内気な性格の子への接し方は?

「うちの子、おとなしいの」と不安に思われる親御さんも多いですよね。
人見知りで、近所の人と会っても挨拶も出来ない。声が小さい。自分の意見が言えない(言わない)。
「社会に出て、やっていけるの?」と心配されることもあるでしょう。(私自身も人見知りでスーパーなどで友達を見かけたら隠れるような子どもでした)
そのような子に対して、どのように接したらいいのか?どうすれば、自分の意見を言うようになるでしょうか?
まず、大事なことはそういう性格の子だということを認めてあげてください。みんながみんな明るくて社交的なわけではありません。ラーメンとハンバーグのおいしさを比べられないように、どの性格が良くてどの性格が悪いということはありません。スーザン・ケインは、全人口の3分の1は“内向的な性格”を持っていると言います。
社交的で活動的であることが何より評価される文化において、内向的であることは肩身が狭く、恥ずかしいとさえ感じられます。しかしスーザン・ケインはこの情熱的な講演で、内向的な人は世界にものすごい才能と能力をもたらしているのであり、内向性はもっと評価され奨励されてしかるべきだと言っています。(TED)
みんなと遊ぶよりも静かに本を読むのが好き。空想の世界に浸っている。“暗い”とか“根暗”とかと揶揄されますが、内向的な性格の人は他人のことをよく観察し、人の話をじっくり聞けるという良さがあります。
無理に社交的にしよう、明るくさせようとする必要はありません。子どもには苦痛と感じることもありますし、なにより、自分の性格を暗に否定されることは自尊感情(自分を大切に思う気持ち)を傷つけるという結果になってしまいます。
次に大切なことは『言い過ぎない』ことです。
「うちの子、動きがにぶいの…」と言っている親御さんほど、ついつい手をだし、口をだしてしまっています。とても根気がいることですが、言葉を発するまで、行動するまでじっと待ってみましょう。なにか言いたいのをグッとこらえ、我慢する。
そうしていると、次第に自分の意見も言えるようになってきます。
忙しいとき、バタバタしているときはなかなか難しいかも知れません。すぐに出来なくても大丈夫。私自身も、ついつい子どもたちに言いすぎて反省することも多々あります。
まずは、「待ってみる」「口を出さないようにする」と意識することからはじめてみてください。