キッカケがあるから人生が変わるわけではない (YouTube 不登校ラジオ)


YouTube 不登校ラジオについて

この番組は毎週火曜日の22時からYouTubeにて不登校に関することをお話しします。
ラジオのように皆さんからお便りをもらいそれを読んでいく番組です。

不登校になると、どうしてもお悩み相談やしんどいことばっかりが目立ちます。
けれど、その中にも楽しいことや喜びもあります。親として感じたことや成長したことなどもあると思います。

そういった前向きなコメントなどを伺い、みんなで気持ちを前へ向けていければいいなと思ってお送りしております。
前回の配信

– YouTube

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人生にキッカケなどない


キッカケがあるから変わるなんてことは、人生にほとんど起きないと思っている。


ただ、あるのは日常の小さな変化であり小さな刺激。
人と出会う。何かが変わる本を読む。
何かを思う情報を得て何かを考える。

そんな小さな積み重ねから小さな行動は変わっていく。

朝起きる時間が変わる。
外に出なかったのが出るようになる。
運動するようになる。

小さな変化の積み重ね、小さな行動の積み重ねがやがて目に見える大きな行動になってくる。

人生は、大きな一つのキッカケがあるのではなくて、小さな積み重ねの中で変わっていくもの。

子どもが全然成長しない。
子どもがずっと同じような調子だ。
いつになったらキッカケが来るのか。

そう悩む気持ちはわかるけれど、いつか来ると期待するようなキッカケなんてものは存在しない。
無理して子育てなんてしなくていい

頑張って働いて、無理をしてお金を稼いで、子どもの私立の学費を払っているけれど、心が折れそうというご相談。
正直言って、子育ては無理しちゃダメだと思っている。
子育ては長期戦で短距離走では決してない。
子どものために頑張りたい。
子どもにお金のことで迷惑をかけたくない。
選択肢があれば、子どものために全力を尽くしたい。 親としての気持ちはわかる。 けれど、無理した結果どうなるかというと、いつか子どもを恨む日が来ると僕は思っている。
こちらが思い描いてた通り、期待に添い、素晴らしい結果を残せば報われたなと思える。

けれど、私立の中学校に通わせても登校しないとイヤになる。

たとえ、中学校をうまく卒業しても高校に入ってから不登校になったら、「なぜ、あの時あんなにお金払ったのに…」と、子どもを恨むことになる。
「これだけ無理して私が頑張ってるんだから、あなたも頑張ってよ」と、どうしても思う。 「これだけ頑張った分、取り返してよ」と、思う。
子育ては絶対に無理してはダメ。
私が潰れそうになったら、一刻も早く子どもから離れた方がいい。
心の余裕ができるまではできるだけ離れていく。
サークル(おとなTRY部)では、子育てがしんどい時は、買い物からの帰り15分だけ車の中で一人になる時間を取るというかたがいた。
親がご機嫌で、親に心の余裕がないと、子どもに対しても優しく暖かく接することは不可能だ。
充分なお金がなくて、子どもに完全な教育を受けさせられないかもしれない。

でも、仕方がない。

お金が無限にあるわけでもないし、かけらる教育費も限られている。
少なくとも、今の日本では、みんなきちんとした教育を受けているので、それ以上の教育を受けさせる必要なんてない。
その子にあった手厚い支援やサポートがある方がそれはもちろんいいけれど、だからといって、それを求めるために、家計を逼迫させたり、親がヘトヘトになるまでお金を稼ぐ必要なんてない。
子育ては無理をしないこと。 親自身が自分を大切にすること。
そこが何よりも大切。
次回のテーマ

親として不登校のときに役立ったもの、役立っているものは?

お子さんが不登校になり、困った時や悩んだ時、私として役に立ったものを教えてください。

「この本をよく読んだ」
「悩んでしんどかったので、ヨガに通っていた」など、どんなことでも結構です。

本やサイト、記事、習い事、場所、人など、「これが私の役に立った」というものを教えてくださいね。 お便りは、公式LINEよりお送りください!

NPO法人 D.Live 公式 LINE
次回の配信予定


2023/09/26(火) 22:00 –
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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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