「勉強するヒマがあるなら、マンガを読んだほうがいい」と本気で思う理由

マンガ、読んでますか?
映画、見ていますか?
アニメは、どうでしょう?

僕は、子どもたちにもう耳にタコができるくらい言っています。

「マンガを読め!」
「アニメを見ろ!」
「ドラマを見ろ!」
「映画館へ行け!」

と。

どうしてか?

それは、子どもにとって、なによりも大切なことが学べるからです。

僕は、「勉強するヒマがあるなら、マンガを読め!」というくらい、マンガやドラマが大事だと思っています。

さすがにテスト前は、テスト勉強をして欲しいですが、普段の時間では、出来るだけマンガに時間をとって欲しい。

「マンガを読むヒマあったら、勉強しろ」という方がいます。

でも、僕は、それはナンセンスだと思うのです。

子どもは、死ぬほどマンガを読むべきです。

マンガを読めば、人生が変わる。

それくらいに、僕はマンガやドラマ、アニメが素晴らしいと思っています。

では、どうして僕がそこまで言うのか?

それは、勉強になるからです。

たくさんのことを知ることが出来るのです。

少女マンガでは、女子の気持ちが知れます。
ブラックジャックを読めば、医療の知識がつきます。
キングダムを読めば、中国史が学べます。

たとえば、「中国史を勉強しなさい!」と言われたらどうでしょう?

子どもは、絶対にしませんよね?

でも、「キングダムを読みなさい」と言えば、嬉々として読むでしょう。没頭していきます。

社会の地理は覚えられなくても、好きなポケモンはいくらでも覚えられるように、おもしろければ勝手に頭へと入るのです。

今スグ使える知識ではありません。

医者にもならないのに、医学の知識は必要ないかも知れません。

でも、もしかしたら、『ブラックジャック』を読んで、「医者になりたい」と思うかも知れません。

『キングダム』を読んで、中国史にハマるかも知れません。

どう転ぶかわかりません。

ただ、1つ確かなことがあります。

それは、興味・関心の幅が広がるってことです。

マンガをなにも読まずに、世界史を勉強していたら、中国史もそこまでおもしろくないでしょう。

でも、『三国志』『キングダム』を読んでいたらどうでしょう?

「あっ! この人、知っている!」となります。

『ブラックジャック』を読んでいれば、「医者になる」という将来の選択肢が生まれるかもしれません。

知らない物に対して、人は関心を持ちません。

そのキッカケとして、マンガやドラマなどのコンテンツは、とても良いのです。

『半沢直樹』を見れば、銀行員の生き方がなんとなくわかりますよね?

イメージがつくのです。

その情報をどんどん入れている子とただ学校の勉強だけをしている子。

将来、なにかやりたいことを考えたときに、考えやすい子はどっちでしょう?

なにかチャレンジするとき、創造性があるのはどちらでしょう?

『スタンド・バイ・ミー』を見ていれば、男友達で旅へ出ようという発想が出るかもしれません。

『ホームアローン』を見て、いたずらがしたくなるかも知れません。

入り口は、マンガでもドラマでもいいのです。

大事なのは、ハマる機会なのです。

マンガから入って、もっと知りたくなったときに、はじめて書籍を読めばいいのです。

好きだったり関心があれば、なんとかして読もうとします。

僕は高校生のとき、ハリー・ポッターの発売が待てず、辞書を片手に原書を読んでいました。

それは、もう「読みたい」「知りたい」という好奇心があったから。

スイッチさえ入れば、子どもはどんどん学ぶし、自分で勝手に本を読むようになります。

その導入として、マンガやドラマ、アニメはとても優秀なのです。

僕も、子どもにはたくさんの本を読んで欲しいと思っています。

たくさんの知識を得て欲しい。

でも、文字を読むのが苦手な子に対して「本を読みなさい」と言ったところで、読まないんですよね。やっぱり。

だから、マンガから始めるのです。

マンガでも、トータルで見ると、なかなかの文章量があります。

『DEATH NOTE』にいたっては、書籍よりも多いんじゃないかって思うくらいの文章量があります。

そうやって、マンガをどんどん読めば、文字を読むことへの耐性がついてきます。

そして、興味の幅が広がっていくと、書籍を読む準備が自ずと出来てくるのです。

マンガを読んでいると、子どもは熱中します。集中します。

これは、フロー体験と言って、集中力を養うトレーニングになるのです。

知識がつく。
興味関心の幅が広がる。
本も読めるようになる。
勉強にも活かせる。
集中力がつく。

ほら?

マンガやアニメもバカに出来ないですよね?

マンガを読ませたくなってきませんか?

僕がオススメしているのは、家族で「マンガ会」をすることです。

今、マンガもレンタルで借りれる時代になっています。

1冊50円もあれば借りられます。
20冊借りても1,000円ほど。

大量に借りて、家族みんなで読んではどうでしょう?

数種類借りてきて、各々で読んでみる。

あとで、みんなで感想なんか話したら、これだけで楽しい。

思春期で会話がなかったお子さんともいろいろ話すことができます。

外出するよりお金もかかりません。

不登校の子たちが来る僕たち教室では、いろんなマンガの1巻だけを借りてきて、マンガ会をすることがあります。

「おもしろかったら続きは、家で借りて読んでね」と言うのです。

おもしろかったらどんどん読むし、興味なかったらやめたらいい。

子どもの気持ちのままに読めばいいのです。

あくまでも娯楽。
楽しくないと意味がありません。

僕は、マンガを読んでいない魅力的な人を知りません。

それくらい、みんなマンガを読んでいる。

いや、マンガを読んでいるから魅力的な人になっている。

そう思うくらい、マンガやドラマなどのコンテンツに可能性を感じています。

さて、あなたはお子さんにマンガ読ませますか?

それとも、「マンガなんて時間の無駄」だと言いますか?

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
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