新米ファンドレイザーの挑戦vol.1『ファンドレイジングってなに?』
こんにちは、スタッフの沢田です。
毎週facebookでリレー投稿をしていましたスタッフコラムは
今日からこのブログにお引越しします。
これからは最近のD.Liveについて、スタッフが各自のテーマで綴ってゆきますね。
さて、わたしはファンドレイジングという分野を仕事にしています。
なかなか聞きなれない言葉ですよね。
わたしも2年前はそうでした。
でも勉強していくうちに、課題先進国と言われる日本社会において
これからできることの幅がどんどん広がっていく、とても可能性のある仕事だと感じています。
今年9月に「準認定ファンドレイザー」の資格を取得し
新米ですが、これで晴れてファンドレイザーを名乗れる!とちょっとわくわく。
この世界では資格は重要じゃないんですけどね。
実行力と実績が大切ですので肝に銘じてがんばります。
皆さんにもこの仕事の魅力を伝えたいなと思いましたので、
NPOの世界をちょっと覗くつもりでしばらくお付き合いください。
ファンドレイジングとは
NPOなどの非営利団体がその活動資金を調達すること全般をさします。
NPOの収入源は、会費、寄付、助成金などをはじめ、広くは事業での収入や銀行融資までも含みます。
「NPOはボランティア団体なのにそもそも収入なんて必要なの?」と思われる方もいるかもしれません。
これについては全力で「はい!」と言わせていただきます。
NPOが取り組む社会課題は一朝一夕で解決できるものばかりではありません。
長期的に、専属のスタッフが取り組んでいかなければいけないものがほとんどです。
事務所を借りて電話を引けば家賃や通信費が発生しますし、専属スタッフにはお給料もいります。
収入から経費を引いた残りが常にプラス収支にならなければ、
「活動やめる」という選択をするほかなくなってしまうでしょう。
それではだめだと思うのです。
なぜならNPOが活動をやめるときは、社会課題が解決したときであり
お金がなくなったとき・経営者がしんどくなったとき、ではないはずだから。
(もっと詳しく知りたい人はこちらもご覧ください。)
というわけで、D.Liveが目指している
“子どもがなりたい自分に思いきり取り組める社会”を目指して
裏方からバックアップをするというのがわたしの大きな仕事なのです。
社会を変える仲間を増やしたい
ファンドレイザー=お金が好きというイメージがあるかもしれませんが、
わたしが今まで会ってきた尊敬できる先輩ファンドレイザーの印象は
「人の善意を信じている」人だと思います。
事業収入よりも、会費や寄付、ボランティア参加を重んじている人が多く、
また以下のような特徴があります。
①社会課題をわかりやすく伝えられる
②問題の構造と解決方法をわかりやすく伝えられる
③一緒に社会を変えられることを伝え、仲間を増やしていく
収益事業をして、そこから得られる利益(NPOでは剰余金といいます)よりも
会費などの方が出してくれた人が、一緒に課題解決をしていくという志がこもったお金だと思います。
ボランティアで協力してくださる人は、時間と労力を寄付してくださるのでこれも同じです。
ファンドレイザーの仕事はこの仲間を増やすことにあると思うのです。
わたしもミッションに共感したいくつかの非営利団体に、
多くはありませんが毎年継続して寄付しています。
毎年いただくお礼のお手紙を見たり、現場におじゃましたりすると
「自分もチームの一員なのだ」と実感することができます。
日本中の人が 社会の課題に関心を持ち自分ごととして考えて行動を起こしてくれたら、
どんなに早く解決するでしょう。
内閣府の社会意識に関する世論調査によると
「社会の役にたちたい」と思っている人が66.9%いるそうです。(2013年調査)
歴史的に村のなかで相互に助け合ってきた日本には、文化的にその下地があるように思います。
NPO側の努力と責任
とはいえ、NPOに寄付する・ボランティアスタッフとして手伝うという
ハードルはまだありますよね。
行動に踏み切れない方も多いと思います。
「ほんとに信用していい団体か分からないよー」
「寄付金が何に使われるか分からないよー」
わたしもよく思いました。
わたしは、「寄付(ボランティアも含む)のきっかけ」をつくるのは
NPO側の責任だと思うのです。
社会課題とその解決策を伝える責任、いろんな関わり方を用意する責任、
会計の透明性を確保する責任・・・。
こうした責任を果たせるチームになれているか、
なれていなければどうしたらいいのか、
これからも自分たちを振り返りつつ、社会を変える仲間集めをしていきたいと思っています。
次回のスタッフコラムは、しゅんくんにリレーします!
★運営スタッフ、ボランティア、インターン生募集中!
学生、社会人問わず一緒に活動してくださる方を募集しています。
TRY部のみの専属スタッフとして、
週一回のボランティアとして、
お仕事のスキルを生かしたボランティア(マーケティング、文章作成、デザインなど)
などなど関わり方はさまざまですので、いちどご相談ください。