決起せよ。子育てをしている人たちよ。抑圧された人生は、もうこりごりだ。

ガンバっているのに、どうして?
ちゃんとやっているよ?
誰よりも懸命に取り組んでいる。

たくさんのことをガマンした。
周りの人たちが楽しそうにしているのを見るたびに、うらやましかった。

いいな……

ぐっと歯を食いしばり、自分がやるべきことをする。

どれだけ、ガンバればいいんだろう?
出口は、見えない。

必死でやっても、成果がでるワケじゃない。
ほとんどがうまくいかないことばかり。

他の人たちを見るたびに、落ち込む。
「自分は、どうしてこんなにできないのだろう?」

もっとガンバらないといけないの?

いや、十分にやっているよ。

やっているって言ってよ。誰か……

これは、僕が中高生のとき、野球に取り組んでいたときの気持ちです。

野球にのめり込み、ずっと練習をしていました。

図書館にある野球関連の本は、100冊以上読みました。
トレーニング理論などの専門書にも目を通し、誰よりも努力してきたつもりです。

別に、誰かに褒めて欲しいわけじゃありませんでした。

自分がやるべきことだし、そりゃやりますよ。

でもね……

みんな遊んでいるのに、自分はどうしてここまでやらないといけないんだろう。

そう思ったことは、一度や二度ではありませんでした。

「えらいぞ!」なんて言葉が欲しいわけじゃない。

でも、周りの人たちに、ちゃんとやっていることを見ていて欲しかった。

「よくやっているね」の言葉だけでいいんです。
ただ、それだけでいい。
優しく寄り添って欲しかったのです。

僕は、子育てもこれと同じだと思うのです。

自分の時間を費やし、懸命に子どもと向き合う。

やりたいこともあるし、オシャレしてランチを食べにいきたい。
でも、子どもがいると、すべては子ども優先になってしまう。

別に「子どもがいなければ……」と言うつもりはないけれど、やっぱりどこかで、思ってしまうこともある。

どうして、ここまでガンバって子育てをしなければならないのでしょうか?

どうして、こんなに献身的に、自分を押し殺して子育てをしなければならないのでしょうか?

子どもがなにかすれば親のせい。
「あなたの育てかたが悪いからよ」と言われます。

どこまでガンバらないといけないのでしょうか?

立派で聖人君子な子どもを育てるためには、私たちは聖母マリアのように、大いなる愛で包み込む必要があるのでしょうか?
 
 

いや、そんなの無理ですよね。

親である前に、一人の人間です。

イヤになることもある。
イライラすることもあります。
子育てがしたくない日もあります。
思わず、殴りたくなってしまうこともあるかもしれません。

子育ては、どこまでも孤独です。

まるで、一人だけでいく海外旅行のようです。

どこへ向かえばいいのかもわからない。
なにをすればいいのかもわからない。
どれが正解で、なにが間違っているかすらわかりません。

不安で、不安で、イヤになってしまう。

「ガンバれ」なんて言うやつがいたら、ぶっ飛ばしましょう。

十分ガンバっていますよね?
それこそ、全てを犠牲にして。

もっとラクに、もっと楽しく子育てができないのでしょうか?

僕は、仕事柄、たくさんの子育て相談をお聞きします。
皆さん、懸命に子育てをしています。

誰よりも勉強しているし、悩んでいる。
子どもを愛している。

でも、悲しいかな、この努力はなかなか報われません。

ガンバればガンバるほど、徒労感が募ってきます。
イヤになる。

自分の無力さを突きつけられた気分になってしまう。

「もっとガンバらないと」と思って、子育て本を読む。
講演に行く。

正しいことを言っているかも知れないけれど、現実的にできないこともあります。

仕事でクタクタになって帰ってきて、ご飯をつくる。
子どもを塾へ送る。

気がつけば、もう深夜に近くなっている。

ほっと一息ついてコーヒーを飲む時間すら無い中で、どうやって新しいことをしろと言うのでしょうか?

懸命に子育てに取り組んでいる人ほど、子どものことで落ち込み、イヤになってしまう。

「自分が情けなくなるんですよ」とおっしゃいます。

僕は、『ガンバって子育てをするべき』という風潮をなんとしても変えていきたいのです。

そもそも今までは、子育ては地域でおこなうものだったのです。
しかし、地域の希薄化で、全ては親が抱え込むことになりました。

共働き家庭も増え、子育ての負担は昭和の時代に比べて、数倍も大きくなっています。

もう、良くないですか?

一人で抱え込むの、やめませんか?

僕は、子育てで「これが正解です」なんて言うつもりはありません。

やり方は、それぞれが合うやりかたをすればいいのです。

正解に縛られ、答えを見つけようとするたびに、迷子になって行き先を見失ってしまいます。

まずは、「子育て、しんどいねん」と、はき出しませんか?

「あなたは間違っていないわよ」「十分ガンバっているじゃない」

かつて、僕が欲しくてたまらなかった言葉を、きっと、同じ参加者の皆さんが声をかけてくれるでしょう。

みんな、同じなのです。
だれもが子育てで悩み、苦しみ、もがいている。

自分の子育てが不安で、「これで合っているの?」と迷いながら進んでいるのです。

不安でたまらないあなたの肩に手を寄せて、「大丈夫ですよ」と言えるイベントがしたい。

そう思って、西本願寺の方々と一緒にイベントをおこなうことにしました。

西本願寺と言えば、浄土真宗であり、仏教です。

仏教は、ひたすら“苦しみ”について考え、向き合ってできたものだと僕は思っています。

ならば、子育てで苦しみを抱えている人たちのヒントになるに違いない! と思い、イベントを4月よりはじめました。

4月9日におこなった初回のイベントでは、定員いっぱいの19名様にご参加いただきました。

アンケートでは、
「いろいろな子育てがあっていいのだと思いました。子どもに寄り添う、楽しむ。自分なりに迷いながら成長したいと思います」

「自分の子育てがまちがっていないよと、言ってもらえた気がします」

という声がありました。

今回ゲストの丘山先生は、ミュンヘン大学や東京大学で教鞭をとられていました。

たくさんの優秀な子どもたちを見てきた人です。

そして、現在は、幸福についてのテーマにも取り組んでいらっしゃいます。

ガンバって子育てをせずとも、もっとラクに子育てができるような考え方、手に入れませんか?

このイベントで得られる言葉や経験は、きっと子育てのコンパス(指針)のように、迷ったときに光をさしてくれることでしょう。

当日、あなたにお会いするのを楽しみにしております。

 
 
 

【イベント概要】

○○と考える子育てがラクになる講座
– 元東大教授と考える”本当に賢い子ども”の育てかた-

●日時 : 6月3日(土)14:00~16:30(13:30開場)

●場所しんらん交流館(京都府京都市 下京区烏丸通七条上る) 
最寄り駅 : JR京都駅

●定員:40名(先着順)  

●参加申込み:こちらよりお申し込みください。

●参加費:2,000円 (託児を希望される方は一人につき別途500円)

[主催] NPO法人 D.Live
[企画協力] 他力本願.net

 
 

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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