不登校でどうしたらいいのか分からない気持ちに終止符を打とう。

不登校とは、保護者にとって未知だ。

子ども自身が変わってしまったかのように感じる。

今まで元気だったのに、今では無気力になり、ゲームばかりやっている。

朝も起きてこず、風呂にも入らない。

いったいどうしたんだ…。

焦るし、不安になる。

将来は、大丈夫なのか?
このまま引きこもってしまったらどうしよう…?

先が見えないことによる不安、恐怖、心配。

不登校において、困るのは、取り扱い説明書がないこと。

いったい、どのように関わればいいのか?
どうすれば、元気になるのか?
なにをしたらダメなのか。

子どもを傷つけたくはない。

より悪くなってしまっていくことも恐れる。

結果、なにも出来ない。

見守りましょうと言われても、なにをどう見守ったらいいのかも分からない。

いつまで見守っていれば、この状態は変わるの?

ほんとうにこのままなにもせずに見守るだけでいいの?

時間は、刻々と過ぎていく。

半年がたち、1年がたつ。

「1年待ったのに、なにも変わらないんだけどっ!!!」

叫びたくなる。

いつまでガマンすればいい?
いつまでこの状態が続くの?
いつになれば、子どもは動き出すの?

なにも分からないまま進むのは苦しい。

今、自分が前に進んでいるのか、後ろに向かっているのかすら分からない。

自分だけが焦って、すごく頑張っている気がする。

子どもが楽しそうにゲームなんてしてたら、怒鳴りつけたくなる。

「誰のために私は、苦しんでいるんだっ」と。

カウンセラーに相談しても、「今は見守りましょう」なんて言われる。

「つらいですねぇ、しんどいですねぇ」と温かい言葉をくれる。

でも、本当に欲しい言葉はそうじゃない。

いつ、元気になるの?
いつ、外へ出るの?
私は、なにをすればいいの?

頼むから、正解を教えて欲しい。

せめて、なにかヒントをくれ。

不安な気持ちは募り、焦りになる。

なにか大事なものを少しずつ失っていくような感覚にとらわれる。

 

こんにちは。
D.Liveの田中です。

今、滋賀県でフリースクールを運営し、不登校支援で保護者のかた向けの講座などをおこなっています。
僕自身、不登校と引きこもりを経験しました。

その経験をもとにしながら、日々、子どもたちと接しています。

普段は関西で活動していますが、久々に東京でイベントをすることにしました。

1Dayセミナーとして、午前と午後に2部構成です。

午前中は、「不登校とはなにか?」についてです。

不登校とはなにか?
なぜ、不登校になるのか?
不登校の子たちは、なにを考えているのか?
不登校の子たちへの接し方はどうすればいいのか?

など、まさに取り扱い説明書の解説をおこないます。

上記のようにお悩みのかたにこそ来て欲しいイベントです。

不登校って「とりあえず、見守りましょう」って言われるけど、親としてはもどかしいんですよね。

なにも出来ないことがなによりもツライ。不安になる。

一方的に聞くだけだと大変なので、途中でワークをおこないます。

みんなの前で発表するようなものではなく、ご自身で「うちの子は、こういうところ当てはまるなぁ」とか「あっ、やってはダメなこと、やってるなぁ」など、チェックするカタチです。

午後からは、自分と向き合う時間。

「自分と向き合う」って言われると、なんかビビってしまいますよね?

え? なんだか大変そう。

すごく苦しそう、って。

僕たちは、不安感があればあるほど、それを見ないようにしたいと思います。

だって、見つめるのはすごくしんどそうだから。

でも、僕は思いきって見つめるのがすごく大切だと思っています。

なぜなら、心の奥にあるのは自分自身の本心だからです。

自分の心の声に耳を傾ける

 

団体を立ち上げたとき、すごく辛かった。しんどかった。
どれだけやっても結果は出ず、お金もない。
バイトしながら生活費を稼ぐ。

「なんでこんなに自分ばかりがしんどい思いをしないとダメなのだ!」と叫びたくなった。

ガンバっても上手くいかない、結果が出ない自分にうんざりした。

「もっとガンバなくちゃ」
「もっと努力しないと」

自分に対して叱咤激励をして、嫌がる自分をなんとか保っていた。

そんなとき、石川治江さんに言われた。

「自分を許しなさい」と。

 

石川治江 : 日本ではじめて24時間365日の在宅福祉サービスを開始した人物

 

「彼は、一人で暗く、プレゼンをしていた。すごく暗かった。暗くて、クソ真面目。余裕がまったくなかった。どんどん狭い思考にはまっていく」見かねた石川は、あなたそろそろ自分を許したら?と声をかけたのだった。その瞬間、彼の涙腺が緩んだという。他の参加者にも分かるぐらい、田中がふっと力を抜き、何かが変わったように見えた。「自信のない君」へ送り続けるエール・後編

