これからも子どもやお母さんの居場所を作って欲しいので協力できることがあればと思っています D.Liveサポーターの声 #6
今回のD.Liveサポーターの声は、D.Liveのフリースクール「昼TRY部」にお子さんを通わせていた山形さん。フリースクールに通ってからのお子さんの成長や、寄付をしようと思った理由についてお伺いしました。
ー本日はよろしくお願いします。私たちが出会って、もう3年ほどになりますね。まず最初にD.Liveを知ったきっかけを教えてください。
D.Liveさんを知ったのは、子どもが小学校の頃に通っていた英会話教室の先生からの紹介です。子どもが学校を休みがちになった時に、通っていた英会話教室も休むようになりました。
英会話の先生に「不登校じゃない?」と言われて、D.Liveさんを紹介してもらいました。その後、自分でHPやFacebookで活動を拝見し、D.Liveさんの『不登校のおはなし会』に参加しました。
ー初めての場所へ行くことは抵抗もあると思いますが、ためらいや不安はなかったんですか?
「よう分からんけど行ってみなしゃあないよな。」という気持ちでした(笑)
私が参加した『不登校のおはなし会』は、不登校を経験された3名の方がお話される会だったので、「経験者の話が聞けるなら行ってみよう」という気持ちで参加しました。他に相談できるところはなかったですし。
ー当時は不登校について相談できるところが、D.Liveしかなかったんですね。『不登校のおはなし会』をきっかけに、お子さんがD.Liveのフリースクールに通うようになって3年が経ちました。改めてD.Liveの印象を教えてくれますか?
子ども達とゆるく関わってくれるところがいいですね。フリースクールでは、何も強制されないし、おおらかな雰囲気が不登校の子ども達にとって良い居場所なんだろうと感じます。
たしか『不登校のおはなし会』でも、家族や先生じゃなくナナメの関係(友だちのような親近感のある大人)が子どもの成長に良いと聞き、うちの子にもちょうどいいと思いました。代表の田中さんもスタッフの得津さんも子どもと一緒の目線で話してくれますし。
ースタッフのおおらかさが決め手になったんですね。
そうですね。昼間は私も仕事があるので子どもと一緒に居れないし、ずっと一緒も良くないと思っていました。
学校に行けなくなった最初の頃は、学校も行ってないのにゲームしたり出かけたりすることはおかしいと思っていました。「〜〜したらアカン」と厳しく言ってしまいがちでした。とはいえ他にできることもありません。だから家庭以外の居場所が必要だと感じていました。
一度教室に見学にいって、子どももまんざらではない様子だったのでフリースクールに通うことを決めました。
ーフリースクールに通い始めてからお子さんの変化を感じることはありますか?
学校に行けなくなった頃は塞ぎ込んで、自分で自分のことが分からず、上手く言葉で説明できていませんでした。フリースクールに通い始めてからは自分の気持ちを言葉にできるようになったし、表情も明るくなりました。
あと、嫌なことは嫌と言えるようになりましたね。前までは嫌なことも仕方ないと押し込めていたのが、嫌だと口に出したり、全身でオーラを出すようになりましたね(笑)
私も旦那も口が立つので、子どもが思ってることを先回りしがちでした。子どもが反論できない状態だったんだと思います。D.Liveさんのおはなし会や不登校の講座に参加して、子どもの話を聞かなきゃと気づきました。今でも感情が先走ることはありますが、できるだけ子どもの話を聞くように心がけています。
ーD.Liveでは子どもの自尊感情を育むことに取り組んでいます。おっしゃるように相手の話を聞くことは自尊感情を育む上でもとても大切なことの1つです。山形さんは自尊感情や自己肯定感という言葉を前々からご存知だったでしょうか。
私がちゃんと自尊感情について知ったのはD.Liveさんの講座を聞いてからでした。田中さんの話を聞きながら、当時の私の関わり方は自尊感情が育てられてないよね、と気づきました。考えを先読みして「ああしろ、こうしろ」と子どもに言うことが、いろんなことの自信を無くしてたんじゃないかな。
だから、自尊感情を知ることで子どもに対する見方が変わりましたね。前は、「言う通りにしたらいい」とレールを敷いてしまっていました。でも、こちらが勝手に決めるのではなくて、やりたいことは自分で見つけないと自信は持てないんだなと思います。
ー自分の関わりをふり返るだけでも、なかなかできることじゃないと私は思います。でも、そんな風に今までの関わりをふり返ると、それこそお母さんとしての自尊感情が持てなくなるような気がするのですが・・
落ち込むことはあります。でも講座では、まずは自分で自分のことを認め、お母さんの自尊感情を高めようともおっしゃっていたので、とりあえず自分を認めてあげようと思いました。
これまでは、子どもが不登校だと近所や会社で言いにくかったのですが、「不登校は恥ずかしいことでもない。ここから変えていけばいい」と思えるようになったことで、周りにも言えるようになりました。
学校に行けなくてもいいと自分の中で納得することで、自分も休みの日に出かけていいと思えるようになりましたね。以前は後ろめたさがあったり、そもそも出かける気にもなれませんでした。でも、お母さんがお出かけして気分転換することで、子どもと明るく接することができると聞いて外に出ようと思いました。
ー自分を認めることや自分を大切にすることって、ついつい忘れがちですもんね。山形さんはお子さんをフリースクールに通わせているだけじゃなく、D.Liveのマンスリーサポーターでもあります。寄付をしてくださる理由についてお伺いしてもいいですか?
もちろん子どもがお世話になっているというのと、講座やフリースクールに行ってよかったと思っているからです。そういう場所を今後も提供していってもらえるようにお手伝いしたいし、サポートできることがあればさせていただこうという気持ちです。
ーこれまでも他の団体などへ寄付をされた経験はあったんですか?
ないんですよ!実はイチローさんや得津さんに会うまでは、NPOって胡散臭くてよくわからないところってイメージでした(笑)
でも実際に関わってみるとお二人とも話しやすいですし、何より子どもが楽しそうに休まず通っていることが寄付の決め手ですかね。
一度、手続きがうまくいかなくて、やめかけたことはありましたけど。毎月銀行に振り込みにいくなら面倒でしたが、ネットで一度手続きしたら終わりなのもよかったですね。
ー信頼されるNPOになるためにこれからも頑張っていきます。最後に、今後D.Liveに期待することについて教えてください。
この活動をずっと続けていってほしいです。お母さん達が話せる場所。子ども達が話せる場所。色んなことを話せる居場所の提供をしていってほしいです。
これからも楽しくやっていっていただけることが一番です。
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