不登校のとき、先生にされてイヤだった関わり、困ったこと。

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先生に分かる関わり方 「イヤだったこと」

前回に続き、今回は「不登校のとき、先生の関わり方でイヤだったこと、困ったこと」です。

はじめに断っておきたいのですが、僕たちは別に先生を責めたいわけではありません。

「先生は、ダメだ!」
「不登校の子に対して、もっとちゃんと関わって欲しい」などと、糾弾しようとは思っていません。

前回の記事にも書いたように、不登校はチーム戦で、保護者や教員、NPO、社会福祉士、カウンセラーなど、みんなで取り組んでいくものだと思っています。

けれど、残念ながら、スタンドプレーをする人。ルールをよく分かっていなくて、間違った方法で取り組む人がいます。

まずは、僕たちがやっていきたいのは、先生に不登校のことについてキチンと知ってもらうこと。理解してもらうことだと思っています。

なにがイヤに思うのか。
どうして、そのように感じるのか。

この記事を読み、その事実を知っていただきたいのです。

「そうか、このように感じるのか」と思い、「では、どうしよう?」 というこれからの関わりに活かしてください。

「だから、先生はダメなんだ!!!」という流れには決して持って行きたくありません。

だって、「先生はダメだ」と言ったところでなにも変わりません。

「先生はもっとガンバれ!」なんて、寝る間も削って子どもたちのことをしている教員に言えるはずがありません。

保護者の方々は、このように感じているという事実を知った上で、どんなことができるか。どんな関わりが良いかを考える材料にしていってください。

先生によって対応が全然違うので残念です
3年生の新学期前の春休みに、今の教頭から「下駄箱の場所とか、分かった方がいいと思うので、一度一緒に学校に来てもらえませんか?」と言われました。去年は2年の担任が決まり次第、児童支援の先生と担任が家まで会いに来てくださいました。なので、「今年も担任の先生はもうわかるんですか?」と、教頭に尋ねたところ、「そのことも含めて来てもらったらわかるようにします」と言われました。 ただでさえ学校に行くのが嫌なのに、わざわざ行けるわけもなく、その時はお断りしました。 去年異動された女性の教頭先生は、とても親身になってくださり頼りにしていたのに、先生によって対応が全然違うので残念です。
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学校目線での発言が嫌
2学期末に男性教頭が、「教室の後ろに絵や習字の作品を透明ファイルに入れて飾っていますが、○くんは空っぽなので、習字を書かれたらどうですか?習字をすると気持ちがションとするし」と言われました。 作品の掲示は1年の時からほとんどしていないので、今さら?と言う感じでした。 別に息子のが空っぽになっていても何とも思わないし、ほかの保護者の方も行ってないのは知っているので、その場を繕うのは全く必要ないことです。 学校目線での発言が嫌になります。
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同情される感じがイヤです
副校長先生に、「お母さんばかり大変ですね 。ごめんなさいね」 と、謝られたりすると、 私は関係ないわ感が伝わって、嫌な感じです 。同情されてる感じも嫌な気持ちになります。
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イベントだから来なくてはダメ?
「今日は発表会だから、出なくちゃいけません」と言われたのですが、 毎日の学校は、その日しかないのに、イベントを重要視してるのは、おかしいなと思いました。
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クラスメイトの手紙や業務的な電話がイヤ
みんなに一言書かせた手紙を友達に持たせて届けさたり、 業務的な電話伺いがイヤでした。
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不登校が長引きますね」と言われた
息子が突然学校に行き渋るようになった時、初めて担任を持った大学出たての担任の先生に、 「登校刺激をしないといけませんね。お母さんも、登校刺激をする様にして下さい。」と言われたのですが、 私は、人生で初めて聞いた言葉で
「登校刺激って何ですか?」 という状態でした。 息子は、とても苦しそうでしたので、暫くは本人に任せます。と言ったら、 「それは、不登校が長引きますね」と言われ、悲しくなりました。そこから、本を読んだり、インターネットを見たり、 ブログを読んでみたり、暇さえあれば、地域の支援センターに相談に行って、どうするのが親として正解なのかを調べまくる日々が続きました。 親だって、人生で初めて 子どもが不登校状態になるので、そんな言葉を言われても分かりません。 しかも、今になって思えば、先生と一緒になって息子を登校刺激して追い詰めなくて良かったと思いました。
