子どもがスグに「死にたい」と言うのは語彙の問題かもしれない

LakeSideについて

D.Liveには、不登校の子を持つ保護者のための「保護者サークル LakeSide」があります。
毎週木曜21時から「LakeSide FM」というラジオ配信を実施。
その中の「部長のなんでも相談室」というコーナーで、保護者の方から寄せられた相談に毎回僕が答えています。

今回はこんな相談をいただきました。

子どもが嫌なことがあるたびに、死にたいって言うんです。
本当に死にたいのかはわからない。
でも言われるたびに、こっちがしんどくなってしまって。

こういう相談、けっこう多いです。
保護者からすると、軽く受け取ることもできないし、かといって毎回深刻に受け止めるとこっちが持たない。
もどかしい状態が続きますよね。

目次

「死にたい」以外の言葉を、持っていないだけかもしれない

僕はこれを聞いたとき、まず「語彙力の問題だと思う」とお伝えしました。

「死にたい」という言葉しか持っていないから、それを使ってしまうケースが多い。

いっぱいいっぱいになったとき、その感情を表す言葉が他に見つからない——

だから、すぐに「死にたい」となる。

たなか

死にたい以外の表現を、持っていないんだと思います。
どう言えばいいか、わからないんですよね。

そういうことなんですか。

たなか

ええ。追い詰められているというより、「いっぱいいっぱいになった」を表現する言葉が他にない、ということが多いんです。
だから「言うな」ではなく、別の言葉を一緒に増やしていく方がいいと思います。

感情に名前をつける練習を、一緒にやってみてほしい

おすすめしているのが、「感情類語辞典」を親子で一緒にめくることです。
感情を言語化するのは、大人だって難しい。
「どんな気持ちか説明して」と求めるより、選択肢を並べて「どっちに近い?」と聞く方がずっと答えやすい。

たなか

「死にたい」って言ってきたら、こう聞いてみてください。
「打ちのめされた感じ?それとも抜け殻みたい?」って。
辞典を一緒にめくりながら、どれがしっくりくるか探す感じで。

言わせるんじゃなくて、言い換えさせる。
これ、普段からやっておくと変わってきます。

子どもが感情を表現するたび、「この言葉に近い?」「これかな?」と聞いてみる。

下記の本、参考にしてみてください。

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語彙力の問題と同時に、「自分はダメだ」という気持ちが強い子も多いです。
そういう場合はACT(アクセプタンス・コミットメント・セラピー)の考え方が助けになることがあります。

ラス・ハリス先生のこの本、親子で読んでもらえるとよいですね。

「死にたい」と言われるたびにしんどくなるのは、当然です。
重い言葉だから。

でも、その言葉の重さと、子どもが感じているしんどさの量は、必ずしも一致していない。
語彙が増えると表現も変わる。
焦らず、一緒に言葉を増やしていきましょう。

LakeSideでは毎週こういう相談を受けています。
ACT関連の過去動画・講座も見放題です。
初月無料なので、よかったら試してみてください。
相談もいつでも受け付けています。

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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