情報があふれる今だからこそ知っておきたい、人一倍敏感なHSPが持つ4つの側面「DOES」

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HSP(Highly Sensitive Person:人一倍敏感な人)やHSC(Highly Sensitive Child:人一倍敏感な子)のトピックをこれまでに何度も書いていますが、そのたびに多くの反響をいただくようになりました。書くたびにHSPやHSCへの関心の高さを、HSPの当事者である自分自身でもひしひしと感じます。

HSPやHSCのチェックというものも、最近では検索すると簡単に出るようになりました。

HSP診断テスト – 選ぶだけの簡単セルフチェック
Are You Highly Sensitive?(日本語のサイトです)
Is Your Child Highly Sensitive?(日本語のサイトです)

ですが、以上のチェックのほかに、HSPの提唱者であるエレイン・N・アーロン博士は、この人一倍敏感な人にはとある「4つの側面」がすべて当てはまることを指摘しています。この4つの面は「DOES」という通称で、数多出版されているHSPに関する本にも多く取り上げられているトピックです。

どういう側面なのか列挙すると、

D:「深く処理する」(Depth of processing)
O:「過剰に刺激を受けやすい」(being easily Overstimulated)
E:「全体的に感情の反応が強く、とくに共感力が高い」
  (being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)
S:「些細な刺激を感知する」(being aware of Subtle Stimuli)

という4つです(上戸えりな『HSPの教科書』Clover出版 P24より引用)。

順にひとつずつ見ていきましょう。

D「深く処理する」

HSPやHSCの子どもたちはかなり慎重な姿勢を見せます。これは僕自身も自分を形容するときによく使う表現なのですが、「石橋を叩いて叩いて叩きまくって、結局渡らない」こともあります。もちろん石橋を叩いて叩いて大丈夫であれば渡ることもありますが。

ひとつの物事を、あらゆる方向性と時間を使ってしっかりと深く考えるということは、決して悪いことではありません。むしろ良いことだと僕は思います。

HSPという概念が明るみになった『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』(SB文庫)には、後半スピリチュアルに関する章があります。生命とは?死とは?というところまで深く考えることが多いのもまた、「深く処理する」面だと言えます。ちなみに僕もよく考えてしまいます。

O「過剰に刺激を受けやすい」

このブログでもよく触れている話題ですが、たとえば学校において先生が怒っている声が怖い、ガヤガヤとした雰囲気が苦手、また道を歩いていてクラクションの音にびっくりしてしまう・・・などといった面がこの「O」に当てはまります。

こうした人たちは、過剰に受け取ってしまった刺激で心がかき乱されるのを落ち着かせるために、どこかで必ずダウンタイムを必要としています。人と一緒にいるのはそんなに苦ではないけど、いろいろと気を使ってひとりの時間を欲する・・・というのは、まさに典型的な例と言えるでしょう。

E「全体的に感情の反応が強く、とくに共感力が高い」

目の前にいる人のストレスや負の雰囲気をつぶさに受け取ってしまうことも何度か書いていますが、このあたりがこの側面で言い表されています。僕自身も不機嫌な人が隣にいるとついついその感情が風邪のように移ってしまうことがよくあるので、特に子どもたちの前では機嫌良く過ごすようにしています。

また「D」の部分と重複する部分がありますが、たとえば人の話を聞くうちに話し手の気持ちを深く受け止めて共感したり、ときに話し手とともに涙を流すこともあります。これはつまり他人に起こった出来事にもかかわらず、それを自分ごとのように捉えてしまう可能性があることを指しています。

なので、フィクションなどドラマが辛いという人もいますが(僕もあまりドラマや映画を観れません)、これもまた悪いことではなく、適度に刺激を受けすぎない範囲で友達の相談に乗ってあげたり、辛い気持ちに寄り添えるような人との関わり方ができる一面である、と考えることができます。

S「些細な刺激を感知する」

暑さ寒さ、味の濃さ薄さなど身体に感じることから、人の髪型、持ち物、服装の小さな変化までパッと気づくことができます。この能力は活かそうと思えば、さまざまな職場や環境において活かすことができます。

僕自身も生徒と関わるときはこの小さな変化に気がついて「散髪した?」「iPhoneのケースそんなんだっけ?」と話しかけてコミュニケーションをとることが多いです。

そして、先週書いたエントリの中で触れた、たとえば給食に出てくるニンジンのわずかな固さが気になるという側面もここに当てはまります。この理解が得られずに、「いいから早く全部食べなさい」とけしかける先生がいると、給食の時間が一気に苦痛になってしまうのです。

まとめ―新型コロナウイルスの脅威と、HSP・HSC

繰り返しになりますが、HSPの提唱者であるエレイン・N・アーロン博士は、この「DOES」の4つの側面すべて当てはまることでHSP(HSC)と判断できる、と述べています。

実際改めて分類すると、これまで僕がこのブログで解説してきたHSPの特徴がどこかしらに当てはまることがよくわかると思います。説明にちょくちょく挟みましたが、HSPである僕自身もこの4つの側面を持っている自覚がものすごくあります。

いま、世界は新型コロナウイルスの脅威にさらされ続けています。日本でも日に日に感染者が広がり、著名人の罹患報道なども相次いでいます。いつ都市封鎖するんだ!という声もあります。僕は今、そうした情報をつぶさにチェックしつつ、HSPやHSCの人たちの身を案じています。

僕自身も毎日どっと押し寄せられる数字やどこから発せられたのかもわからない情報に正直、かなり疲弊しているところもあります。1日に何度「いや、それは情報の受け取り方が間違ってるだろう」と感じる意見を目にしているか分かりません。新型コロナ以上にこうしたパニックが怖いとも感じています。

それゆえに、僕以上にこうした情報を深く受け取りすぎているHSPやHSCの方も多いと思っています。

明らかなガセはもちろん、正しい情報を誤って受け取るミスリードなど、いわゆる「インフォデミック」という状態がSNSやネット上で大きく広がっています。これらの情報は「DOES」の4側面を通して受け取ってしまうと、新型コロナとは別の意味で大きなダメージを受け取ってしまう危険性があります。

僕自身も十分気をつけなければと感じている昨今ですが、これを読んでくださっているHSPやHSCのみなさんも、ぜひ改めてこの「DOES」の4側面を意識しながら、数多の情報と向き合いつつ、新型コロナ対策をしっかり取っていきましょう。

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山本 駿

山本 駿

子どものころより人一倍敏感な特性を持ち、中学3年間を不登校で過ごす。大学卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画し、現在は通信制高校教員を両立しながらTRY部や不登校講演事業を中心に担当。HSP(Highly Sensitive Person)特有の繊細さを活かし、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。