 

これまで、「ガンバれ」という言葉しか聞いたことがなかった。

ガンバらないことは、怠惰だと思っていた。

一度、自分を甘やかしてしまうと、もう二度と立ち直れない。

そんなふうに思っていた。

でも、心の奥では、「もう、頑張らなくてもいいんじゃない?」と言って欲しかったのだと分かった。

人は、本心を隠して生きている。

人に弱みを見せないため、人に攻撃されないために。

オトナになり、自分の本心を隠すのが上手になっていった僕たちは、いつのまにか自分自身が自分の気持ちに気づかなくなっていく。

自分に対しても、ウソが上手になる。

本心を隠し続けた結果、自分自身が自分の気持ちが分からなくなる。

僕は、まさにそんな状態だった。

ガムシャラに前へ進むことだけで、自分をなおざりにしていた。

「もう、無理」という自分に対して、無慈悲にムチをふり続けていた。

「なんとかしなくちゃ」という気持ちだけで、焦り、ガムシャラになっていた。

視野は狭くなり、ストレスは溜まる。

結果が出ないことで、余計にイライラする。

「自分はこんなにやっているのに….」と、世の中を呪いたくなる。

「自分を許しなさい」と治江さんに言われたことで、肩のチカラが抜けた。

そして、心の奥から歓喜の声が聞こえた。

「やった! 」と。

今まで、自分は自分のことを無視し続けていた。

これからは、もっと自分の声を聴いてあげなくては。

そう思って、自分との語り合いを始めた。

「俺は、なにがしたい? どうなりたい?」
「なにが楽しい?」

すると、子どものような自分がいた。

「これがイヤなの」
「これがしたいの」

思い返すと、これまで”べき”だけで生きていた。

こうするべき、こうやるべき。

世間体や社会の目ばかりを見て、自分と向き合ってこなかった。

ずっと辛かった仕事が、この日を境にしてだんだん楽しくなってきた。

自分の心の声を聴くことで、生きるのが楽になった。

嫌いで嫌いでたまらなかった自分自身がなんだかとても愛おしくなった。

一番変わったのは、子どもとの付き合いかた。

自分らしく、楽しく子どもと会話出来る自分がいた。

これまで「こうしなくちゃ」「これはしてはダメ」でがんじがらめになっていたのがウソのようだった。

 

自分と向き合うとは、自分の心の声に耳を傾けることです。

嫌な自分を見る。
ダメなところと向き合う。
反省して、次へ繋げる。

といった、ネガティブな作業ではありません。

僕たちは、社会で生きているので、どうしても自分のホンネを隠しがちです。

自分の気持ちを解放したら、どうにかなってしまいそうで怖いんですよね。

でも、そうやって自分を隠して生きていくと、苦しさはどんどん溜まっていきます。

結果が出ているうちは良いのですが、上手くいかなくなった途端、苦しさは実感をともなう。

徒労感がおしよせ、「なんでこんなにガンバらないとダメなのだ….」と、イヤになる。

「自分と向き合いましょう!」と言われても、どうしたらいいか分からないですよね?

なかなか時間も取れないし、一人で向き合うのもなんだか怖い。

だからこそ、場を設けて、おこなうのです。

こちらが用意するワークをもとにして、それに答えていってください。

途中、僕から質問をしていきます。

「どうして、そのように思うのですか?」
「これ、こういう考え方もあるけど、なぜそのように考えるのでしょう?」

そうやって問いを深めていきながら、少しずつ自分自身の本心を掘り出していく。

帰る頃には、自分を取り戻した感覚になるでしょう。

僕自身、自分と向き合ったあとに感じたのは、「おかえり」って感覚。

子どもの頃に大事にしていたおもちゃが時を経て帰ってきたような感覚になりました。

肩のチカラが抜ければ、子どもとの関わりが劇的に変わります。

今まで、頭でいろいろ考えていたのが、霧が晴れたようになります。

上手くいかなったことが、「あれ? こんなに上手くいくの?」と思えるくらいに。

辛く苦しい子どもとの関わり、不登校に関することもだいぶラクになります。

 

1Dayセミナーですが、1部だけ、2部だけのご参加も可能です。

どちらにご参加のかたも、田中に声かけていただき、簡単な質問をしていただく時間があります。

個別面談もご用意しています。

なかなか東京でイベントを開催する機会もないので、ぜひこの機会にご参加いただければ嬉しいです。

YouTubeで見たことある、講座を受けたことがあるというかたも、新しい発見が必ず得られます。

オンラインでは感じられないリアルでの魅力がイベントにはあります。

ご参加、お待ちしております。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

目次