NARUTO(ナルト)に学ぶ一生消えない学ぶ力の育てかた

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こんにちは、D.Liveスタッフの得津です。

ぼくは友人とマンガ談義をするのが好きです。

お酒を飲んでいるときは必ずと言っていいほど友人に「最近、マンガ読んだ?」とか、「オススメのマンガある?」と話を振ってはマンガ談義を始めます。

 

最近では『あさひなぐ』はスポ根少女マンガのイデオロギーを正統的に受け継いだマンガだとか、『るろうに剣心』のような自分の中のコントロールできないもう一人の自分を受け入れる成長ストーリーは、大人になるための通過儀礼をなくした現代の子ども達が大人になるための1つの方向性を示しているだとか、まあ好き勝手話しています。

 

 

その中で、「子どもに学び続けるとはどういうことかを教える格好のマンガはNARUTO(ナルト)だろう」と話をしたのが思った以上にしっくりきたのでご紹介します。

 

 

 

NARUTO(ナルト)は1999年〜2014年まで少年ジャンプで連載され、アニメや映画にもなり、海外でも人気のマンガです。主人公の少年うずまきナルトは、自身が暮らす忍びの里を治める長(火影)になることをめざして忍者学校で勉強するところから物語は始まります。

 

このマンガは、主人公や忍者学校の子ども達が少年期、青年期、そして大人になるまでを描いた作品なのですが、それぞれの成熟の階段を登るときには師匠に学ぶ場面がくり返し出てきます。

 

忍者学校のイルカ先生、次にカカシ先生。さらには伝説の三忍の一人と呼ばれる自来也先生などなど。物語が進むたびに主人公はいろんな先生の下で修行をする場面が出てきます。面白いのが、この先生達にも師匠がいて、同じように師匠に学ぶシーンが回想として描かれているということです。

 

 

NARUTOが連載していた時期にはONE PIECE(ワンピース)やBLEACH(ブリーチ)というマンガも同じくらい流行っていましたが、こんなにもたびたび師匠に学ぶシーンを描いていたのはNARUTOだけでした。これは作者の中に、子どもが学び続けるためには師匠が必要だという確信があったからだと思います。

 

学びには師匠が必要だ。もっと言えば「自分が弟子の立場になることを引き受けないと学びは起動しない」と確信していないと、あの手この手で師匠に学んで大人になる過程を物語として書き続けることはできません。一度もNARUTOを読んだことがない人はぜひ一巻だけでも試し読みをしてみてください。師匠に学ぶシーンが本当によく出てきます。

 

 

子どもの学ぶ力を起動させるものは自分が弟子になれる師匠の存在です。

NARUTOが学び続ける姿勢を教えるロールモデルにうってつけなのは、主人公が師匠に対して「わかりません、教えてください」と素直に自分の無能を告白できる点です。

 

 

「わかりません、教えてください。」

学び続けるためにはこの言葉が必要です。言葉にするとあまりに簡単ですが、大人でもプライドや恥ずかしさなんかが邪魔をして素直に口に出せない人ががそれなりにいることを、この記事をお読みの大人の皆様はお分かりことと思います。

 

子どもも同じです。現代のSNSやソーシャルゲームなどのオンラインコミュニケーション全盛期にナチュラルに適応する彼ら彼女らにとっては、自分の無能を告白して教えを請うなんて途方も無い勇気のいることのようです。

 

悲しいことですが、オンラインでのコミュニケーションは失敗や間違いに対する寛容さがなく、ちょっとしたことでマウントを取ったり、バカにしたりする人が少なからずいます。そういう人に傷つけられたくないですから、いまの子ども達は自己防衛のために失敗や間違い、できない自分を表に出すことへの抵抗感が強い様子です。

 

 

自分が関わってきた子ども達を思い返しても、「この問題わからん」とは言えても、「この問題わからんから教えて」と言える子どもはそういませんでした。逆に言えば、勉強だろうが何だろうが「教えて」と言えるようになった生徒は、「あぁ、もう自分で伸びていけるなぁ」と思っています。

 

 

 

自分の学びを起動させる師匠は、別に学校の先生や身近な大人じゃなくても構いません。本でもいいですし、会ったことがない人でもいい。それこそマンガはぼくにとっていつでも新しい気づきをくれる師匠の一人です。何でもいいんです。

 

そして、子どもが自ら学ぶ子どもになってほしいと願うのでしたら、子どもに自分自身が学んでいる姿勢を見せることが効果的です。NARUTOには、主人公の先生にも「先生の先生」がいるという話をしました。自分も師匠に学んできたというつながりそのものが師匠を持つことの意味を子どもに教えてくれます。

 

 

 

最後に、一生消えない学ぶ力を育てるためには師匠が必要だというのはぼくが考えたことではありません。NARUTOを切り口にしたのは自分のオリジナルですが、学びを起動するために師匠を持つことの大切さを、ぼくは内田樹という哲学家の本やブログから学びました。その内田先生には多田宏先生という先生がいますし、内田先生が師匠や弟子について論じるときは孔子の『論語』を例にされます。

 

 

学びについて教えてくれる師匠は、ぼくにとっては内田先生やマンガですが他にも師匠はたくさんいます。京都の糸井先生や池田先生。大学のころお世話になった数々の先生方。ゲームやアニメをたくさん教えてくれる教室の生徒たち。

 

数えればキリがないくらいです。

不登校や子どもとの関わり方を教えてくれた師匠もいます。

 

2019年3月24日(日)に、自分がこれまで学んできた子どもとの関わり方を棚卸しする会を開きます。

擦り切れるくらい読んだ本、今でも教えを請いに行く先生から教えてもらったことなどをお話しさせていただく予定です。

 

3/24(日)不登校のおはなし会in滋賀 スピンオフ 
不登校の経験がなくても子どもと通じ合えるためにできること

■ イベント概要

◎日時  3月24日(日) 14:00~16:30

◎参加費 1000円

◎プログラム
・自己紹介
・フリースクールスタッフ得津からの話題提供
・参加者みんなでお話す時間
・ふり返りやアンケートなど

◎対象 不登校のお子さんがいる保護者さん、不登校の子どもと関わる大人の皆さん(先生、カウンセラー、フリースクールスタッフなど)

◎定員 10名(先着順)

◎会場 草津市立まちづくりセンター
JR琵琶湖線「草津駅」下車徒歩5分
駐車場もありますが、数が少ないので埋まっているかもしれません。

◎お申し込み

・メールでのお申し込み 件名を「3/24 不登校のおはなし会参加」とし、 本文に、お名前・ご住所・ご連絡先を明記のうえ、info@dlive.jp にメールをお送りください。

※ こちらからのお返事が届かないケースが増えております。迷惑メール対策をされている方は特に、info@dlive.jp のメールが届くよう設定をお願いいたします。

主催  NPO法人D.Live

お問い合わせ先 info@dlive.jp

 

 

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。