不登校やフリースクールの卒業に必要なことと、その支援について

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こんにちは。スタッフの得津です。

先日、フリースクール昼TRY部のボランティアをしてくれている大学院生に、修論の関係で、不登校やフリースクールの卒業に必要なことやその支援についてインタビューをされました。

不登校支援に携わっている方々からすれば、「当たり前のこといまさら・・」と思われるかもしれませんが、昼TRY部のスタッフが、生徒たちの知らないところで、どんなことを考えているのか、一端でも分かってもらえるかなと思って、インタビューで答えたことをこちらにも載せます。

 

 

 

Q:まず、このフリースクール昼TRY部を卒業した生徒の進路について教えてもらえますか。

ー小学生は公立の中学校に進学することが多いですね。中学校から学校に戻るようになった生徒もいれば、中学に行きながらここにも通っている生徒もいます。中学生は、通信制高校や定時制高校が多いかな。全日制に進学した生徒もいるけれど、通信制や定時制が多いです。

中には4月のクラス替えで希望のメンバーになって、中3から学校に戻った生徒もいます。けど、そういうのは稀で、小学校から中学校。あるいは中学校から高校など、節目で卒業することが一番多いですね。

 

 

Q:卒業生がフリースクール昼TRY部に帰ってくることについてはどう思いますか。

ーOBとしてってことですかね。それは嬉しいよね。嬉しいです。たまに顔を出してくれると近況も知れるし、OBやOGにとって、ここが信頼の置ける場所だったんだと実感します。

 

 

Q:そうじゃないパターン。つまり、卒業したけど、進学先でうまくいかなくなってもう一回戻ってくることについてはどうですか。

ー進学先が合わないってこともありますよね。もちろんウェルカムです。心配はするけれど、変に気をつかうのは生徒もイヤだろうから、これまでと変わらず接するようにしてます。ただ、どこかでこれからを考えるサポートはしてあげないとなぁと思っています。例えば通信制の場合だったら、全日制よりも出席や単位数はゆるいけれど、それでもゼロではないから、どこかで勉強のこれからについて考えないといけないので。

 

 

Q:言い方が難しいんですけど、不登校やフリースクールを卒業する、というか巣立つというか、もう大丈夫ってなるまでに必要なものって、なんだと思いますか?

ーなかなか鋭い質問ですね(笑)これまでは、不登校やそれにまつわる体験を過去のこととして客観的に捉えられるようになっていたらもう大丈夫だと思っていました。「あのときはこうだったけど、今は違う」というような言い方で自分を述べることができれば、仮にフリースクールに在籍していても、いつでも卒業できる準備はOKだと。

でも、それだけでは不十分じゃないかと最近は感じています。というのも、フリースクール昼TRY部は始まって3年くらい経つんですけど、最初に卒業していったメンバーは家と、昼TRY部と、それ以外にもう1つ居場所を持っている生徒が多かったんです。

例えば、「家・フリースクール・塾」とか、「家・フリースクール・習い事」とか、「家・フリースクール・学校(別室登校込み)や、教育支援センター(適応指導教室)」みたいな感じです。

 

きっと、こういう生徒って、ぼくらの知らないところで学校や進路の話を、誰かとちょこちょこしてたんだと思います。だから昼TRY部は心理的なサポートだけを担っていればよかった。

 

けれど、家とフリースクールしか居場所がない場合だと、心理的なサポート。つまり、居心地の良さをつくるだけでは、学校に行けなくなり出した当時の辛さを乗り越えることはできても、別の居場所(高校など)へ移るときの不安が出てきて二の足を踏んでしまうんじゃないかと考えています。「字、汚いし」とか、「しばらく勉強やってないし」とか。「自分、コミュ障やし」とか。

 

 

 

Q:なるほど。じゃあ、家とフリースクールしか居場所がない子どもはどうしたら卒業しやすくなるんでしょう。別の場所を持つことですか。

ーそれも難しいですよね。習い事にしろ塾にしろお金がかかるので、おいそれと勧めるのは難しいし、教育支援センター(適応指導教室)が家の近くにない自治体もあります。気持ちはあっても、物理的に居場所を複数持てないお家もあります。

だから、家とフリースクールしか居場所がない子どもが卒業できる、ここでいう卒業を「形式的卒業(年度替りや進学を機にした卒業)」として、ここに到るまでには「心理的卒業」と「社会的卒業」をフリースクールで作る必要があると、今は考えています。

 

もうちょっと詳しく言いますね。「心理的卒業」はさっきも言ったような、当時の辛い体験を過去の出来事として捉えられるようになることです。「社会的卒業」は、進学に必要なスキルを積み、能力に関する不安が解消されることです。入試に受かるって、その学校に入るための学力を満たしているからでしょう。だから受かった側としては、「少なくとも自分はこの学校に入れるだけの学力はあるんだ」と思えるわけです。これと同じとは言いませんが、似たような気持ちを育むことも、巣立つという点では必要だと考えています。社会的卒業は、ですのでスキル的卒業と言ってもいいです。

 

 

 

Q:ということは、「心理的卒業」と「社会的卒業」が満たされないまま「形式的卒業」を無理矢理にでも迎えてしまうと、また不登校になる可能性があるのでしょうか。

ーその可能性はあると思います。昼TRY部のOBやOGとして顔を出してくれる生徒は、今のところ進学先でも、それなりにやっているようです。もちろん卒業を機に、関係が無くなってしまったご家庭もあります。それも1つだと思うので、その良し悪しについてここで述べることはしませんが、もし実はまた当時と同じようなしんどさを抱えているのなら力になりたいですね。

 

 

 

Q:ありがとうございます。最後に、では「社会的卒業」を支援するために昼TRY部では何をしてるか教えてください。

ー水曜日は勉強の日(マイスタディデー)としていますが、生徒たちには不人気ですからね。。(笑)

どの曜日でも、ちょっとだけ字を書いてみたり、みんなと話し合ってみたり、勉強クイズをしてみたり、そういう時間をつくるようにしています。これは昼TRY部の滋賀校(滋賀県大津市)でも、京都校(京都市中京区)でも同じです。

あとは出番をできるだけ作りたい。七夕やクリスマスなどのイベントに合わせて、生徒と一緒にレクリエーションを企画して、任せられることは生徒に任せます。クイズの司会とか、飾り付けとか、なんでもいいんです。とにかく出番を増やしていきたいですね。

 

でも、現状の取り組みだけで十分とは思えないので、スタッフやボランティアさん達と話し合いながら、新しい取り組みを考えたり、今の活動をブラッシュアップしたりしていくことが必要だと感じています。それが昼TRY部にとっての課題ですかね。楽しい活動を支える屋台骨として、たくさんの教養が求められます。

 

 

 

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。