冬休みだから始めやすい!知っておくだけでスグできる子どもの意欲を引き出すコツ 【11.27講演レポート】

こんにちは、スタッフの得津です。

11月27日に京都府精華町にて「子どもの意欲を引き出すコツ ー怒るのに疲れたあなたへー」という題で講演しました。

子どもの意欲を引き出すために、保護者として何ができるのか。

私たちが運営している教室「TRY部」で心がけていることについてお話しました。

子どもの意欲を引き出す方法はいくつもあります。

今日はどんな年代の子どもでも通じる、簡単な方法をご紹介します。

相手の関心に関心を持つ。

これです。

拍子抜けするくらいあっさりしたものですが、

これまでの経験から、この方法一番効果があるなと感じています。

なぜ、これが効果的なのか。

理屈から言います。

誰でも自分のことを認めて欲しい気持ち(承認欲求)があります。

この欲求がくすぐられると嬉しい気持ちになるし、もっと頑張ろう(自己実現欲求)という気持ちが出てきます。

マズローという研究者がこのことについて明らかにしています。

もっと詳しく知りたい方は、マズローの欲求段階説をご参照ください。

認めてくれるとさらにやる気がでる。

これについてはみなさんも経験があると思います。

自分が頑張った仕事が認められると誇らしいし、自分が好きなことを覚えててくれると嬉しい。

子どもも同じです。

自分が好きなことに一緒になってハマってくれると嬉しいし、

好きなことを理解して欲しいんです。

ある中2男子のことをお話しします。

彼はガンダムがすごく好きです。

今でこそ、メディアミックスやコラボ商品も増えてきて、ガンダムはメジャーになりつつあります。

ですが、オタク文化をリードしてきたのもガンダムシリーズですから、

オタクっぽいイメージもまだまだ残っています。

有名だけどポケモンや妖怪ウォッチのように親しまれない。それがガンダムです。

だから、クラスでおおっぴらにガンダムが好きなんて言えないのが子ども心です。

ガンダム好きをカミングアウトしてと、「えーキモーい」と言われるのが怖かったりします。

彼もそうでした。

しかし、運のいいことに私はすごく好きなんです。ガンダム。

だから、すぐに気が合いました。

彼が教室に来るたびに。毎回ガンダムの話をしました。

あの機体がかっこいいとか、あのシーンの音楽がいいよねとか。

そんなある日、彼は自作のガンダム設計図を持ってきました。

「いま、こんなん考えてコンテストに出すねん!」

キラキラした目で彼は私に話してくれました。

すごくいいチャレンジでしたので、私はもちろん応援しました。

すると、ガンダムに関心がなかった他の生徒も関心を示したり、

別のスタッフも応援したりと彼の味方が増えていきました。

気を良くした彼は、コンテストに向けてどんどんオリジナルガンダムの設計図を描くようになりました。

相手の関心に関心を向ける。

これだけで、子どもは自分のしたいことや興味のあることに進んでいけます。

大人があれこれ用意したり、先回りする必要はありません。

一緒に楽しめばいいんです。

自分の自信のない子どもに対しては、特にしてあげたいことです。

興味があるけど、踏み出せない。

アクセルとブレーキを同時に踏んでいる。

そんな気持ちでいますから、「それ面白そうだね!」と言うだけで気が楽になります。

正直、子どもが関心のあることのほとんどは、大人は理解しにくいです。

理解しにくいですが、意識を向けることはできます。

何が面白いかわからなくても楽しもうとすることはできるし、

楽しそうにしている子どもの顔を見ることができます。

ゲームに付き合ったり、一緒に砂場にいったり、シールを集めたり。

子どもの興味や関心に付き合ってあげてください。

そうやって得られた体験は親子関係を育みますし、もう1ついい効果があります。

関心のあることをどんどん伸ばしていくと、他のことへの自信にもなります。

具体的には、頑張ったらできるかもという気持ち(自己効力感)が高まっていきます。

「いつも部活で学校の周りを10周してるから、体育の持久走なんか余裕だ。」

「あ!これ進研ゼミでやった問題だ!」

こんな実感のことです。ある経験が、別の活動の自信になる。

みなさんも似た経験があるはずです。

ゲームの経験も別の自信につなげることができます。

私たちの教室では、独自のふり返りを通して1つの経験の価値を高めることを授業でおこなっています。

(授業について詳しく知りたい方は、一番下のリンクを参照ください。)

これから冬休みです。お子さんと過ごす時間が増えることと思います。

年越しの準備など、やらないといけないことはたくさんあります。

その息抜きの時間でも構いません。

お子さんの好きなゲームを一緒にしたり、最近興味あるアニメやマンガを聞いて、

子どもの世界を体験してください。

それが子どもの意欲を引き出し、子どもがやりたいことにまっすぐ向かっていくエネルギーになります。

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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