不登校で悩める人たちの灯台になろうと思う。

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いつもそうだ。
去年から、不登校の講演会を始めた。

何度やっても同じ感じになる。

今回もそうだった。

あと2週間というのに申し込みはほとんどなかった。
2名だけの参加で、スタッフと「もう中止にしようか」と話していた。

けれど、そこで数名のかたから参加申し込みがあり、「少人数でもやろう!」と決めた。

そこからだった。

立て続けに申し込みが増え、気がつけば会場が満員になるくらいの盛況ぶりだった。

講演会当日だけで4件もの申し込みがあった。

結果、24名もの方々にお申し込みをいただいた。

この講演会、何度やってもこんな感じになるみたいだ。
ギリギリになって、たくさんの申し込みをいただく。

今回も3日前くらいから、申し込みが相次いだ。

当初予定していた会場を変更するほど、一気に増えた。
(変更した会場もいっぱいだった。)
不登校の講演会をおこなうたびに思う。

「もっとこの企画、やっていかないとな」と。

アンケートで「こんなに不登校のことで悩んでいる人がいるんですね」と、書かれていたかたがいた。

ほんと、そう。

見えないだけで、たくさんいる。

今回、イベントの告知はほとんどしていないのに、たくさんのところからの参加者があった。

2時間ほどかけて神戸の方面から来られるかたもいたし、広島から動画受講のかたもいらっしゃった。

草津や大津のかたもたくさんいて、不登校で悩んでいる人ってこんなにいるんだなと、講演をするたびに思う。

滋賀県だけでなく、まだまだ全国的にフリースクールは足りていなくて、不登校の子どもたちを見てくれるところは少ない。

子どもが不登校とになったとき、相談できる機関もなかなかない。

教員もまだ不登校について、キチンと理解が出来ているとは言いがたい。

病で倒れたときに、どこも病院が受け入れてくれないみたいに、どこへ相談に行っても保護者のかたが満足できる結果は得られない。

まるでたらい回しにされるように、いろんなところへ行って、途方に暮れる。

たくさんの本を読んで、もうなにが正解かも分からなくなることもある。

だからこそ、僕たちはたくさんの方々に話を届けたいと思っている。

不登校の生態について、伝えていこうと思っている。

僕自身、中学生のときから学校がしんどくなり、高校生で不登校になった。大学生になって、引きこもりも経験した。

そして、今は、毎日のように不登校の子どもたちを見ている。フリースクールを運営し、保護者や子どもたちの相談にのっている。

子どもたちと接していて思うのは、別に不登校とか学校に行けているといったって、たいした違いはないということ。

学校へ行っていないから劣っているとか、なにか致命的な欠陥があるわけじゃない。

でも、学校へ行くのが当然だと誰もが思っているから、行けない状態になると不安になる。

保護者のかたは、どうしていいのか分からず、パニックになる。

しかし、僕は伝えたい。

大丈夫だ、と。

僕は不登校だったけれど、今は、楽しく働いている。

フリースクールに来ていた子どもたちは、学校へ行くようになったり、高校へ進学して楽しそうに学生生活を満喫している。

もちろん、まだまだ学校へ行けない子たちもいる。

でも、みんな前を向いて、自分のペースで進んでいる。

うさぎとカメの競争のように、スピードは違えど、それぞれのペースで進んでいるのだ。

100年生きるという時代において、学生生活の数年なんてものは、たかがしれている。

不登校だった経験を糧にして、これから生きていけばいいんだ。

しかし、不登校になってどうなっていくのか未来を知らないと、誰もが不安になる。

先行きが見えないのは、とてつもなく不安だ。

僕だってそうだった。

大学生のとき、下宿先でずっと引きこもっていた。

電気もつけず、毎日をほっか弁の出前で過ごした。

これからどうなっていくのだろう……。

まるで真っ暗なトンネルの中を進んでいるような気持ちになり、とても不安だった。

だからこそ、僕たちは、悩んでいる保護者さんや子どもたちの灯台になりたい。

「こっちに明かりがあるんだよ」と伝えたい。

心配する必要もないし、憂うこともない。

きっと大丈夫だ。

人には向上心がある。
人には知恵がある。
人には感情がある。

ずっと同じところにとどまることは、きっとない。

見えないかもしれない。
気がつかないかもしれない。

けれど、きっと進んでいる。

その進む先、行く道を僕たちは照らしたい。

そのために、これからも講演会や講座などを通して、不登校で悩める航海士に進路を示したい。

 

 

2/17 よく分かる不登校 in 大津

 

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田中 洋輔

田中 洋輔

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒 中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。 しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。 野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。 浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。 友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。 フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。 京都新聞にして子育てコラムを連載中。 詳しいプロフィールはコチラから