【絶対やめて!】不登校の子どもにクラスからわざわざメッセージを届けると、善意でもその子を地獄に落とします。

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つい先日、Twitterでこんな投稿が話題になりました。

「陸上部より」と記された封筒。その中には「学校にこい」とストレートに記された紙もあれば、「病気じゃないのなら・・・」や「早く来て」など、思わず目を覆いたくなってしまうようなそんなメッセージばかり。受け取った弟さんの気持ちを察すると心が痛いものがあります。

結論から先に書くと、こうした手紙を送って登校を促すことを考えている先生やクラスメイトがもしいるのならば、今すぐにそれを止めてください。いくらそこに悪意がなかったとしても、受け取った側、つまり不登校の子どもたちは、たいへん傷つきます。

あらためて冒頭に出したTwitterの写真に写るメッセージを見てみます。

「元気なら学校にきなっ!」
「待ってます」
「早く学校に来てください」
「病気じゃないのなら学校来て!」

いかがでしょうか。もしもこれを読まれている方の中に不登校で悩み苦しんでいる方がおられるとするならば、この引用だけでもう息もできないくらい苦しい心情を抱えていると思います。

ではなんでこういったメッセージを受け取ると、不登校の子どもが苦しむのか。

端的に書けば、「『学校に来ないお前はダメな子』というレッテルを貼られているから」ということに尽きます。

不登校の子どもたちがわかってほしいのは、さも当たり前のように書かれている学校に行くことが出来ない辛い気持ちなのです。行かなきゃいけないことを一番痛感しているのは誰よりも不登校である本人や家族(保護者)です。そんなことは、学校に毎日通う側が指摘しなくてもわかっているのです。

メッセージを書く中で、どんな会話が生まれていたかは定かではありません。生徒たちが自発的に書いたのか、はたまた教員の指導があった可能性もあります。もしかしたら「明日は来てくれるといいよね」というように、とても穏やかに、心の底からその子を心配するような会話もなされていたかもしれません。

しかし、いくら心配しても、学級復帰してその子と仲良くできる自信があったとしても、こうした直接的なメッセージを送れば受け取る側は傷つきます。そんな意図はなかったとしても、「学校に来るのが普通だよね?」「学校に来ないことなんて許さないよ?」というメッセージと汲み取ってしまうからです。

そのメッセージは、不登校の子どもが、一番受け取りたくないメッセージなのです。

さらに、このメッセージを受け取って傷つくのは、不登校の本人だけではありません。

「この間、学校からこんな手紙が来たんですけど、私ほんと落ち込んじゃって・・・」

不登校支援を続ける中で、僕が実際に当事者のご家族から聞いた話です。ある日学校から家庭に届けられた手紙の中に含まれていた学級通信の片隅に、小さく学級復帰を期待するメッセージが書き込まれていたのだそうです。

「先生や子どもたちに悪意がないのはわかるんです。でも、うちの子にはそれが辛いんだよ・・・と思ったら、もう悲しくなっちゃって」

そう、肩を落とされていました。

たとえ小さなメッセージでも、それが善意であったとしても、「学校に来い」という学校からのメッセージは、不登校である本人どころか、その家族や保護者も傷つけられます。「学校に来るのが普通だよね?」という裏に隠されたメッセージは、保護者にもあっさりと届いてしまいます。

子どもが不登校になったとき、学校と保護者は密に連携を図っていかなければならない両者でもあります。保護者側は「明日学校に来い、と言われても無理だな」と感じているのに、学校側が学級復帰を急いだり直接的なメッセージを投げかけると、両者に大きな溝が生じます。

「悪意がないからこそ、どう言えばいいのかが難しくて・・・。」

一通の、それも善意で送られてきた学校からのメッセージにこう苦しめられる保護者の方は、かなり多いと思います。中には、メッセージを読んだ子が傷つく姿を見たくない、という保護者の方もいることでしょう。こうなれば、学校に戻ってきてほしい学校やクラスメイトの思惑が、逆効果になってしまいます。

どうか、どうかもう1度、手に当てて考えてほしいのです。

「元気なら学校にきなっ!」
「待ってます」
「早く学校に来てください」
「病気じゃないのなら学校来て!」

こんなメッセージを受け取った不登校の子どもが、果たして本当にすんなりと、しかも笑顔で、明日から学校に来ることができるのだろうか?と。

今回のTwitterの手紙は、おそらく「わざわざ」投稿者の弟さんのためだけに書かれたものであると、容易に推測できます。しかし、何度も書きますが、たとえ送る側が善意であったとしても、受け取る側、つまり不登校の子どもたちは「わざわざ悪口を言われている」ように感じてしまいます。

僕も不登校だったとき、こうしてクラスメイトから手紙を受け取ったことがあります。ただ、僕の場合は、卒業に際してクラス全員がメッセージを送り合う一環として受け取ったもので、僕だけ特別に受け取ったわけではなく、平等にクラス全員が交換していました。中身も直接的なものはありませんでした。

そんな経験をしている僕でさえ、こうして安直に手紙で直接メッセージを伝えることは、本当に止めてほしいと心の底から思っています。Twitterの手紙のメッセージの文字も、すごく心が痛いです。なんでわざわざ言わなくてもいい、むしろ言っちゃいけないことを送るのだろう?とすら思います。

不登校の子どもたちの中には、こうした「特別扱い」をひどく嫌う子もいます。心の底から不登校の子どもたちを思う気持ちがあるのならば、どうかこうした直接的な手紙を送るようなことは絶対に止めてください。それが、不登校の子どもたちへの支援に変わります。

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山本 駿

山本 駿

NPO法人D.Live スタッフ / 高校非常勤教員(社会科) 京都出身。中学3年間不登校。岐阜県内の大学を卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画。主にTRY部や不登校講演事業を担当しながら、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。