文京区にある『中高生が一歩を踏み出す場』b-labへ行ってきました。


ずっと行きたかったビーラボに見学へ行ってきました。

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案内してくれたのは、館長の今村亮さん。

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b-lab(ビーラボ) とは?

「b-lab(ビーラボ)」とは、2015年4月にオープンした
教育センター(複合施設)の中にある区内初の中高生向け施設です。
b-labは、いつでも、なんでも挑戦できる中高生の秘密基地です。
リビングのようにくつろげたり、みんなでわいわい勉強したり、新しい友だちと出会ったり、バンド活動やダンス、バスケができたり、やりたいことに思いっきり打ち込んだり・・・
学校とも塾とも違う、新しい放課後をここからはじめませんか?
(HPより)

 

運営は、僕たち教育系NPOにとって尊敬してやまない団体、認定NPO法人カタリバ。

b-labは、中高生と一緒にどんな場所にするかワークショップを重ねて出来たところ。
だから、施設のいろんなところに中高生のアイデアが入っています。

この本棚も彼らのアイデア!

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今村さん「ここに飾ってるのは、相撲好きな子の私物です(笑)」

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D.Liveを立ち上げてからもう7年。
改めて思うのは、子どもたちにおける居場所の重要性。

以前書いた記事でも言及したように、今の子どもたちには居場所がほとんどない。
公園も空き地も少なくなっています。

自分の高校時代を振り返っても、居場所が欲しかったなぁと思います。

不登校だった高校生の僕にとっての居場所は河川敷でした。
友達は、空と雲と川。
でも、河川敷に一人でいてもなにも解決しないし、心も軽くならないんですよね。
家に帰っても両親は働いていて誰もいない。
学校もなんか違う。
そうなったときに、僕にとって本当に心が安まる居場所はありませんでした。

TRY部に来ている生徒たちもそう。
決して家や学校が嫌いなわけじゃないけれど、思春期の子どもたちにとっては、そのままの自分を出せる、学校とは違う自分を見せられる場所があることはとても大きいのです。

 

TRY部の生徒が「ここなら親にも先生にも言えないことも話せる」と言うように、自分のありのままを出せる場所、素の自分を見せても受け止められる場所の存在は思春期の子どもたちにとっては、まるでオアシスのようにさえ感じるのではないかなと思います。


だからこそ、「中高生の秘密基地」であるb-labという施設は、この日本社会にとって、子どもたちにとって本当に大切な場所だと思うのです。

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正直、嫉妬してしまうくらい楽しい場所で、「どうして自分が中高生のときにb-labがなかったのだ!!」と思うくらいの充実ぶり。

ここにあるのは、『機会』(チャンス)です。
中高生にとって、たくさんのチャンスがここには転がっています。

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学校だと、授業を受けるのは「義務」です。
しかし、b-labに行って、なにをするかは「自由」

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いろんなイベントが開催されており、気になったら参加したらいいし、ラウンジでトランプをしていてもいい。
ふと飽きたなぁと感じたときに、「ちょっと楽しそう」と思った活動から、なにかに繋がるかも知れません。

バンドをしている高校生を見て、ギターを始める中学生もいるかも知れない。
中国武術の講座を受けて、格闘技に目覚めるかも知れない。

たくさんの学ぶ機会、知る機会、挑戦する機会があるのです。

b-labは、まるでバイキングのよう。

いろんな料理が用意されていて、どれを選ぶか自由。
別に取らなくてもいいし、自分で食べ物を持ってきてもいい。

けれど、いつでもたくさんの選択肢は用意されています。

b-labには、様々な学校の生徒が来ると言います。
友達同士で来る子から、1人で来る子までさまざま。


今村さん
「知らない子同士をね、くっつけるんですよ。声かけて、「あっちでこんなんやってるから一緒にやらない?」ってね」

 

決して強引ではなく、自然に来ている子どもたちが仲良くなっていける雰囲気(スタッフの関わりも含めて)がここにはあります。

子どもとの関わりについて『嫌われる勇気』では、こんなことが書かれています。

介入しようとせず、過度に注目することをやめる。その上で、困ったときにはいつでも援助する用意がある、というメッセージを送っておく。

まさに、b-labスタッフの関わりは、このような感じです。
手を差し伸べる準備はいつでもしているけれど、それを使うかどうかは来ている子たち次第。

この自由さと見守ってくれている感が来ている子たちにとってはきっとすごく心地よいと思うのです。

関係性が出来てくれば、学校や将来について悩みを相談したり、やりたいことを言ってくる子もいるでしょう。

学校の先生や親にも話せないことも言える大人がいる。
学校の友達に言えないことも話せる仲間がいる。

そんなステキなところ。

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2015年4月にオープンし、わずか1年足らずで来館数は、20,000人を越えています。

これからも、たくさんの中高生1人1人の物語が生まれていると思うと、とても楽しみです。

(編集後記)
HPやブログを見ていて、「b-labほんといいなぁ」と思っていました。

想像以上にステキな場所で、地域の中高生にとってはこれからなくてはならない場所になることだと思います。

b-labスタッフのかたに「田中さんのツイッターいつも見てます」「え?まぢですか!?」とか、今村さんに差し入れで持って行った琵琶湖のえびせんべいを食べながら「琵琶湖ってえびいるんですか?」と聞かれて、「多分、いるんじゃないですか?」とあんまり滋賀のことを知らないってことがバレたり。。。と、すごく楽しかったです。

今村さん、b-labスタッフの皆さん、どうもありがとうこざいました。

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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