なんと、生徒たちだけでお花見散歩に行きました!|昼TRY部徒然日記

こんにちは、スタッフの得津です。
フリースクール昼TRY部滋賀校では、この前の月曜日にお花見散歩に行きました。
でも私は一緒に行っていません。なんと、生徒たちだけで散歩に出かけたんです。
「お花見行きましょー!」
「あー、行きたい!」
「いこいこー」
「じゃあ、行ってくるー!」
お花見に行くことが決まるや否や、スマホと上着だけ持って外に出ていく生徒たち。
行き先は教室近くの小川。この小川は教室から徒歩5分くらいのところにあって、毎年この時期になると満開の桜の木々がとてもきれいなんです。
外に出たくない生徒もいたので、私は教室で遊びながらお留守番をしていました。
教室からすぐ近くだし、何かあったらすぐに連絡が来るだろうし、中高生ばかりだから滅多なことはないだろうと思ってはいましたが、帰りを待つのはなかなかにソワソワしました。
15分。まだ帰ってこないだろう。
25分。そろそろ帰ってきても良いのになぁ。
35分。遅いなぁ。みんなどこまで行ったんだろう。
45分。カンカンカン…。あ、階段を上がる音だ。帰ってきた!
「ただいまーー!」
「疲れたーーー!」
「写真撮ってきたー。見て見てー。」
帰ってきた生徒たちはとても楽しそうな顔で話しかけてくれます。その顔を見るだけで充実した時間になったことが伝わってきました。でもやっぱり、45分も何をしていたのかが、どうしても気になります。
おそるおそる、何して過ごしてたのか聞いたところ、小川の辺りで写真をいっぱい撮った後に、近くの公園でだるまさんが転んだをしていたそうです。なんと可愛らしい。自分の心配が杞憂だったことがよくわかりました。
生徒たちが撮った桜の写真を見せてもらいながら、不意に「あぁ、みんな成長したなぁ」と感慨に耽ってしまいました。まるで親戚のおじさんか、OBが訪ねてきた時の元担任の先生のような気持ちです。
これまで、生徒たちだけで外に出ることって無かったんですよ。万が一のことを考えてしまったり、生徒たちだけで楽しく過ごせるだろうかと考えてしまったりして、必ず大人がついていました。
でも、それはある意味で、生徒たちに対して過保護すぎたのではないか、生徒たちを信頼できていないのではないか。そんな風に思えてきました。自己肯定感や自尊感情を育むために、居場所と出番が必要と言いながらも、肝心の出番を作れていなかったのかもしれません。
この日のお花見散歩は、生徒たちだけじゃなく、私にとっても生徒たち一人ひとりの成長を実感する有意義な時間になりました。これからも、どんどん生徒たちに任せてみようと思います。
最後に、生徒たちが撮った桜の写真をご紹介します。どれもとても上手で、さすがデジタルネイティブ世代だなと感心しました。