11/10(日) 不登校のおはなし会in滋賀 学校に行っていない10代の本音

 

「しゅんくんは、とんでもない人と会わせてくれたなぁ。」

 

オンラインの打ち合わせを終え、飲みかけのコーヒーを手に取り、

ぼくはさっきまで話していたことのメモを見ながら彼女の話を反芻していた。

メモに残した彼女の言葉を見直すだけでも、彼女の熱が伝わってくるようだった。

 

 

打ち合わせをセッティングしてくれたスタッフのしゅんくんや、彼女がやりとりしているスレッドに半分上の空で返事をしながら、ぼくはおはなし会当日をイメージするのに夢中だった。

 

 

「小学校を楽しいマックスで通っていたことはありませんでした。楽しいって思う部分も楽しくないって思う部分も混ざったまま通ってて、ストレスがばーーんって爆発したんです。」

 

「学校にいるときの自分は良い子でした。なんかわかっちゃうんです。先生が求めてることとか、言ってほしいことが。学校では、それに応えてました。でも、先生の期待や、先生がしてほしいことを私はしたいわけではないんです。」

 

「大人って矛盾してるよなぁとか、コントロールしようとしてるなぁって感じていました。」

 

彼女の話を聞きながら、これまで出会ってきた保護者さんの顔が浮かんだ。

この話はきっとあの人は深く頷いて聞いてくれるだろうな。

この言葉を聞けば、あの人は質問タイムで質問してくれるだろうな。

 

 

彼女が話すエピソードは、ゲストスピーカーとして提供してくれる話題としては十分すぎる内容だ。

話題提供の3、40分なんてあっという間に過ぎてしまうだろう。

 

 

でも、オンラインで打ち合わせをしながらぼくはずっと一つのことが気がかりだった。

本当に彼女で良いんだろうか。

 

 

そもそも打ち合わせの最初からぼくは面食らった。

事前にスタッフのしゅんくんから聞いていた話から、保護者さんと打ち合わせをするつもりでいた。

でも違った。

 

 

確かに保護者さんはいた。いたけれど、保護者さんだけじゃなかった。

その隣に16歳の彼女がいた。

 

 

 

これまでの不登校のおはなし会では、不登校の経験がある社会人の方や学生さんに、当時のことを話してもらうことはあった。しかし、不登校現在進行形の10代をゲストに招くことはしなかった。プライバシーの問題もあるし、デリケートな部分に踏み込むのは抵抗があるからだ。

 

だからぼくは迷いがあった。本当に彼女で良いんだろうかと。

そんな僕の心配を吹き飛ばすように、彼女も保護者さんも力強く、「話します」と言ってくれた。

 

 

まだ10代でありながら自分自身のことを深く理解し、言葉にできる人はそうそういない。

さらに、現在進行形で不登校にある人の話を聞けるなんて、もしかしたらこれが最初で最後になるかもしれない。

 

 

誰かを悪者にするのではなく、ただ自分が言いたいことを言って終わりにするのでもなく、

同じ立場で話せるつながりが得られたり、これからについてどうしていこうかヒントを持ち帰られるお話会を企画しました。

 

ご興味おありの方は、ぜひお越しください。

 

■ これまでの参加者の感想

「子どもに”やらない”選択肢や、毎日の小さなミッションを与えること、昼間の外出をゆるすことを知れてよかったです。」 (N・Kさん)

「参加されたみなさんがとても明るかった事といろんな方の意見が聞けたことがよかったです。」(M・Iさん)

「参加者同士でいっぱい話せて楽しかったです!”やらなくていい”選択肢をつくりたいと思います」(A・Oさん)

「体験談など、どうしたらいいかわからなかった話が聞けたので、来てよかったです。また、同じ立場の方と交流できてよかったです。」(R・Nさん)

 

 

■ こんなかたにオススメ

・子どもにいま必要なことは何なのか探している
・カウンセラーに「今は休ませましょう」と言われたけど、何かしてあげた方がいい気がしている
・子どものナマの声を聞いてみたい
・不登校に関する悩みを相談できる相手をさがしている
・子どもとのコミュニケーションが上手くいかないなと感じている。

 

 

■ イベント詳細

◎日時

11月10日(日) 14:00~16:30 (受付13:30〜)

◎参加費

1000円

◎プログラム

・自己紹介
・ゲストスピーカーの話題提供
・質問タイム
・参加者みんなで話す時間
・ふり返りやアンケートなど

 

◆ 話題提供

今回は大阪のデモクラティックスクールASOVIVA!(あそびば)に通う、16歳と14歳の姉妹(ちあさん、しあさん)にゲストスピーカーとしてお越しいただきます。公立学校に行かなくなったキッカケや、学校に対して感じていたこと、公立学校に通っていた自分と今の自分との違いなどをお話しいただく予定です。

デモクラティックスクールASOVIVA!についてはこちらから

 

◎定員

10名

◎会場

マグハウス(JR瀬田駅から徒歩3分)

滋賀県大津市大萱一丁目9−7ワイエムビル202
https://maghouse.jimdo.com/access/

[駅からマグハウスまでのアクセス動画]
https://youtu.be/u063wK8eBg0

 

 

◎お申し込み

・メールでのお申し込み
件名を「11/10 不登校のおはなし会参加」とし、

本文に、お名前・ご住所・ご連絡先を明記のうえ、info@dlive.jp にメールをお送りください。

※こちらからのお返事が届かないケースが増えております。迷惑メール対策をされている方は特に、info@dlive.jpのメールが届くよう設定をお願いいたします。

主催

NPO法人D.Live

お問い合わせ先

info@dlive.jp

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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