修学旅行は、全部の良いところ取りでいい

先日、こんな相談がありました。
「修学旅行に行きたい。でも、行けない」
中学生の男の子と、お母さんからのご相談。

別室には行けているけれど、教室にはなかなか入れない。
学校に行っていないのに、修学旅行だけ行くのは気まずい。そんな相談でした。

「行けない理由」を、一つずつ外す

僕が伝えたのは、どうやって行くかではなく、行けない理由を潰すこと。

たなか

修学旅行って、最初から最後まで全部みんなで行かないとダメってわけじゃないよ

たなか

うちのフリースクールの子は、お母さんと二人で行ってん。付き添いの先生みたいな顔をして、隣にいてもらってたよ

たなか

現地集合・現地解散でもいい。現地の駅で待ち合わせ、とかね

たなか

新幹線がしんどいなら、別の便で行ってもいい。「僕、次の便で行きます」って

クラスのみんなと会うのが気まずい、と本人が言うので、こう伝えました。

たなか

班で動く時間だけ、そっと入る手もあるよ。全員が集合するときは、どこかに行っちゃえばいい。ホテルも、食事だけ別にしてもらうとかね

僕自身、修学旅行に行けなかった人間です。
クラスメイトと一緒にお風呂に入るのが嫌だった。

たなか

一番大事なところだけ、押さえればいいよ。新幹線でワイワイしたいのか、自由行動だけやりたいのか。そこさえ押さえたら、あとは行けそうなら行く、でいい

それと、こんな話もしました。

たなか

修学旅行の前に、無理して学校に行くのは、あんまりお勧めしないよ

無理して通って、いざ本番でしんどくなったら、一番悲しい。
それより、本番のために体調を整える。
「修学旅行へ参加するためだけに生きていく」くらいの気持ちでいいんです。

良いところ取りで、いい

修学旅行って、「ちゃんと全部行くか、行かないか」の二択みたいに思われがちです。でも、本当はもっと自由でいい。一番行きたいところを一つだけ押さえて、嫌なところは我慢せず外す。それで十分、思い出は作れます。完璧に登校できるようになってから、ではありません。

僕がいつもやっているのは、こういう話です。子どもの「行きたい」を、どうやったら叶えられるか。正解を教えるのではなく、できることを一緒に並べていく。一緒に考えていく。

カウンセリングというより、作戦会議。

※プライバシーに配慮し、内容には多少の脚色を加えています。

後日談:「1日目だけ」、行ってきました

面談のあと、お母さんが学校と本人と、具体的に話し合ってくれました。

 

希望と現実をすり合わせて、決まったのは——

 

修学旅行3日間のうち、1日目の班行動だけ参加

新幹線は別で、家族が送迎。正味8時間の参加。

面談で話した「全部じゃなくていい、一番行きたいところだけ」を、そのまま形にした参加の仕方でした。

(面談から旅行までのあいだに、部活の練習にも顔を出せたそうです。)

 

そして旅行のあと、お母さんからこんなLINEが届きました。

修学旅行、行ってきました。おかげさまで実現できました。親子とも、思い出に残る経験になりました。
帰ってきて、お土産を開けながら、たくさん話してくれて。

「これならバスも乗れそう」「3日間いけたかも」って。……ただ、次の日の朝は、動けませんでしたけど。
家では軽口やツッコミが出て、きょうだいで盛り上がっています。
今後のことは、まだわかりません。でも、参加できてよかったと思います。ありがとうございました。

良いところ取りで、いい

修学旅行って、「ちゃんと全部行くか、行かないか」の二択みたいに思われがちです。

でも、本当はもっと自由でいい。

一番行きたいところを一つだけ押さえて、嫌なところは我慢せず外す。

それで十分、思い出は作れます。

完璧に登校できるようになってから、ではありません。

僕がいつもやっているのは、こういう話です。

子どもの「行きたい」を、どうやったら叶えられるか。

正解を教えるのではなく、できることを一緒に並べていく。一緒に考えていく。

カウンセリングというより、作戦会議。

こういう相談、面談でやっています。よかったら。

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
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