スタッフの子ども達と真摯に向き合う姿が悩める保護者の力になるはず。 D.Liveサポーターの声 #3

D.Liveでは現在、草津市に不登校の子どもたちが通えるフリースクール「ケチャップハウス(仮)」の開設にむけたマンスリーサポーター(毎月の寄付)を受け付けております。

今回はサポーターの一人である生越悟子さんにD.Liveの魅力や、D.Liveがどのような形で子育ての支えになれているかを伺いました。

 

 

 

■生越悟子(おごしさとこ)さん  敦賀市在住のキャリアコンサルタント。「その人らしく生きる」ことを応援するために、日々キャリアプランの相談やプランに基づいたマネープランの相談にものっている。子ども・学生・若年層・女性を中心としたキャリア教育、企業の人材育成が主な関心ごと。

 

—今日はよろしくお願いします。まずは、D.Liveと出会ったきっかけについて教えてください。

 

D.Liveさんを知ったのは3、4年ほど前でしょうか。知人のファイナンシャルプランナーさんからの紹介でしたね。ご紹介いただいた当時は、一番上の子どもが学校に行けなくなっていた時期でした。親として、子どもとどう接したらいいのか悩んでいたんです。

実は、私には3人いる子どものうち、上の2人が学校に行けない時期があったんです。一番上の子は中学の時に学校に行けなくてすごく悩んでて。でも上の子は高校から学校に行ったんですよ。そしたら、次は真ん中の子が上の子と同じく中学校に行けなくなったんです。上の子が学校に行けなくなっただけでもすごく悩んだのに、「またか…」と。親として悩みましたね。すごく。

このことがあって、私も親として何か勉強や救いを求めたいという気持ちでした。「不登校の親の会」みたいな集まりも調べはしましたが、参加しようと言う気になれませんでした。なんとなく、傷の舐め合いをしているようなイメージがあったんです。そんな折、先ほどの知人に紹介してもらったのが、2015年にD.Liveさんがされていた「子どもの自信探求フォーラム」でした。

(2015年 フォーラムの写真)

 

 

—お子さんたちが不登校になり、親としての関わりに悩まれていたときにD.Liveを知っていただいたんですね。イベントに来ていただいた2015年は、まだD.Liveは不登校の支援をしていない時期でした。長く団体の活動を知ってくださっている生越さんから見て、D.Liveにしかないユニークなポイントは何だと思いますか。

 

まず、フォーラムに参加したときは不登校というより「学校」をキーワードに、学校に馴染めない子やしんどい子に向けた活動をされている団体なんだなと思いました。私は、不登校はその子なりに現れた表現だと思っています。D.Liveさんはその子どもなりの表現にすごく真摯に向き合っているという印象ですね。

 

 

 

—ありがとうございます。なかなか自分たちではそういう部分は気づかないのですが、生越さんはどういうところから真摯さみたいなものを感じられたんですか。

 

うーん。代表の田中さんの場合ですと、ご自身も不登校で悩んでいたのにその体験から逃げずに向かっているからこそ、同じようなことで悩んでいる子どもたちの指標になっていると思います。得津さんは学校の先生をされていたじゃないですか。学校の先生を辞めてまでD.Liveでの仕事に情熱を注いでいることに魅力を感じました。

あと、直接お話ししたことはないですが、スタッフに山本さんもおられますよね。私、山本さんの記事を読んで何度泣いたことか。彼がD.Liveで書いた記事は、彼が子どもだったときの大人とのやり取りがすごく細かく書かれているので、お子さんや親御さんに力になると思います。スタッフそれぞれに子どもとの向き合い方がある。それがD.Liveさんのユニークなポイントですかね。

 

 

 

—「不登校はその子なりの表現」という言葉は、生越さんが教育をどのように考えているかを表している気がします。生越さんが子育てやお仕事を通して、いま教育についてどのような考えをお持ちか教えてください。

 

はい。私はファイナンシャルプランナーだけではなく、いろんな仕事を経験してきました。もちろん金融、お金の相談にのることもありました。それだけじゃなくて、働くことや生きることについて勉強したくてキャリアコンサルタントの資格も取ったんです。他にも学校で働いていたこともありました。

いろんな立場で、多くの人と関わらせていただきました。いま思うのは、しんどさや辛さを抱えているのは自分の子どもだけじゃ無いということです。だからこそ、D.LiveさんみたいなNPOがもっと認知されて、助け合うことができれば子どもも大人も先生もみんなよくなって、その人らしく生きられるようになると思います。一人一人がその人らしく生きていけるようになってほしいですね。

 

 

 

—一人一人が自分らしく生きられるって、素晴らしいことですよね。最後にD.Liveに期待することを教えてください。

 

D.Liveさんの認知がもっと広がればいいなと私は思います。D.Liveさんは滋賀県を中心に活動されているので私がいるところからはちょっと遠いですが、私がいるところでも認知されるくらいに。

といいますのも、学校という組織が親からしても働く大人からしても時代に取り残されている気がします。世の中の動きが早いので、いろんなことがこれまでと同じでは通じない。従来の枠では収まらない子たちが、不登校になっているのではとも私は思っています。

時代に取り残されないためにも、学校という制度そのものが変わる必要があると思います。そういう点でD.Liveさんがうまく学校と連携できればと思います。

教育委員会でもフリースクールもっていると思うんですけど、例えばそこと連携するとかね。そうやって、D.Liveの認知が広がり、学校や教育委員会と連携して、子どもや保護者だけじゃなく先生のしんどさも緩和できる団体になってくれれば嬉しいですね。

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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