eスポーツ部がどんどん部活のようになってきた。
楽しい。楽しい。楽しい。
まさか、こんな感覚になるなんて。
僕は、ずっと自分の夢を忘れていました。
けど、このeスポーツ部をはじめて、「あっ、そういえばそうだった」と思い出したのです。
「試行錯誤でやっていこう」と決めて、生徒たちと相談しながら1ヶ月、eスポーツ部を運営しました。
「どうする?」
「こんなのどう?」
「こうしたらいいかな?」
みんなで相談しながら進めていきました。
「あれ?」
初めの頃は、ゲームを通して子どもたちが成長してくれたらいいなと漠然と思っていました。
ゲームをしながら交流してくれたらくらいの気持ちでもいました。
でも、だんだん部活みたいな感じになってきたのです。
フリースクール(昼TRY部)では、子どもたちと会議をすることなどありません。
しかし、ここでは毎回、「もっと良くするにはどうする?」と意見を出し合います。
「あっ、これ部内ミーティングだ」と思いました。
みんなで意見を出し合い、いろいろなことが決まっていく。
「やっぱり、勉強が大事やと思うねん。ちゃんとゲームの研究も必要やと思う」という意見が出たので、研究会をおこなうことにしました。
将棋では、対局が終わると感想戦がおこなわれます。
それと同じように、ゲームをしたあとは、みんなで「もっとこうしたら?」「ここ難しいな」という振り返りをすることにしました。
「せっかくなら、学んだ知識とか共有したら?」ということで、各ゲームごとで”研究ノート”をつくり、みんなでまとめることも決定。
また、「目標とかあったほうがいいよね」ということで、それぞれの生徒がゲーム日誌をつくって、なにをしたのか、今後の課題などを書くようにもしました。
まだ、始まって1ヶ月。
にもかかわらず、どんどん活動が濃くなっていく。
「そうだった」
そんなとき、思い出したのです。
僕はずっと高校野球の監督がやりたいと思っていました。
そのために、教員免許が取れる大学へ進学したのです。
やっていることは野球ではありませんが、子どもたちの成長を見るという点ではまったく同じ。
これからこの部活がどんなふうになっていくのか。
どのように生徒が成長していくのか。
僕自身、すごく楽しみです。