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話し合いで確認してもらったのに……
学年主任の先生が出て来られて三者で(私と担任と学年主任の先生) で、話し合い、 「休んでいた分のプリントの締切日をゆるくしてください」と話し合いで確認してもらったのですが、 相変わらず、数学の先生が、数Ⅲのプリントを15枚 一気に渡して「あと3日で締切日です」と息子に言ったため、息子は必死に終わらせようと無理をして、益々学校のハードルが上がってしまいました。先生同士の連携は難しいので、少し優しくしてやって下さいと言ったところで、 いろんな教科の先生たちから追い詰められるんだなと、思いました。 元気なら良いでしょうけど、不登校の状態の子どもには、次から次に締め切られるプリントや宿題は辛いです。
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子どもを気遣った言葉が欲しい
子どもが登校中に行方不明になり、自宅付近で隠れていたのを見つけた時、先生がかけて下さった言葉が「親に迷惑をかけてはいけない」という内容でした。子どもの気持ちを思うなら「見つかって良かった。先生はとても心配したんだよ」というような内容だと良かったと思います。
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先生の言葉が……
けっこう年配の先生でしたが、「これまで担任した中で、不登校の生徒はいなかったので…」と何度か言われました。 初めてだから多少の不手際は許してね、とか、私(先生)も困ってるんだよね、とか間接的に言われているように思ってしまいました。 先生にそんな意図はなかったとは思いますが、不登校に戸惑っていた時期だったので、気になりました。「学校に毎月報告しないといけないので、また電話します」とか。 そりゃそうでしょうけど、「仕方なく電話してます」と受け取ってしまいます。
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電話も家に来るのもイヤだった
子どもは、先生が電話をかけてくることも、家に来ることも嫌がりました。
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家庭訪問での大声が……
放課後にプリント類を届けに家庭訪問は子どもも困るけど、私も近所の目が気になり嫌でした。 特に明るいうちや玄関先で大きな声で話されると…。せめて玄関内での会話ならストレス半減でしたが。 あとはクラス内での交換日記(先生も入れで)もうちの子にはストレスでした。 別室登校でもクラスのお世話好きな3人にプリントを持たせたり給食を一緒に食べたりもありましたが、人数が多いのもしんどかったのではないかと思いました。 その日以来、放課後登校となりました。
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クラスの集合写真が届いた
中学では暑中見舞のハガキにクラスの集合写真を載せて送ってくる先生がいますが、もちろんうちの子は写ってないのですが、似顔絵を何人かの生徒が持って写ったのが送られてきたときは悲しい気持ちになりました。本人はどう思ったか分かりませんが。 私にすると、他の保護者が見れば何でかなと思うだろうし、知らない人にも事情が知られるという思いなど色々と推測してしまいました。ショックでした。 もちろん、良かれと思いされたんだと分かってますが。 本人と家族にとっては不登校を再認識し嫌な思いをするだけかと思います。
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熱心すぎる先生が……
熱心すぎる先生が本人にとってプレッシャーになり苦痛に感じていたようです。ほぼ毎日の家庭訪問や連絡なしの家庭訪問が嫌でたまらなかったと思います。本人への声かけや励ましが、赤ちゃんをあやすような言い方も、中学生にとっては、傷ついたと思います。
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押しつけがましい態度がイヤでした。
先生が訪問したときに、「こういう事情があったのに息子の為に、わざわざ来たんだ」というような言い方、態度をされたことがあり、息子が、「おしつけがましく言われた!」と腹を立て、「別に来てくれ!って言ってないし、なんで来るねん!」と怒ったことがありました。また、クラスの班ノートを、わざわざ息子の番だからと持ってきて、置いていき、それにその班の子から、励ましの言葉的なのが書かれていたり、班ノートを回すことをきっかけに学校に行かせようとしていたようなのですが、それは、息子にとっても、私にとっても、心の痛む辛いことでした。「そういうのじゃないねん!!なんでわかってくれへんねん!!」というのが息子の心の声。私は、まだまだ苦しんでるときだったので、このノートがうちで止まっていることに申し訳なさを感じたり、他の子どもがうらやましく思ったり・・・どんどん追い詰めらる出来事でした。
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病気扱いされた
