やる気がない子どもの理由

「うちの子、勉強しないの」
「言わないと宿題全然やらないわ」

どこの親御さんでも悩む問題ですね。

『やる気のスイッチ』というように、どうやって我が子にやる気を出させようか四苦八苦しているご家庭も多いと思います。

今日は、やる気の科学をご紹介。

やる気には、限りがある hourglass-1418304-1280x960

認知リソース(認知資源)といい、人のやる気は有限です。
そして、これは朝起きてからどんどん消費されていきます。
夕方頃には、すでにエネルギーがカツカツに。

認知リソースが少ない中で難しい作業に取りかかるのは非常に難しいのです。
子どもが家に帰ってすぐに宿題に取りかからない原因はここにあります。

朝から授業を受け、部活をしてクタクタで帰宅。
認知リソースは、ほとんどカラになっています。
彼らに闘うチカラは残っていません。

だから、帰宅した子どもはテレビを見るなど、エネルギーを必要としない行動(いわゆるダラダラするというもの)をおこなうのです。

でも、そうは言っても宿題はしなくちゃいけないし、受験生だと勉強は必須。
いったい、どうしたらいいでしょうか?

目次

エネルギーを回復させる

簡単にできるのは、なにかを食べること。
一時的ではありますが、エネルギーが回復します。

オススメは、ナッツ。
低血糖食品であるナッツは、じっくりとカラダにエネルギーを与えてくれます。
(反対に、脂肪分と糖分が高い食品は血糖値を急激にあげてしまうためカラダと脳が糖分をきちんと消費出来ず、エネルギーが低い状態になってしまいます)

1つのことに集中する

クタクタな状態になると、普段よりも反応が強くなります。
悲しい映画を見るとより悲しく感じ、楽しい絵を見るとより楽しい気持ちになるのです。

つまり、小さなことにでもすぐ気が散ってしまう状態になっています。

子どもが集中出来ない理由はここにあります。
疲れて、散漫になっているのです。

そういう場合には、『1つのことだけに絞って集中する』ことが大切です。

「15分だけ宿題に取り組む」
「漢字ドリルを4ページ終わらせる」

なにをするのかを具体的にすることで散漫な状態から抜け出すことが出来ます。

まとめ

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やる気が出ないのは、ただ単にその子に問題がなるわけではなくやる気を出せない原因があるのです。

書いてきたように、ほとんどの子は夕方にはエネルギーは枯渇した状態。
そんな状態で、一番しんどい宿題や勉強をするのは子どもにとっては大仕事です。

やる気は科学であり、「やりなさいっ!」と叱るだけでは解決しません。

「意思力の科学」「スタンフォードの自分を変える教室」がこのテーマについて詳しく書いているので、興味を持ったかたはぜひ読んでみてください。

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
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