不登校でも、諦めかけていたプロ野球選手になれるということ

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先日、こんなニュースを読みました。

ソフトバンク堀内汰門 捕手難救え 異色の雑草男(日刊スポーツ)

堀内の経歴は少し変わっている。中学の夏以降に不登校になった。

堀内 中学は坂戸ボーイズでやっていたんですが、夏に肩を故障して投げられなくなって。強豪高校からも誘いを受けていたけど、野球はもうできない。野球より遊ぶ方がかっこいい、楽しいとなって…。警察沙汰になるようなことはもちろんしていませんが、先輩のバイクの後ろに乗せてもらったり、ピアスをいっぱいつけてみたり。『家出する』、『自分で働く』と家を飛び出したり。母親(裕希子さん=48)を泣かしてました。

引用:ソフトバンク堀内汰門 捕手難救え 異色の雑草男(日刊スポーツ)

昨年の日本一チーム、福岡ソフトバンクホークスで現在控えの捕手で活躍しているのが不登校経験者というお話。通信制高校からプロ入りした選手は数名いますが、この堀内選手のようにかつて不登校だった生徒がプロ入りして、しかも前年のチャンピオンチームで活躍しているという話は初めて聞きました。

上記で引用したこの一文を読む限り、堀内選手の場合は引きこもりというよりかは外に出る、つまり「居場所」を見つけ出すための不登校だったように感じます。

肩のケガで(一時は)野球を断念せざるを得なくなった堀内選手。そのころには強豪校への進学からさらにその先、プロ野球入りを目指す道筋までイメージできていたのかもしれません。それが絶たれたというのはおそらく人生ではじめての「挫折」だったことは容易に想像できます。

その挫折の中に、「自分はもう何をやってもだめなんだ」という自己否定の感情があったのでしょう。それが、学校に行かず外で遊んだり家出願望を口にするような方向に走ったのだと思います。

不登校は、家で引きこもるだけではありません。たとえば学校に行かず家出を繰り返したり、外で非行に走る子どもたちも「不登校」の範疇に含まれます。

こうした非行系には、当然警察が介入するケースもあります。派手な色に髪を染め、法律ではまだ禁止されている行動、たとえば飲酒や車の運転に手を出す子どもたちは、ある意味「自分にもっと注目してほしい」「もっと大切にしてほしい」と大人にメッセージを送っているようなものなのです。

学校が楽しくない。行きたくない。でも家にいれば親が口うるさく言ってくるし、そもそも相手にしてくれていない気がする。子どもは、親に相手されていないと気付くと、「自分は親にすら愛されないんだ」と考えて、思ってもいないような非行に走ることがあります。

なぜ、そんな派手な色に髪を染めるのか?なぜ、そんな非行へ走っていくのか?そんな理由もわからずに闇雲に叱ったところで状況は改善されません。場合によっては周囲の環境、つまり大人側に理由が隠されていることもあります。大人の愛情を確かに受け取れば、子どもも前を向けるのです。

堀内選手に話を戻すと、再び前を向くきっかけとなったのは、母親が連れてきたグラウンドだったと言います。少しでも前を向くきっかけになってほしい、目を覚ましてほしい、というその気持ちと同時に流れてきたファンキーモンキーベイビーズの曲に涙した堀内選手は、更生の道を歩み始めます。

その後痛めた肩は炎症であることがわかり、しばらくしてボールを手にするとまたいつものように投げられることに気が付きます。そこで通学していた通信制高校から野球部のある学校へ転入し、卒業と同時にプロの世界へ飛び込みました。

ほんの数年前、野球の道を閉ざされ自暴自棄になっていた少年が、周囲の支えとひょんなきっかけで再び「野球」という居場所を見つけ出し、プロ入りして前年度の日本一チームで重要な役割を担っている。この話は、きっと日本中にいるであろう、目標を見失って不登校になった子どもを救う、と思います。

家にも学校にも居づらい、という子どもたち。

そのきっかけは様々です。両親ともに忙しくて家にいない家庭もあれば、いわゆる家庭内暴力、親のDVという深刻な問題を抱える家庭も存在します。こうして親の確かな愛情を受け取れなかった子どもは、自分が愛されていないのではないかと不安になり、学校の勉強にすら集中できません。

たとえ不登校でも、思っていた進路が閉ざされたとしても、今はどうにでもなる社会になりました。堀内選手のように、諦めていたプロ野球の世界に飛び込むことができるのです。

それを示せるのは、きっと大人なのだろうと思います。たとえ自暴自棄でも、自分に自信がなくても、かならず持っているであろう本人ですらまったく気がついていないような才能を育む姿勢がいま、求められているのかもしれません。

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山本 駿

山本 駿

子どものころより過度に敏感な特性を持ち、中学3年間を不登校で過ごす。大学卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画し、現在は通信制高校教員を両立しながらTRY部や不登校講演事業を中心に担当。HSP(Highly Sensitive Person)特有の極度な繊細さを活かし、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。