勉強がやりたくないキミへ、やる気を高める方法を教えよう。

さて、今日はどうやって勉強のやる気を高めるのかについて話をしていこう。
勉強のやる気がめちゃくちゃあるわぁ、そういう時ってある?
うん、ないよね。勉強は、誰だってやりたくないし、モチベーションは、低い。だからみんなは、「勉強のやる気がない」とよく言っているんだろう。
でも、結論から言うと、勉強にやる気などは必要ない。
いつになったら訪れるかもわからない勉強のやる気が高まった状態を待つよりは、勉強のやる気がない中でも、いかにして勉強に手をつけていくのかが大切になるんだ。
みんなはトイレに行く時に、やる気が必要だろうか?
必要ないよね。それは、トイレに行くことが習慣になっているから。
習慣になると言うのは、脳がトイレに行くと言う作業を覚えているんだ。
何度も同じ行動を繰り返すことで、脳に専用の神経回路を作ることができる。
つまり、一度より二度、二度より三度と、回数を増やすことで、脳は簡単にその作業できるようになる。
つまりは、筋トレのようなもので、何度も何度もやっていると慣れてくるんだ。
もし、君がまだ勉強するのが大変だと思うのであれば、きっと脳の中にまだ、勉強するという神経回路ができていないのだろう。
腕立て伏せだって、最初の頃は十回もできない。でも、何度もやっていると20回、30回と回数をこなすことができる。つまり、筋肉がついてくる。
勉強も同じだ。はじめのうちはしんどくて、なかなかできないだろう。
でも、何度も何度もやっていくうちに、簡単に勉強はできるようになる。
君は勉強ができないわけでもないし、頭が悪いわけでもない。
誰かに劣っているわけでもなく、勉強が向いてないわけでもない。
ただ、単純にトレーニングが足りてないだけなんだ。
初めて腕立て伏せをやったとき、少ししかできないからといって、自分が運動に向いていないとは思わないだろう。単純に「やっていないからだ」と思うだろう。
やればやるほど筋肉はつく。勉強も同じ。
何度も何度もやっていると、気がつけば、漫画を読んだりテレビを見るかのように自然に勉強ができるようになる。
では、やりたくない、めんどくさい、気が向かない。
そんな気持ちの中、どうやって勉強始めればいいのだろうか?
みんなが勘違いしているのは、勉強は一気呵成にやらないといけないと思い込んでいる。
一旦、机に座ると、宿題が終わるまで、キリのいいところまでやらないといけないと思っている。
でも考えてみてほしい。
筋肉がついていない状況で、100キロのバーベルを上げることができるだろうか?
できないよね。
勉強が苦手な子に限って、ちゃんとやらないといけない、いっぱい勉強しないと意味がないと思っている。
でも、そうじゃない。
まず大切なのは、勉強に慣れること。
勉強するという筋肉をつけることだ。
だから、まずはどんな形であれ、勉強する回数を増やそう。
1時間するより、スキマ時間を使って、10分を6回するほうがいい。
その方が勉強の筋肉はつく。
10分なら、ちょっとやってみようかなと思うんじゃないかな?
「10分がしんどい」ならば、5分でも3分でもいい。
いや、1分でもいい。少しでも勉強する機会をつくろう。
テレビを見るのであれば、CM中に勉強するのも良い。
まずは、ちょっとの時間でいいんだ。
そうやって、少しずつ勉強をするという抵抗を減らしていくんだ。
◇ やりたくないという気持ちに打ち勝つ方法
そうやって回数を重ねたところで、やっぱり「やりたくない」「めんどくさい」という気持ちは消えないと思う。
やっぱり、勉強ってできればやりたくないし、めんどくさいよね。
勉強なんてしないで、ゲームしたいし、Youtubeも見たいと思う。
「勉強したくないな」という気持ちは、どんな子でも持つ気持ちだから、決しておかしいことじゃない。
では、どうやって、そんな「めんどくさい」という気持ちに打ち勝つか?
