夏休みに自信がついた出来ごとvol.1『あとで一人で泣く』

こんばんは、スタッフ沢田です。
今週のスタッフブログは今も生きている夏休みの経験について。
吹奏楽部の熱い夏
高校生の頃入っていた吹奏楽部。
最も大きなイベントは夏のコンクール。
この時期はいつも練習漬けで朝から晩までクラリネットを吹き続けていました。
わたしが入学する直前に十数年ぶりに近畿大会出場を果たしたこともあり、
わたしが一年生の頃から部員が増えはじめ
3年生ではついに100人を超えました。
新入生が増えて喜ぶべきところなんですが
コンクールのステージに上がれるのは50人までと決まっています。
この50人はAチームと呼ばれ
順調に通過すれば予選、県大会、近畿大会と進んでいけるチーム。
それに入れなかった控えのBチームは
予選の日に演奏する機会はありますが、県大会はありません。
高校最後のコンクールということもあり、思い入れも強い3年生の夏。
その年から出場メンバーは選抜試験を実施して選ぶことになりました。
1年生が精鋭ぞろいでかなりレベルの高い学年だったこともあり
みんな危機感と緊張感を持って夏を迎えました。
高校最後のコンクールで選抜試験落ち
自らも現役のクラリネット奏者である指揮者の先生は厳しい人で、
試験ではその先生の前で一人ずつ演奏させられます。
緊張もあってうまく演奏できなくて、落ち込んでいました。
迎えた運命の日。全員の前で指揮者の先生からメンバー発表。
読み上げられる名前のなかに、自分の名前はありませんでした。
選抜メンバーに1年生が多く含まれていたのを横目でみながら、
「Aチームだけこの部屋に残ってください」と言われ、席を立ちました。
クラリネットパートの同級生はみんな経験者。
わたし一人だけが初心者で、いつもみんなに遅れているって思いながらガンバってきた2年半。
やっぱりだめなのか・・って思いがこみ上げてきて、すごく悔しい気持ちになりました。
1年生、2年生とコンクールのステージに立ってきて
心を合わせて演奏する醍醐味や当日までにだんだん高まっていく一体感を知っているからこそ、
同級生たちと同じステージに立てないことが寂しいという気持ちもありました。
すぐに予選の日に演奏するBチームの曲を合奏練習をすることになりました。
初心者の1年生は「しょうがないね」なんて言っていますが、
コンクール出場を目指して練習してきた2年生はほとんど泣いていました。
わたしも泣きたい、けど今は泣いちゃいけない
このときの気持ちは今でもはっきり覚えています。
わたしが泣くのは今じゃない、あとで一人で泣こうって。
直後のBチームの合奏練習では、とにかく声を出しました。
それは同じく選抜落ちした3年生も同じで、なんだか心強かった。
泣いていた後輩たちもだんだん顔を上げて練習するようになりました。
この夏の経験を通して学んだことは多いです。
たとえば、
舞台に立てない人の気持ちが分かるようになったこと。
努力がすべて報われるわけではないと知ったこと。
自分の気持ちをコントロールする体力があると知ったこと。
振り返ればいい思い出なので、 わたしの人生に必要な経験だったのだと思います。
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