「私、バカだから」とか「全然勉強してないよー」っていう謙遜にご用心

よくテストの日に、「勉強したー?」って聞いたら
「いや、漫画とか読んでたから全然勉強してないよー」っていうやりとりあるじゃないですか。
この、「いや、漫画とか読んでたから全然勉強してないよー」っていう謙遜とも取れる言葉を、ついつい発してしまっている人、要注意です!
ともすれば、セルフハンディキャッピングという罠に陥っているかも知れません。
セルフハンディキャッピングというのは、簡単に言えば「言い訳」に近い物です。
セルフハンディキャッピングとは
「セルフハンディキャッピング」は、自分が不利な要素を持っていることを主張することで、相対的に「その割には成果を上げている」という評価を得ようとする戦略です。これにより、プライドをまもる事にもつながってきます。どういうことかと言いますと、引き続き、テストの場面を思い浮かべてください。
テストが返却されたとき、もし想像よりも結果が悪かったとしても「まあ、漫画読んでたしな」と自分の結果に対しての言い訳が立ちますよね。言い訳が立つから、自分の努力の足りない部分には目がいかず、「できない自分」を直視しないですむので、プライドをたもつことができます。
でも、本当は「漫画にうつつを抜かしてしまい、本来出来たはずの努力をしなかったこと」こそを反省すべきなのは明らかですよね。
さらによくないのが、結果が良かった時の方です。結果が良かったら「漫画読んでたのに、思ってたよりいい結果だ!」と、自分の想像した結果以上のお得感を運んでくれます。そうすると、努力する事自体のモチベーションにも影響してきます。「前はこの程度の努力であの点数を取れたんだから、次もいけるだろう」という、変な有能感が生まれます。
セルフハンディキャッピングをこえて
でも、ついついこういう事を言ってしまう気持ちも分かります。分かりますけど、自分に言い訳し続けると、本来自分が発揮できるはずのパフォーマンスにも影響してきます。最初は謙遜で「僕、全然なんでー」とか「私、バカだからわからんー」って言い続けてると、脳が本当に自分は「全然出来ない」「バカだ」というイメージをつくりあげるようになってきます。脳科学的にそうなっちゃうそうです。謙遜のつもりが、本当にだんだん出来なくなってくるのです。
いくらなんでもそれはもったいなさすぎます!セルフハンディキャッピングを超えて、本来の自分のパフォーマンスが発揮できるよう、謙遜でもなんでも自分で自分を下げるようなネガティブな言葉かけをやめて、自分の可能性を信じてください!
参考HP: http://yusb.net/man/771.html