フリースクールで『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』やってみた|昼TRY部徒然日記

こんにちは、フリースクール昼TRY部の得津です。

今日は毎週水曜日のスタディコースの取り組みについてご紹介します。

 

皆さんは、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』(八木仁平 著)をご存知でしょうか。

2020年に発売されてから、あっという間にベストセラーになった本です。

 

 

 

 

 

 

本の要旨をかいつまんで紹介しますと、「やりたいこと」は好きなこと・得意なこと・大事なこと(価値観)の掛け合わせで見つけられるというのが筆者の主張です。そして、自分の好きなこと・得意なこと・大事なこと(価値観)、それぞれを見つけられるワークが載っていることが本書の特徴です。

 

 

本書は社会人向けに書かれているので、「やりたいこと」と言っても最終的には仕事にフォーカスするような構成になっています。ですが、これは仕事だけじゃなく、進路を決める上でも役立てられるかもと思い、折よく進路を考える時期にある生徒もいたので、今日は2名の生徒と一緒に自分の大事なこと(価値観)を探るワークに取り組みました。

 

 

 

 

本にワークの手順が載っているので、それに沿って進めていきます。

 

スタッフ:今の社会に対して不満に思うことや、社会に足りないものって何だと思う?

生徒1:寛容さ、かなぁ。例えば、就職活動での服装や髪型って、厳しく決められてるじゃないですか。自由でいいのになぁと思うんですよね。

生徒2:今の社会は不公平だと思います!

ボランティアさん:社会にはお金が足りません!

 

 

普段は教科学習ばかりですから、珍しかったんでしょう。数学のプリントをしていた生徒と、それを指導していたボランティアさんも思わず会話に参加します(笑)。

 

 

スタッフ:なるほどね。じゃあ次の質問なんだけど、自分の子どもや他人にアドバイスをするとして。一番伝えたい行動と、一番伝えたくない行動はなんでしょう?

 

生徒1:伝えたいのはチャレンジすること。あと、趣味を持つことですね。なんでもチャレンジしてみないと楽しくないと思うんです。それに、やらずに後悔するのも良くないかなって。伝えたくないのは、いい会社に就職してお金を稼ぐことが全てだということです。自分はそんな風に思わないので。

 

生徒2:ぼくは、いろんなところでカルチャーショックを受けてこいと伝えたいですね。自分自身が昼TRY部でカルチャーショックを受けたということもあるんですけど。伝えたくないのは、学校が全てだということです。学校に行かなくても成長できますし。

 

 

本には5つの質問が載っているのですが、5つ目までくるとグッと一人ひとりの価値観が浮き彫りになってきました。スタッフの私自身も初めて聞くような意見が、たくさん生徒たちから聞くことができました。

 

質問に答え終わったら、次はリスト作りです。100個ある価値観リストの中から、先ほど質問に答えた意見と一致するものや、リストを見て自分が大事にしたいと思う価値観を選びます。

この後に控えている最後のワークのために20個までしぼり込むように伝えたのですが、これがなかなか難しかったようです。「しぼりきらへーん!」とか、「28個まできたけど、あと8個けずるのかぁ」なんて言いながら取り組んでいました。

 

 

 

 

結局、20個えらぶところまでで時間切れになったので、続きは次週に持ち越しです。どのような価値観を選んだのか教えてもらうことが、今から楽しみです。

 

 

今日は進路や進学先を考えるにあたって、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を使ったワークをしましたが、この本だけで万事うまくいくとは思っていません。言うなれば、このワークはコンパスです。どこに進むべきかを指し示す指針。

 

でも、コンパスは地図がないと機能しません。今後は、どのような大学や専門学校に進むと、どのようなことを学び、どのような資格が得られるのか。あるいは、どのような就職実績があるのかなどを勉強していきます。そう、コンパスだけじゃなく、進路を考えるための地図も作っていきます。

 

 

毎週水曜日のスタディコースでは、個別で教科学習が中心です。例えば高校生だと、学校に提出するレポートを取り組んでいますし、中学生だと数学・英語を中心に学び直しています。秋から冬の時期は、今日のような進路を考えるためのワーク、面接練習や志望理由書の作成などもおこなっています。

 

 

教科学習は、本人の希望や能力に合わせて学習内容を決め、個別でじっくり取り組みます。必要があれば、中学生でも小学生の内容から取り組みます。反対に、早い進度が好みなら、中二でも中三の内容を先取りで教えることもあります。

 

 

(平方根の指導に使う自作教材を準備しているスタッフ)

 

 

学校の授業と違って、個別だから一人ひとり合わせた指導をおこなっているのが特徴です。昼TRY部では、水曜日のスタディコースをはじめ、他の曜日でも見学・体験を受け付けております。ぜひお気軽にお問合せください。

 

 

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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