学年主任の先生の対応がイヤでした。2回ぐらい息子も一緒に学校に行き、面談したのですが、息子の話をろくに聞きもせず、「君は病気だから、病気を治すことを考えなさい」と毎回、病気扱いされたことがイヤでした。それと、何とか気持ちを奮い立たせて、面談に行った息子に対し、「学ランの詰襟のホックを止めなさい、そういうところからキチンとしないとダメだろう的なホントに些細なことに注意を受け、「えー?そこですか?」って呆れてしまいました。
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だまし討ちにあった
「そんなに給食が苦痛なら食べなくていいよ」の言葉を信じて学校に行ったのに、いざ給食時間になると、「少しだけでも食べてみようか」と言って食べさせる。「一口だけでいいから」と。それ以来、息子は先生の言うことは信じなくなりました。これは不登校児に限らず、学校に行けてる子も、何度も騙し討ちにあっているので、先生の「食べなくていい」を信じられず、苦手なものが出るときは学校へ行くのが本当にしんどい思いをしてる子もいるみたいです。
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「明日来れそうですか?」と毎日聞かれた
学校から夕方に連絡をくれる際に、今日1日の子どもの様子を聞いた後「明日はこれそうですか?」と、私に毎回聞いてくる先生がいて、しんどかったです。また、体育祭や文化祭などの団体行事は「クラス全員で揃って思い出の残る体育祭にしたいので、なんとか当日だけでも学校に来させてください!!」など、クラス全員が揃う事を大切にされてる先生もいました。
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単位数のカウントを……
子どもが高校生だったときのことです。中学と違い、単位を落とすと進級できない仕組みになっているのはわかりますが
行けなくなった子どもに、「単位数や欠席日数をカウントするように子どもさんに
お伝えくださいと」と、数字を毎回私に伝言してくる先生がいました。私自身も追い込まれる様な気持ちになり、戸惑いながらも1回だけ伝えてしまったのですが、子どもの表情を見て伝えたことを大変悔やみました。
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原因を聞かれた
不登校やいじめなど何かあると対応する担当の先生が居るようで、担任と一緒に家庭訪問に来ました。少し私の話を聞いた後「で、お母さんは何が原因だと思いますか?」と、話の中で何度か質問されたとき、不快な思いをしました。
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心情については理解していない先生
学校のやり取りをしてて『この先生要注意』と思う先生は、「不登校のことを理解していますよ」という対応を表面的には取って下さるけど、心情については理解していない先生です。「毎朝の連絡などいいですよ。変化があったときは教えてくださいね。」と理解ある対応と思いきや、「まだパワーがたまらないんですか?」と次のクラス替えのときに驚かれたり。そう言う、ポロっと出た言葉に、素の部分が出ますね。「1年休んでてもまだ無理ですか!」って驚かれましたが、以前から要注意と思ってた先生だったので私は大丈夫でした。だけど理解してくれてると思って信用してたのならショックは大きいと思います。二次被害というかね。。言葉のチョイスで、ホント傷つきます。
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接し方が分からない先生
不登校の子と接するのが分からず戦々恐々と対応されて、反対にこっちが先生の心配をしたことがあり、なんだか困りました。
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一人で頑張ってる感が……
先生と相談したいのに、こっちが提案した内容に「それでいきましょう」しか言わないので、報告会のような感じで一人で頑張ってる感がハンパなかったです。
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決まり事が……
何かにつけて「前例を作ると他のPTAの方も言ってくるので」と、学校を守ろうとばかりする教務の先生も困りました。学校で色々ある決まり事が、PTAに文句を言われない為の決まり事が多い感じがしてました。
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子どもの言い分を全く聞かない
家に来ていきなり学校の話をされる。「 行事があるから来てや」と誘いをかける。 最悪だったのは他校の先生も来られる日に、その当時子どもが仲良くしてた子を使い、半分騙して学校に誘い登校させた事。 子どもが言ってる言い分を全く聞かず自分の思いばかりを言ってくる先生がほんとにイヤでした。
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これだけは、やめてください

