Twitterで話題の家族会議が、子どもの自尊感情を育むのに良いワケ
スタッフのとくつです。先日、お世話になってる方に「お家で出来る自尊感情を育てる方法って無いんですかね?」と相談を受けまして、昨日その方とお話してきました。
実は、相談を受けた時からSNSで見かけた、ある記事のことが頭にありました。それが、この記事です。
Twitterで話題のとある家族会議の議事録 パパに聞いてみた(Buzzfeedより)
http://www.buzzfeed.com/eimiyamamitsu/mama-gambatte#.qu7N3P4Ro
これ良いんですよね。とてもほほえましい。でも、この家族会議はただ微笑ましいだけじゃなくて、子どもの自尊感情が育つ仕組みが隠されているのです。
そもそも僕は前々から家族会議は、子どもの自尊感情を育む上でとても効果があるなと思っていました。子どもの自信白書でお世話になった梅花女子大学の先生も、ずっと続けているそうです。
家族会議なんてほとんどの家庭でされていないし、”父親が難しい顔してしゃべって、他のみんなはただ話を聞くだけ”というようなイメージがあるかも知れませんが、紹介した記事にある家族会議はそうじゃないですよね。毎月の目標をたてて、ふり返って、今月の目標をたてるという形です。(TRY部と一緒だ!)
このような家族会議が、子どもの自尊感情を育むのに実はとっても良いのです。
今日はその理由についてお話したいと思います。
なぜ、子どもの自尊感情を育むのに家族会議が良いのか。
1、みんなが対等に参加できること
みんなが対等に参加できているから、子どもは家族から尊重されているんだという実感を持つことが出来ます。大人でもそうですけど、「どうせジブンには関係ないんやろ。勝手にすすんでいくんやろ」という話し合いってしんどいじゃないですか。でも、みんな対等。みんな話す機会があるとなると、「じゃあ、話してみようか」ってなりません。これ、子どもも一緒です。家族会議でも一緒です。
去年取材した、大阪の「箕面こどもの森学園」でも、大人も子どもも対等ということを大切な教育方針にしていました。だから、学校でのルールも合議制で、おとなも子どもも対等に意見を言い合って、過ごしやすい学校づくりを進めていました。子どもだからと下に見ず、発言の機会や内容についても対等に参加できることを心掛けてみてください。
2、話を聞く時間が確保されている
「会議」なんですから、必ず相手の話を聞く時間が確保されています。子どもからするとこれは嬉しいです。話しかけてた時に「また今度な」とか言われないし、家事をしながら話を聞かれるということもありません。これって、子どもにとっては「あぁ、ここでは話を聞いてくれるんだ」という安心感を感じることが出来ます。あれもこれも聞いてられないというご家庭でも、「とにかく5分だけでも、ただただ話を聞く」。こうやって子どもの話を聞く時間を確保するだけでも、ほんとうに全然ちがいます。
3、役割がある
家族会議が自尊感情の育成に良い一番の理由はこれだと、私は考えています。子どもって、お家の人が促さないと「家族」というコミュニティの中で、何かの役割を果たすとか、役に立つ機会って全然ありません。紹介した記事ではお子さんは「書記」という役割を与えられていました。この記事のように何かしらの役割を与えることによって、子どもも「される側」「やってもらってばっかり」という自分ではなく、「する側」「家族の成員の一人」としての自分を確立することになります。
「お家の人の役に立てる」という感覚が、子どもの自尊感情につながるのです。
いきなり家族会議をはじめるなんて、ハードル高く感じるかも知れませんが、何か理由を付けて毎月やってみてはいかがでしょう。お出かけする行き先を決める会議でもいいし、家族みんなでダイエットに励むには、というのもあるかも知れません。もう理由が見つからなかったら「これから新しい季節やし」くらいの理由で初めてみるのも一つだと思います。
そして、いざ始めようとなったらルールが大事です。これまでのことから、このルールを設定することで自尊感情も育まれる有意義な家族会議になるのではないでしょうか。
1、まずは相手の話を受け入れる
2、みんな対等
3、みんなに役割がある
このような、みんなが対等に話せるルール設定をした上で会議を行えば、子どもも親御さんも話し合える良い家族会議になると思います。まずは一度、20分からでも始めてみてください!