めんどくさい気持ちは、レジスタンス(抵抗勢力)と言うんだ。
キミが勉強をやろうという気持ちに抵抗する敵みたいなものだ。
レジスタンスは、しんどいことが大嫌いで、めんどくさいことからはできるだけ逃げようとする。
キミが「やりたくない」と思うのは、全てが心の中にいるレジスタンスのせいだ。
ほとんどの人、大人でさえ、レジスタンスに負けることがよくある。
「また、明日がんばればいいや」なんて、レジスタンスの甘い言葉に惑わされて、先延ばしにしてしまうんだ。
でも、キミは、なんとか「レジスタンスに打ち勝ちたい」と思うだろう。
そりゃそうだ。
いつまでも勉強から逃げるわけにもいかない。
親や先生から怒られてしまうからね。
レジスタンスと闘うコツは、いくつかあるんだけど、一番簡単なやりかたを教えよう。
それは、レジスタンスにばれないようにやることだ。
「やりたくない」と思わないように、やるんだ。
さっき言ったように、短い時間だけやるのも手だろう。
あとは、好きな教科からやる。
簡単な問題から解くなどして、レジスタンスに「そんなに大変じゃないよ」と伝えてあげるんだ。
そうすれば、レジスタンスの出る幕はない。
「めんどくさくないのであれば、自由にしてくれ」と言うだろう。
僕は、やりたくない仕事をするときは、アニメを見ながらすることもある。
そして、作業が進んで、ノってきたら、アニメを切る。
そうやって、レジスタンスと仲良くするようにしている。
◇ 勉強のやる気を高めるための理論
次に、勉強しなくちゃいけないのは分かっているけど、なかなかやる気にならないときの対処を教えよう。
実は、とっておきの理論があるんだ。
その名を「期待価値理論」という。
ちょっと難しそうだけれど、そんなことはないから、安心して聞いて欲しい。
この理論は、『期待』と『価値』が高まるとモチベーションが高まるというものなんだ。
『期待』とは、「うまくできそう」「成功しそう」という気持ちのこと。
解いたことがある問題なんかを見ると、「なんとか解けそう」と思うよね。
それが、『期待』だ。
『価値』とは、その名のとおり、「価値を感じる」ってことだ。
「この問題を解くには価値がある」「これをすることに意味がある」と思えるのが、『価値』だね。
『期待』と『価値』は、掛け算で計算される。
どちらか一方だけが高いだけでも意味がない。
この両方が合わさると、モチベーションが高まるんだ。
たとえば、「漢字ドリルの書き取り」の宿題があったとしよう。
作業としては難しくないし、簡単にできると思う。
だから、『期待』は高い。
でも、「なんでこんなめんどくさいことをしないといけないんだ」「書かないでも覚えられるし……」と思っていたら、作業に『価値』は感じられないよね。
テスト勉強では、しっかり勉強することによって良い点数を取れば、将来に繋がると『価値』を感じることはできる。
でも、問題が難しい。量が多いなどを見たときに、「自分にはそこまで勉強することができないかも知れない……」と思えば、『期待』は低くなる。
この理論をどうやって、キミのモチベーションに繋げるかというと、大切なのは「なぜ、やるのか?」を意識することだ。
どんなことでもいい。
自分なりに、取り組む課題に『価値』を感じるようにするんだ。
「親に怒られない」「友達に勝てる」「好きな子に一目置かれる」
どんなことでもいい。
自分なりの理由を持つことで、『価値』を感じることができるんだ。
◇ なかなか集中できない問題について
取りかかることができても、集中できないことってあるよね。
僕も仕事をしていて、気がついたら、「今なにをしていたんだっけ?」と迷子になってしまうことがある。
そんなとき、もっとも簡単な方法は、『ストップウォッチを使うこと』だ。
タイマーを使うよりも、ストップウォッチで経過時間を計るのをオススメしたい。
たとえば、計算ドリルや問題集だったり、だいたい同じくらいの問題量だろう。
だったら、毎回時間の記録を計って、常に「自己新記録」を狙うんだ。
僕は、文章を書くときには、いつもストップウォッチを使って、何文字を何分で書けたかを計っている。
すると、なんだかゲームをしているみたいな気になって、すごく集中できるんだ。
そして、注意したいのが、なんといってもスマホだ。
集中したいとき、勉強に取り組むときには、電源を切るか、機内モードにしよう。
携帯電話が見える場所にあるだけで、集中力が低下するというデータもある。
だらだらと、携帯を触りながらすると、余計に無駄な時間がかかってしまう。
オススメは、時間を区切ること。
10分勉強して、2分休憩する。
25分勉強して、5分休憩する。
そうやって、あらかじめ休憩するタイミングを決めておく。
10分くらい、25分くらいならスマホをさわらなくても大丈夫だろう。
◇ 自分の勝ちパターンを持っておく
人には、それぞれに合った方法がある。
僕がうまくいく方法が全てキミに合うかというと、そうでもないだろう。
だから、いろいろ試して、自分なりの方法を模索していくんだ。
そうやって、勝ちパターンを見つけていこう。
僕は、中学生のとき、テスト前は、帰宅するとスグに机に座った。
そして、一番やりたくない勉強をすることにしていた。
なぜか?