脅す、プレッシャーをかける

不登校は、サボりではありません。
ほとんどの子は、「行きたい」と思っています。
でも、行けないのです。

「行かないとダメだぞ」って言うのは、えびアレルギーの子に、「えびを食べないと大きくなれないぞ!」と言っているのと同じです。
脅して学校へ行けるのであれば、苦労しません。

 

約束を破る

不登校になっている子は、人に対しての不信感が強くあります。
不安でたまらないので、自分以外の人を信じられないのです。
なかなか心を開くことが難しい精神状態なのです。
でも、意を決して先生に会ったり、カウンセリングを受けます。
そこで決めたことは、絶対に守ってください。
せっかく開いた心が閉じてしまいます。
安易なことを言わないでください。
「どうせいいだろう」は、全く通用しません。
それは、いじめと同じで、子どもをとことん傷つけます。
幻滅させないでください。

 

善意の登校刺激をする

クラスで手紙を書く。仲の良い友達を派遣させる。
「ガンバれよ!」「みんな会いたがっているぞ!」などと声をかける。
どれも絶対にやめてください。
小麦アレルギーの子に、クラス全員が笑顔でパンを食べている写真を見せられたとき、どんな気持ちがするでしょう?
つらいですよね? それと同じです。
善意だからこそ、断れないのです。
「やめてください」と言いにくいのです。
でも、本人や親御さんからしたら、真綿で首を絞められているような気持ちになってしまいます。

 

画一的な対応をする

子どもは、一人一人違いますよね?
前例がないから。そこまで手が回らない。など、理由はたくさんあるでしょう。
“忙しいから難しい”というのは、充分に理解できます。
けれど、できる範囲でなんとかしていただけませんでしょうか?
せめて、どうするか一緒に考えてください。
出来る方法、可能なやりかたを保護者や子どもと一緒に学校や先生も模索していってください。
画一的な対応、事務的な対応ほどうんざりするものはありません。

 

〈募集〉

先生向けの不登校資料をいくつか作成しています。
どんな情報があるとありがたいのか。
先生として困っていることがあれば、メール(info@dlive.jp)かLINE@で教えてください。

保護者の方々も、「先生にしてもらって嬉しかったこと」「先生にされてイヤだったこと、困ったこと」「先生への要望」を募集しているので、ぜひおしえてくださいね。

 

みんなでゴールを目指しましょう!

 

はじめに書いたように、先生を責めるつもりは全くありません。

ただ、一つだけ言いたいのは、不登校のことをもっと理解するとともに、保護者のかたに寄り添ってください。

誰よりも保護者のかたが不安に思っており、悩んでいます。

残念ながら、先生の何気ない一言が、子どもや親御さんを傷つけていることがあります。

無意識で人を傷つけていることほどやっかいなものはありません。

だから、まずは気がつくこと。知ること。

なにがイヤなのか。どうして、そんなふうに感じるのか。

そのために、必要な資料や情報があれば、ぜひおっしゃってください。

僕たちNPOに出来ることは、できる限りさせていだたきます。

何度も言っているように、先生も保護者もみんなチームメイトです。

同じチームでもめることほど無意味なことはありません。

チーム一丸となって、子どもの成長というゴールに向けてボールをパスしていきましょう。

1人でドリブルしていれば、いつかきっと疲弊します。ボールを奪われてしまいます。

みんなで連携することで、初めてゴールへの突破口が見つかるのです。

先生だけでガンバらないでください。

保護者も敵ではありません。

みんな同じチームメイトです。

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田中 洋輔

田中 洋輔

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒 好きなものは、Mac/ライフハック/ラーメン プロ野球選手を目指すも、強豪校へ入り挫折し不登校に。大学に進学するも、引きこもりになる。周りの支援で復活。「自分のようにしんどい思いを子どもたちにさせたくない」と思い、2009年、学生時代にD.Liveを立ち上げる。不登校のときの話しや自尊感情(自己肯定感)に関する講演や研修をおこなう。夢は、「能力や環境に関係なく、全ての子どもが自分の未来に期待出来る社会をつくる」こと。学生時代は、お笑い芸人として漫才をしていた過去をもつ。