結局、フリースクールってどんなところなの?―その4:教員の関わり編

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勉強行事保護者の関わり、という3つの側面から見てきたフリースクールという場所。今週は、担任教諭や校長などいわゆる教員がフリースクールとどう関わっているか、について考えていきましょう。

教員の関わりを書く前に、そもそも学校とフリースクールの関係についておさらいします。

あきらめないで!民間やNPOのフリースクールでも学校の出席扱いになる可能性があります!

以前、スタッフの得津もこんな記事を書いていますが、結論から言えば「フリースクールへの登校をもって学校に出席したとみなす」ことができます。僕は中学校に登校したのはおそらく30日もありませんが、フリースクールへの登校が出席扱いになっていたので、出席日数はかなり多くなっていました。

弊団体の不登校向け居場所事業「昼TRY部」も、この制度を利用している生徒がいます。このあたりについては、上記の得津の記事をご覧いただければ、と思います。

話を戻しましょう。

基本的に、フリースクールと学校の関わりは、出席扱いに関わる連携面を除けばさほどありません。ただ、僕が通っていたフリースクールでは、年に1度学校とフリースクールが大きく関わる場がありました。

それが、「卒業式」。

フリースクールでは卒業という門出を盛大に祝います。普通の学校の卒業式では保護者の出席と言えば卒業する生徒やPTA役員に限られますが、僕が通っていたフリースクールは卒業生ではない保護者の方もたくさん出席されます。

「行事編」にも書きましたが、特にお母さん方は開式前にやおらティッシュをやり取りしはじめたと思ったら、卒業生のスピーチ、保護者の手紙にわんわん号泣するのが恒例行事でした。ちなみに卒業証書は生徒のほか、これまでの支えに感謝したり賞賛する意味で保護者にも送られていました。

で、そんな卒業式には、毎年卒業生の学校の担任教諭が招かれていました。毎年土曜日に開催していたこともあり、学校によれば校長や教頭が来られる場合もありました。当然生徒が嫌がったり学務の都合で先生方が来られない場合もありましたが、大方の先生方は出席されていたように思います。

式では出席した大人が全員卒業生にはなむけの言葉を送るのも恒例行事で、ここでは卒業生じゃない保護者はもちろん「Aくんの担任」もAくんに限らず卒業生全員に簡単な祝辞を述べることになっていました。これは学校の先生がフリースクールという場で子どもと関わる数少ない機会のひとつです。

また、稀ではありますが、フリースクールに生徒の担任教諭や学年主任など、教員が訪問することもありました。とはいえ、とくに学習支援や勉強面に対して口出しはなく、主にスタッフと面談したり、現場に入るときは生徒とトランプなどでいっしょに遊ぶような訪問です。

当然ですが、訪問時は突然ではなく、事前に「4日の14時」などと日取りを決めての訪問。また生徒に対しても「先生が来るよ」とあらかじめ伝えられているので、生徒も会いたくなければ会わなくても良い、というきちんとした配慮がなされていました。

フリースクールと教員の関わりは、これがほぼすべてだと思います。というか、教員側もこれ以上ひとりの生徒に対して関わるほど余裕はないように思います。実際、毎回の行事ごとに参加する「担任教諭」はさすがにいませんでした(逐一保護者から行事での様子を伝えられていたとは思いますが・・・)。

かなり限定的な関わりではありますが、出席扱いの手続きなど、不登校の子どもたちが安心してフリースクールに通うためには、やはり学校や教員の支援・関わりが重要です。もしも学級復帰したい!となったときも、フリースクールでの様子が学校側に伝わっているかどうかが重要なカギを握る場合もあります。

「普段フリースクールにいるからあまり関わらなくていいか」と教員側が思わないことが、なによりも大切です。たとえ他の学び場に通っていたとしても、顔を合わせるときにフリースクールでの生活の様子を「どう?」と聞くことが、「担任の先生は自分を見捨てていない」と生徒が信じるきっかけにもなります。

お知らせ:11月11日の不登校のおはなし会はフリースクール特集!

月に1度の「不登校のおはなし会」。不登校という共通のワードで様々なテーマを取り上げていますが、次回11月の不登校のおはなし会のテーマは「フリースクール」です。

教育機会確保法の成立でクローズアップされた「フリースクール」という場所。名前はよく聞くけど、一体どんな場所なの?どんなことをしているの?と言う疑問をお持ちの方が多いはず。

当日はフリースクールに在籍経験のある方や、現在フリースクールのスタッフをされている方をお招きします。フリースクール在籍経験者として僕も少しお話させていただく予定です。

イベントの詳細は こちら をご覧ください!

↓ 弊団体の不登校の子ども向けの居場所事業「昼TRY部」の詳細はこちら ↓

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山本 駿

山本 駿

NPO法人D.Live スタッフ / 高校非常勤教員(社会科) 京都出身。中学3年間不登校。岐阜県内の大学を卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画。主にTRY部や不登校講演事業を担当しながら、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。