そのあとで、昼寝をしようと思っていたから。
やりたくない作業をして、いつでも眠気が来たら、そのままベットに潜り込めるんだ。
そうやってレジスタンスを押さえ込んで、やりたくない勉強をしていた。
勉強するときには、数学や暗記科目などの単調な作業ではラジオを聞く。
英語や国語のときは、モーツァルトを流していた。
そして、耳栓をつけ、机に向かって勉強をする。
それが僕のスタイルだった。
別にマネをする必要はない。
キミなりの方法で、うまくいくやり方を見つけて欲しい。
音楽を聴いて勉強するのであれば、勉強用のプレイリストを作るのも良い。
◇ 自分なりのルーティンを作っておく
ルーティンは、とても大事だ。
ルーティンとは、簡単に言ってしまえば「習慣」のようなものだ。
ルーティンで大事なのは、流れであり、順番。
テスト前、僕は授業が終わると、必ず先生を捕まえて、質問をすることにしていた。
そして、帰宅後は、やりたくない勉強をしたあとに、仮眠をとる。
起きたあとは、夕食をとる。
食後は、すぐに自分の部屋に向かって勉強をする。
テスト前は、必ずこの流れに沿って行動をしていた。
例外は、ない。
夕食後、そのままテレビを見ることもないし、学校の帰りに友達の家に寄ることもない。
一連の流れが僕にはルーティンになっていて、なにかが変わるのが気持ち悪かったのだ。
言うならば、勉強しなければ、気持ち悪く感じるようになっていた。
それくらい、自分なりのルーティンを作ることができたら、もう気合いとかモチベーションなど関係なく、勉強することができる。
◇ 最後に
やる気やモチベーションに頼るのは、やめよう。
いかに、やりたくないことも出来るかが勝負の分かれ目だ。
たとえば、大人が「今日、なんかモチベーションが低いから仕事休むわ」と言うのは、想像できないだろう。
仕事は、やりたくないとき、めんどくさいときなんていくらでもある。
でも、その中でも、なんとか仕事をしている。
それは、別に会社がブラックだからどうこうではなく、モチベーションが低いときは必ずあるって大人は分かっている。
だから、それぞれで上手に対処できるんだ。
プロ野球選手は、「調子良いときって、143試合の中で数試合だけだ」と言っていたのを聞いたことがある。
大切なのは、やる気がないときでも、いかにしてこなすか、だ。
息を吐くように勉強ができるようになろう。
そのために、これまでに書いたことを参考にして欲しい。
自分に合った方法をどんどん試してみよう。
成績が良い子にどんな方法を使っているのか、じゃんじゃん聞いて欲しい。
なりふりなんて構っている暇は、ない。
勉強がイヤなら、効率的にやって、空いた時間を自由に使おう。
大丈夫。
勉強なんて、誰でもやれば伸びる。
キミはまだ、本気を出していないだけなんだから。
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