こどもの居場所が自分の居場所にもなっていく|東近江BBS会インタビュー

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■滋賀県の東近江市で「こども基地いと」という屋内型の冒険遊び場づくりをおこなっている東近江BBS会。代表の藤澤彰祐さんに活動のやりがいや、現在の活動が生まれたきっかけなどをお話していただいた。

 

 

ー本日は、どうぞよろしくお願いいたします。まず、東近江BBS会の活動内容について教えてください。

まず、BBS会の大枠についてですが、BBS会は全国にある更生保護団体です。犯罪を犯してしまった青少年や、非行に走ってしまった少年少女たちと関わっていくことがそもそものBBS会のミッションです。

 

東近江BBS会としては更生保護の観点から外れているわけじゃないですけど、非行よりも生きづらさを抱えているこども達の居場所づくりをしたいと思っています。私たちは非行や犯罪は生きづらさの現れだと思っているので、その予防のためにこども達の居場所づくりをしています。

 

具体的な活動ですが、いまは「こども基地いと」を、東近江市にあるファブリカ村というカフェ兼ギャラリーの中で、第2土曜日の10時〜15時までおこなっています。「こども基地いと」は誰が来てもいい場所です。

 

 

 

ー誰でもというのは、大人でも来ていいんですか?

「0歳から100歳まで不思議ないとでつながる場」というキャッチコピーですから、大人も来ていいんです。基本的にはこども中心ですけど、誰でもいつ来てもいつ帰ってもいいし、予約も参加費も要りません。

 

 

ー大人も来ていいだけじゃなくて、予約も参加費も要らないというのはすごいですね。「こども基地いと」ではどんなことができるのか詳しく教えてください。

「こども基地いと」は屋内遊びに特化した冒険遊び場として活動をしています。まず、「こども基地いと」にはボードゲームが沢山揃っています。あと、ちょっと変わった民族楽器(ジャンベ、木琴、スリットドラブなど)もあるので、その楽器でも遊べます。それと、KUMINOってご存知ですか。積み木なんですけど、地元の作家さんが作ったおもちゃなんです。作家さんが活動に共感してくれて、いとではKUMINOでも遊べるようになっています。

 

他にもクレヨンや水彩画みたいな仕上がりになる色鉛筆、ビーズなどの豊富な画材に触れることもできます。こども達はその中で、好きなものを選んで遊んでいます。

 

 

 

ーBBSは全国にあって、僕が知る限りではこどもと遊んだり、勉強を教えたりすることが活動の中心というところも多いです。お話を伺って、東近江BBS会の活動ははとても新しい取り組みだと感じました。「こども基地いと」を始めたきっかけはなんだったんですか?

きっかけは去年(平成30年)の9月まで「寺子屋のんびりんぐ」という活動をお寺の本堂をかりて、学校に行きにくい中学生向けに活動をしていました。

しかしなかなか利用が伸びず、誰も来ない日も少なくありませんでした。そこで誰でも来れる、もっと大きな受け皿としての居場所を作り、そこでつながったこどもで生きづらさを抱えている子が「寺子屋のんびりんぐ」に来てくれるような流れを作ろうということになり、1年間の準備期間を経て「こども基地いと」を始めました。

私たち東近江BBS会は社会人が中心になってボランティアで活動しているのですが、それぞれに仕事がある中で「寺子屋のんびりんぐ」と「こども基地いと」の両方を運営するのが難しくなり、現在は「寺子屋のんびりんぐ」の活動は休止しています。

 

 

 

ー活動の方針を見直すことは勇気も時間も必要だなと私たちD.Liveの経験から感じるのですが、その辺りの話し合いはどうだったんでしょう?

2年くらいミーティングしていた時期もありましたね。すごく無駄な時間に思えたけど、いっぱい話し込んだので想いや理念をみんなで共有できている心地よさがあります。それと、じっくり話し込んできたのでコンセンサスが取れていて、講演会や映画の上映会など、事業を進めるときは動きが早いです。

 

 

 

ーなるほど。じっくり話し合ったからこそ「こども基地いと」が生まれたんですね。藤澤さんが思う東近江BBS会でこどもと関わることのやりがいや意義について教えてください。

僕が思うことは、こどもから学ぶことが多いということですね。もちろんこどもが好きということが根底にあるんですけど、こどもと関わっているといろんなものが見えてきます。

 

例えばこどもを見てて、自分のことに気づくことがあります。ぼくが別の場所で冒険遊び場のプレイワーカーとしてこどもと関わった時に、こどもの気持ちが分からないのは自分がこどもだった時のことを忘れているだけだって教わったことがあります。このことをずっと思っていて、こどもが活動しているのを見て、「自分もこどもの頃にこんなこと思ってたな」と思い出すことがありますね。

 

 

ー東近江BBS会ではこどもと関わるときに、どんなことを大切にしているんですか。

スタンスは何かしてあげようというより、自分ごととして偽善的にならないように、押し付けにならないようにと配慮して活動していますね。このスタンスはメンバーの中で共通しているので東近江BBS会としての居心地の良さをつくっています。

 

 

 

ー貴重な話をありがとうございます。東近江BBS会では、ボランティアを募集されているとのことですが、最後にボランティアをしたいと思っている人にメッセージをお願いします。

とにかく一度来て見てほしいと思っています。動機はわりとなんでもいいです。こどもと遊ぶのが苦手な人でも、自分自身がコンプレックスを抱えていたり、しんどさを抱えている人でもいい。それがこどもと関わるときの武器にもなります。

 

ぼく自身がそうなんですけど、こどもの居場所を作りながら結局そこが自分の居場所になります。現場にきてくれるといろんな関わり方が自ずと磨かれていくので、こどものこと好きだなとか何かしたいなとか、こどもの頃しんどかったなとか動機はなんでもいいです。ちょっと何かやってみたいと感じてくれた人は「こども基地いと」に様子を見てほしいし、連絡くれるとうれしいです。

 

東近江BBS会のHPはこちら

 

お知らせ

今回インタビューにお答えいただいた東近江BBS会さんは、6月9日の「滋賀教育系団体合同ボランティアマッチングフェア’19 -子どもの学びと育ちのためにできること-」ご登壇いただきます。参加費は無料です。ぜひ、お越しください!

6月9日の滋賀教育系団体合同ボランティアマッチングフェア’19 イベントの詳細はこちら

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。