ワニでもわかる自己肯定感(自尊感情)② 〜勉強のやる気 編〜

前回(入門編)にハカセから自尊感情について教えてもらったワニくん。
ですが、まだまだ疑問は尽きません。
今回は、自尊感情と勉強の関連性について。

 

質問者の写真
勉強のやる気と自尊感情って関係あるの?

解答者の写真
私は関係があると思っているよ。たとえば、ゲームばかりして勉強しない子がいるよね。

質問者の写真
ああ、ゴリラくんだ!いつもたるを投げて遊んでいるよ。

解答者の写真
そうだね。マリ男くんがかわいそうだね。
なぜ勉強しないかって言うと、嫌いなのももちろんなんだけど、失敗が怖いんだよ。

質問者の写真
失敗が怖い?

解答者の写真
そう。一生懸命勉強したとする。でも、結果が出ないとどう思う?

質問者の写真
やっぱり、自分は頭が悪いんだ。勉強なんてやったって一緒だって思いそう。

解答者の写真
そうだよね。自信を失ってしまう。自分がダメってことが証明されてしまうんだ。
でも、勉強していなかったら、心の底で「勉強したら自分だって出来るんだ!」って思い込めるよね?

質問者の写真
ああいるよね。「俺は、やれば出来る子だ」って言いながらなにもしない子。
ナマケモノくんの口癖だ!

解答者の写真
セルフ・ハンディキャッピングって言うんだけど、そうやって自分を守っているんだ。

質問者の写真
へぇ、ってことはやる気の問題じゃないってこと?

解答者の写真
そうなんだ。
セルフハンディキャップの問題は無意識でおこなってることがある点なんだよ。

質問者の写真
無意識?

解答者の写真
うん。だから、どれだけ本人がやる気を出したとしてもなかなか頑張れない。
他人からしたらやる気がないようにみえても、本人としてはすごくやる気がある場合もあるんだ。

質問者の写真
やる気はあっても頑張れないのか!

解答者の写真
厳密にはやろうと思う気持ちはあるけど、行動に移せないってことだね。

質問者の写真
じゃあ、どうすれば勉強できるようになるの?

解答者の写真
そもそもこの問題は、自己効力感が関係しているんだ。

質問者の写真
じここーりょくかん??

解答者の写真
自尊感情には構成する要素が4つあるんだけど、そのうちの一つなんだ。
目標に対して自分は達成できるって思えるチカラが自己効力感だよ。

質問者の写真
自信ってことかな?

解答者の写真
そうだね、一般的に言われている自信は自己効力感の意味とほとんど一緒だと考えていいよ。

質問者の写真
その自己効力感がどう関係するの?

解答者の写真
勉強が苦手な子ははそもそも勉強しても成績があがると思えないんだ。

質問者の写真
自信がないんだね。

解答者の写真
うん。それが自己効力感だよ。
自己効力感は、対象によって変わってくるから、勉強は自信がなくても部活だと自信満々でどんどん努力するってのもあるね。

質問者の写真
あー、チーターくんがそんな感じだ!

解答者の写真
だから、勉強するようにするためにはまずは勉強に対する自己効力感を高めることが大事なんだ。

質問者の写真
具体的にどうしたらいいの?

解答者の写真
方法はいくつかあるよ。しっかり教えてあげて、成績を伸ばす。「わかった!」「成績があがった」という成功体験が次への自信につながるんだ。

質問者の写真
そっかぁ、でも勉強したくないなぁ。

解答者の写真
うん。勉強の成績を伸ばすのは少し時間がかかることもあるから途中でイヤになっちゃう子も出てくるよね。

質問者の写真
それ僕だなぁ。

解答者の写真
結果や成績を見るからだめなんだよ。まずは、やったことに注目するんだ。

質問者の写真
今日、5分だけ勉強できたとか?

解答者の写真
そうだよ。

質問者の写真
でも、5分なんてやったって意味ないよ。「もっとやるワニ〜」ってママにも言われるし。

解答者の写真
今まで勉強出来なかったのに、5分も出来たんだよ?それは立派な成長だよ。それをキチンと自分でわかることが大切なんだ。

質問者の写真
前までできなかったけど、今日は5分も出来たなぁって?

解答者の写真
そう。それが自分自身のあるがままを受け入れるという自己受容感覚にもつながるんだ。

質問者の写真
そっかぁ、つまりまずはテストの点数を気にするんじゃなくて、勉強時間とかどれだけ取り組んだかに注目すればいいんだね。

解答者の写真
うん。とは言っても、一人で自己肯定感をたかめていくのは難しいから、受け止めてくれる大人の存在が大切なんだけどね。

質問者の写真
どういうこと〜?

解答者の写真
このことについては、また今度にしよう!

質問者の写真
ではみなさん、シーユーアリゲーター

解答者の写真
。。。

「高める方法 編」に続きます。
『ワニでもわかる自己肯定感(自尊感情)③ 〜高める方法 編〜』

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

コメント

コメントする

目次