わたしの子どもの関わり方の履歴について

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こんにちは。D.Liveスタッフの得津です。

 

私ごとですが、先月の今頃に義兄夫婦に子どもが産まれまして、11月頭の三連休に会いにいってきました。

まだ生後一ヶ月も経っていない赤ちゃんを抱っこさせてもらったり、ミルクをあげたりさせてもらいました。

 

腕の中で一生懸命にミルクを飲む赤ちゃんを見ると、もうなんとも言えない優しい気持ちが体の奥の方から湧き上がってきて、新しい自分に出会ったような三連休でした。

 

本当に貴重な体験をさせてもらったんですが、白状しますとめちゃくちゃ緊張したんです。

赤ちゃんをだっこするの。

 

だって、赤ちゃんですよ。赤ちゃん。

今まで赤ちゃんと触れる機会がほとんどなかったぼくにとって、まだ首も座っていない赤ちゃんを抱っこしてミルクをあげるなんて、とんでもない。

 

そんな心持ちでしたから、その場にいたみんなにバレバレなくらい緊張していました。

赤ちゃんを前に、どうしたらいいかわからなくて立ち尽くしてましたもん。

 

 

でもね。そんなぼくにおかまいなしで、妻はすっと赤ちゃんを抱えてしてミルクをあげているんです。

驚きました。ためらいはないのかと。

 

とはいえ、これも白状しますが、そんな妻の行動がありがたいとも思っていました。

妻の赤ちゃんへの関わり方が、ぼくにとってちょうどいいお手本になったからです。

 

抱っこの仕方とか、赤ちゃんに触れるにあたって知識がないわけではありませんでしたが、やっぱりお父さんお母さんがやったほうがいいんじゃないかとか、どんな風にしたらいいんだろうとか頭の中でぐるぐる考えていたんです。

 

そんなぼくのためらいを吹き飛ばすかのような妻の振る舞いを見て、「あぁ、こんな風にしたらいいのか」と得心が行ったのでした。

 

 

 

思えば、ぼくは人との関わり方。特に子どもとの関わり方は、友人や先輩から学ぶことが多かった気がします。

教育大学に通っていたぼくは、1年生の頃から学校現場で授業をさせてもらう機会がありました。でも、それまで全く年下の子と関わることのなかったぼくは、せっかくのチャンスにビビっていた節がありました。だから最初は友人に、現場で授業ができる機会を譲っていました。

 

この友人は高校生の頃から小学校のボランティアをしていた経験もあり、進んでチャレンジしていました。ぼくは友人が授業をしている様子を見ながら、声の出し方や子どもとの関わり方を真似しようと必死でした。

 

学校の先生になってからも、先輩から多くのことを学びました。

場面ごとに違う子どもへの目線の配り方。授業の立ち位置。声の強弱や抑揚。叱るときや褒めるときのボキャブラリーの豊富さ。子どもと楽しく話すときの話題。子どもの呼び方。

 

それは今の仕事でも生きています。以前、「不登校を経験していないぼくが不登校の子どもを理解するためにできること」というテーマで保護者さんにお話したことがあります。

そのときにも話題に出したのですが、「この場面では〇〇先生モードでいこう。あの場面は友人のマネをしよう。あのとき■■さんなら何と言うだろう?」というように、今まで出会ってお手本にしてきた人たちになったつもりで子どもと関わることがよくあります。

 

 

学校の先生のころとは違って、今では幅広い職種や年代のボランティアさんとも出会います。彼らから学ぶこともとても多く、年上年下なんて関係なく、マネできそうな部分はすぐにマネします。

 

 

このように、ぼくは子どもの関わり方を身近な人たちをお手本にすることで学んできました。

もちろん本もずいぶん読みました。いまでも読んでいます。

けれど、読む本はあくまで自分の思考や子ども観を鍛えるためのもの。「子どもと通じる100の方法」とか、「これでバッチリ!コミュニケーション集」みたいな方法を述べた本をぼくは読みません。

 

方法や手段は身近なお手本から学ぶようにしているからです。

 

 

今の超情報化社会では、子育てについての情報も膨大な数があります。

それこそ、赤ちゃんを抱っこしにいった三連休には乳幼児向けのアプリを紹介されました。このアプリがよくできていて、赤ちゃんが生まれた日に合わせて毎日情報が更新されるんです。

「今日は生後○日ですね。お母さん、体調はいかがですか。このころになると赤ちゃんは次第に○○ができるようになってきます。」

 

こんな情報が何もしなくても毎日届く。

 

 

素晴らしいことですし、同時に怖いことだなとも思いました。

見通しが立たない中で情報が与えられるとぼくたちは安心します。その情報が自分の行動を決める指針になるからです。ですが、情報が多すぎるとかえって何をしたらいいか分からなくなるし、情報だけあってもいざというときにどう振る舞えばいいか分からなくなります。ぼくが赤ちゃんを前に何をしていいか分からず、立ち尽くしてしまったように。

 

 

こう考えると、子育てにおいて必要なのは情報だけじゃなく、お手本なのではないでしょうか。情報が増えた分、お手本やロールモデルと出会える機会が減ったようにぼくは感じます。

 

特に小学校以降の子どもの関わりを示すお手本との出会いが減ったのではないでしょうか。

家庭教師や塾の先生、学童の先生、習い事の先生など、子どもを預けられる人は増えました。でもそれは自分のお手本が増えたことを意味しません。あくまで預け先なのです。

 

これは保護者さんに直接聞いてみたいのですが、自分のお子さんを預けている先生に「家でこんな様子なんですけど、どうしたらいいですか?」と聞いても、分かったような分からないような答えが返ってくることはありませんか。

 

もし、こんな質問と答えの間にズレを感じるのでしたら、それはやっぱり自分のお手本ではなく預け先なのだと思うんです。

 

いま、あなたの中に子どもとの関わりのお手本になりそうな人はどのくらいいらっしゃいますか。

 

人はたくさんの方法で学ぶことができます。

本からも学べます。情報からも学べます。同じようにお手本からも学べます。

 

そして、どうやらぼくは具体的なことはお手本から学ぶタイプだったようです。

11月23日(土)に「子どもの自信探求フォーラム 子どもの丸ごとを認める関わり方」を企画しました。このフォーラムにくるゲストの3名は、皆さんぼくのお手本になった方々です。

 

認定NPO法人コクレオの森(旧:箕面こどもの森学園)の守安あゆみさんからは、子どもと対等な関係を築くためのありかたを。お金で学ぶさんすう® の住山志津枝さんからは、障がいを持った子どもへのまなざしと子どもが不登校になった時に学校とどう付き合えばいいのかを。学校の教員をされている森田卓さんからは、子ども一人ひとりと丁寧に関わるとはどういうことかを、それぞれ学ばせていただきました。

 

 

お手本が増えれば増えるほど、豊かになれるとぼくは思います。

もしよければ、子どもの関わりにおける自分のお手本となれる人を一緒に見つけませんか。

 

 

子どもの自信探求フォーラムの詳細はこちらから

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。