私が別室登校でも学校に行けるようになったのは、気が休まる友だちができたからかもしれない

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私は半年ほど学校に行っていない。

 

「なんで行けないの?」と聞かれても、もう今は分からない。

半年前のことなんて忘れちゃった。

 

学校には行っていないけど、学校のことを考える時間は増えた。

学校に行っていないのにヘンな感じだけど、家にいるだけで学校が私に迫ってくる。

 

 

クローゼットを開ければ制服が目につくし、

机に積まれた教科書は私に、「どうせ読んでも分からないんだろう」とささやいてくる。

 

学校を思い出させるものを見るたびにモヤモヤした気持ちになる。

本当は学校に行けたらいいんだろうし、親も喜ぶのは知ってる。

でも、どうしても行こうという気持ちになれない。

ひどいときは、良いとわかってることができない自分はダメなやつだって思うこともある。

 

気が休まることなんて全然ないから、スマホで時間をつぶす。

 

ゲームは面白いし、好きなユーチューバーが新着動画をあげてるかチェックしないといけない。

チェックといえばマンガもだ。新しい話がアップされてるかなぁ。

 

スマホの中には他にも私がしないといけないことがいっぱいある。

動画を見て、マンガを読んで、ゲームをしてたらあっという間に2、3時間が経っている。

スマホは私に時間を忘れさせてくれる。

学校のことも忘れさせてくれる。

 

 

けど、なんとなくむなしい。

家に一人の時はまだむなしいだけだけど、家族が帰ってきた時は隠れてしまいたい気持ちにもなる。

何やってるんだろう、私。

 

 

そんな私が、この前久しぶりに学校に行った。

行ったといっても、教室には入りたくなかったから別の部屋で1日すごした。

隠れてるようでなんとなく居心地は悪いし、ヘンな人に見られたらと思うだけでドキドキするけど、

私はがんばった。家に帰ったときの親の顔も嬉しそうだった。

 

 

どうして学校に戻ったかといえば、家庭訪問に来た担任と話したり、

親に説得されたりしたからだけど、それだけじゃない気がする。

 

よくよく考えてみたら、新しい友だちができたからかもしれない。

うん。友だち、かなぁ。

 

私は学校に行かなくなってから、フリースクールに通い始めた。

最初は全然興味がなかったけど、親に連れられてなんとなく行ったら楽しかったから通うことにした。

 

 

フリースクールでは、ボードゲームしたり、たまに勉強したりして過ごした。

ボードゲームが面白くて、ずっと同じゲームで遊んでた。

 

最初は誰かと話すのも緊張したけど、だんだん他の子とも話すようになった。

好きなマンガ同じ子がいて嬉しかった。知り合いというか、友だちというか、そんな子ができた。

 

 

ここで友だちと過ごすのは楽しい。

いろんな人がいるから面白し、いつも何か笑えることがある。

スマホも楽しいけど、フリースクールでみんなと過ごす楽しさは、スマホでの楽しさとちがう。

 

学校のことでモヤモヤすることが無いくらい楽しい。

没頭してる感じ。

 

「それで、なんで学校行けたの?」と聞かれても、これ以上詳しくはいえない。

どう言ったらいいか分からない。なんとなく行けるようになったって感じ。

 

でも、先生や親から言われたことだけじゃない何か別の理由をさがしたら、

フリースクールの友だちの顔が浮かんだ。

 

 

 

こんにちは。D.Liveスタッフの得津です。

この話は、私たちが運営するフリースクールに通っている生徒のお話です。

 

できるだけ特定されないように多少お話に手を加えていますが、

この生徒は完全に不登校だった状態から、別室登校ができるようになりました。

 

お家の人や学校の働きかけがあったからこそでしょうが、

話を聞こうという気持ちになれたのは、フリースクールで新しい友だちができたからだと思っています。

 

学校に行きにくくなったら、休ませましょうとよく言われます。

カウンセラーさんや学校の先生から、「ちょっと今は休んで様子を見守りましょう」と。

休むことには私も賛成です。

特に、学校に行こうとすると体調不良になることが続く場合はまず体を休めることが大切です。

 

 

ただ、ずっと一人で家にこもっていればいいということではありません。

家に一人でいると、生徒の話のようにどうしても学校のことを考えてしまいます。

学校のことを忘れようとスマホを手に取りますが、そんなに上手くはいきません。

ふとした瞬間に学校のことが頭によぎって気が休まらないでしょう。

 

 

では、気持ちを休めるためにはどうすれば良いのか。

『PEAK  PERFORMANCE (ブラッド・スタルバーグ/スティーブ・マグネス ダイヤモンド社)』では、

人との交流が休息には大切だと説いています。

 

 

ーーー「人とのつながりを感じると、ストレスに対する生理反応は大きく変化します」とマクゴニガルは語る。他にも、心拍変動が高くなる(つまりリラックス状態になる)、神経系疲労の回復を促す、抗炎症作用と抗酸化作用のあるオキシトシンやバソプレシンなどのホルモンが分泌される、などの効果もあるという。

(中略)

ーーー人との交流はいつでもできるが、リラックスできる環境でなければ効果は期待できない。同僚とカフェでコーヒーを飲んでも仕事のことばかり話していれば、たいした癒しにはならない。そのため、交流するなら仕事の後がおすすめだ。といっても、ことはそう簡単では無い。ストレスを感じると、人は往々にして内向きになって外界との間に壁をつくりがちだ。最悪の場合、ストレスがどんどん大きくなると、頭のなかがその問題でいっぱいになって悪循環に陥ることもある。

『PEAK  PERFORMANCE』 より抜粋。

 

子どもは不登校になると、家にこもりがちになります。

誰か学校の生徒にあったらどうしようと不安になるからです。

 

しかし、外に出て誰かと交流することは休息において非常に重要です。

ちょっと遠くに出かけたり、フリースクールがあれば見学に行ったり、

脱出ゲームやウォークラリーなど普段行かないようイベントに参加してみたり。

 

「子どもを休ませましょう」と言われてから、家で過ごさせているけど何か違和感を感じるのでしたら、

何か人と関われる機会をつくってみてはいかがでしょう。

この機会が、頭の中の「学校どうしよう」を少しでも忘れられるような時間になり、

本当の意味で休息になります。

 

 

本当の意味での休息が、学校に戻るきっかけにもなり得ることを

私たちの教室に通う生徒が教えてくれました。

 

 

フリースクールへの見学やご面談は、いつでも受け付けております。

詳しくは下記のバナーからご覧ください。

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。