視点がうつるんです。

 

こんな環境があればいいんじゃないか。そういえばあの市ではこんな取り組みがあったな。これを滋賀に当てはめたらどうなるだろう。

 

 

リラックスしていると、課題を根っこから解決するためのアイデアとも言えない考えが頭をめぐります。ですが、翌日になると目の前の子どもや保護者に目が向くし、昨日のアイデアも頭の奥の方へ押しやられてしまいます。

 

 

 

 

わかってるんです。

こういうのもったいないし、実行に移せなくても発信するだけで問題を生み出す仕組みへアプローチすることになるって。

 

法人を立ち上げるときも先輩NPOの方々から口すっぱく言われました。

「NPOは目の前の課題にアプローチすることも大事だけど、その課題を生み出す仕組みにもアプローチしないと本当の意味で君たちがめざす社会は達成されないよ」って。

 

 

わかってるんです。

ついつい後回しになってしまうんです。

目の前のことを取り組んでるうちに、後回しにしてたことさえも忘れてしまうんです。

 

 

 

 

けど、子どもが抱える課題を生まないための仕組みについてみんなで考える機会が6月に開かれます。日頃、地域で子どもと関わっているからこそ、個々の取り組み以上に全体的な仕組みづくりや解決策を考えたい人にはぴったりの会。

 

それが、Policy Lab. Shiga 「未来アイデアソン」です。

 

「Policy Lab. Shiga」とは2017年7月からスタートした、「県民の本音」を起点にして共感に基づく政策形成を追究する、滋賀県庁の若手職員有志を中心とした政策研究プロジェクト(県非公式)です。(説明文より抜粋)

 

 

 

「政策」と言われると議員さんや偉い人が考えることで、街場のぼくたちには関係なさそうな言葉ですが、政策を考えることは、木を見るんじゃなく森を見ることになります。

 

「興味はあるけど政策とか考えるの初めてだし、どうしたらいいか・・・」とお思いの方もおらえるでしょうが、ご安心ください。考えるための材料は用意してくれています。

 

面白いのが、「未来アイデアソン」は一人の中学生を起点にみんなでアイデアを出していくんです。

 

 

いうなれば「木を見て森を見る」ような仕方で政策につながるアイデアを出し合います。

 

予算とか過去の事例とか客観的なデータとか、ちょっと専門的なことは今回聞かれません。

 

 

普段、滋賀で子どもの居場所作りをしたり、滋賀の子育てシーンにおける課題を解決する仕組みを考えたい人はぜひ。

 

 

■ 以下イベント詳細です

 

 

「Policy Lab. Shiga」とは2017年7月からスタートした、「県民の本音」を起点にして共感に基づく政策形成を追究する、滋賀県庁の若手職員有志を中心とした政策研究プロジェクト(県非公式)です。

 

これまでこのプロジェクトが行ってきた調査で明らかになった滋賀の若者に関する4つの人物像を取り上げ、彼ら/彼女らが2030年滋賀で幸せに暮らすためのビジョンを、アイデアソン形式で県内の方々と一緒に考えていきます。このイベントはその第2回目になります。

 

Policy Lab. Shiga の趣旨に賛同いただける方であればどなたでも参加可能です(要事前申込)。Facebookイベントページで「参加予定」をクリックしてください。

なおメールでの申込みも受け付けています。下記ウェブページからアクセスしてお申込みください。

http://policylab.shiga.jp/phase2/393.html

 

なお、3回のアイデアソンを通じてまとまった政策アイデアや、1年間を活動を通して模索した「デザイン思考を活用した行政経営」については、9月の活動終了時に滋賀県庁知事部局に施策提案・政策提言の形でフィードバックします。

 

■日時・場所など

日時:6月16日(土)13:00-17:00

場所:草津市立まちづくりセンター 多目的室1(草津市西大路町9-6)

共催:NPO法人D.Live

 

■参加費

無料(会場費や飲食費などで当日カンパを募るかもしれません)

 

■テーマ

「○○さんが2030年の滋賀で幸せに暮らすためのアイデア」

詳細は下記ウェブページをご覧ください。

http://policylab.shiga.jp/phase2/393.html

 

■当日の流れ(詳細は変更になる場合があります)

  • 13:00 チェックイン

  • 13:10 ペルソナに関するオリエンテーション

  • 13:20 質疑応答・アイデア出し(各自)

  • 14:20 アイデア出し(テーブルごと)

  • 15:30 ブラッシュアップ

  • 16:30 発表&振り返り

  • 17:00 終了

 

 

 

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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