不登校・ひきこもり支援の現場に見る自尊感情

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【現場から見る自尊感情(1)】

教育の現場で活躍しておられる方に「自尊感情」という切り口で語っていただく企画をはじめます。

第一回目は、不登校やひきこもりの人の支援にかかわっておられる
沢田 匡(さわだ まさし)さんにインタビューをしたいと思います。

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沢田先生、こんにちは。まず、先生自身のことを教えてください。

こんにちは。僕の名前は沢田 匡っていいます。
大学生の頃から教師になりたいと思っていましたが、
まずは社会人を経験してからと思い
卒業と同時に日本公文教育研究会という会社(いわゆる、くもん式です)に入り、
くもん式教室の経営者の方のコンサルティング業務をしていました。
こどもへの接し方を間近で見せていただき、とても勉強になりました。

ちょうど昨年28歳の頃、本気で教師の道を目指そうと6年間務めた会社を退職しました。
試験勉強と並行していろいろな教育現場で経験を積むため、
興味のあった不登校支援の現場で働いています。
現在の職場は、長野県にある「認定NPO法人 侍学園スクオーラ・今人」という民間の教育施設です。

侍学園スクオーラ・今人とは、どんな学校なんですか

この学校は、不登校やひきこもりの生徒を対象に、就労を含めた自立をサポートしていく学校です。
彼らとともに農業などの実労働やコミュニケーションの勉強、文化活動をしています。
生徒は中学生から学齢期をすぎた大人まで年齢や背景もさまざまです。
生徒たちは時間をかけながら、社会に復帰するために、日々を懸命に生きています。

2014-08-24 17.00.16

沢田先生の思う自尊感情ってどういうものですか

僕は、自尊感情は人生の中で形を変えながら無意識に、ゆっくり出来上がっていくものだと思います。
自分自身の思考パターンと、様々な経験、人間関係が絡み合って、形作られていってるのだと。

経験によって育まれていく、ということですね。
沢田先生は ご自身の自尊感情は高いとおもわれますか

僕自身は、自尊感情は低いと思います。
でも今の職場に出会ったおかげで、最近は少し高くなってきたとも思っています。

誰でもなりうる、不登校・ひきこもり

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沢田先生は、不登校とか引きこもりの原因はなんだと思いますか

今の職場で、ひきこもりや不登校の方と接していると、自分と彼らの違いってほとんどないなぁと思うんです。
というのも、彼らの抱える社会復帰のための課題が、
『自分も抱えていた課題だな』『今の自分にもあてはまる課題だな』と感じることがよくあります。

どんな課題があるんですか

例えば、人を信頼できるようになること、自分の中の自尊感情を高めること。
そして、生きることを選択しながら、精神的・経済的自立を果たしていくことですね。

こういう力、今の自分は持てていると思っています。

でもそれは自分に特別な力があったからではなく、
たまたま、人への信頼に必要な対人関係や人生経験に恵まれただけなのだと、
自分もきっかけがあれば不登校やひきこもりになっていたのだと、僕は思います。

不登校やひきこもりになってしまう子が何か特別なわけではなく、
誰にでもありえることだと考えておられるんですね。

はい。僕は社会の風潮、学校制度、親、友達との関係、その他の人間関係、
学力、恋愛、青春とか いろいろなものの影響を受けています。
そうやって、たくさんの風(影響)を受けながら、
いつ落ちるともわからない細い綱を渡り、
自分の考えや自尊感情を形づくり、今 生きることを選択している
それが今の僕かな、と思います。

不登校やひきこもりの方は、何かが彼らの心を攻撃したために
綱渡りの中でバランスを崩してしまっただけです。
そのバランスを立て直すために僕らの仕事があるのだと思っています。

ありがとうございました!現場で感じておられることを中心にお聞きしました。
またよろしくお願いします。

ありがとうございました。
僕の職場でも自尊感情の大切さはよく話してますので
D.Liveさんの活動は注目しています。これからもよろしくお願いします。

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いかがだったでしょうか。
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沢田 沙織

沢田 沙織

滋賀県大津市出身。大学卒業後、地元滋賀で就職。2014年、社会人スタッフとしてD.Liveに加入。こどもたちがそのままの自分を好きになれるように、いろんな大人の背中を見せれるように、と思って関わっている。