高校生に伝えたい クラスになじみながらクラスのノリから自由になる方法
「勉強とは、周りのノリから外れていくことである」
こんにちは。ぼくは、D.Liveという法人でスタッフをしている得津と言います。
高校生の皆さん、この記事を読んでくれてありがとう。
「勉強とは、周りのノリから外れていくことである」
こんな風に言われたら、きっと高校生の皆さんは面食らうかもしれませんね。
君たちが普段している勉強とは全然ちがうことをぼくは言っていますから。
君たちにとっては、テスト範囲の問題をひたすら繰り返し解いたり、
受験のためにやりたくもない参考書や過去問を手当たりしだいやっつけることが勉強のイメージでしょう。
高校までは受験や通知表というものがありますから、
勉強は大学合格や通知表の点数を上げるためのものという側面がどうしても強くなってしまいます。
しかし、それは勉強が持つ可能性のごく一部です。
勉強はもっと自由で可能性があります。
合わせたくないクラスのノリからも自由になれる可能性が勉強にはあります。
その方法をまとめたのが、こちらの『勉強の哲学 来るべきバカのために(千葉雅也 著)』という本です。
著者の千葉さんは、合わせたくないノリから自由になるためには勉強しよう。勉強の方法はこんな風にすればいいよ、勉強すればノリから外れるのもなじむのも思いのままだよ、ということをこの本で伝えています。
勉強することで周りのノリから自由になるという理屈がピンとこないと思うので、
少しだけ本の内容に話しますね。
勉強することで、ぼくたちはたくさんの言葉を獲得することができます。
あなたがいるクラスでは話題にもならないような言葉も獲得できます。
たとえば「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」とか、「フェルマータ」とか、「若きウェルテルの悩み」なんて絶対クラスの友だちとの会話で出てこないでしょう。でも、これらの言葉は勉強することで獲得できます。あなたの脳内辞書にどんどん言葉がストックされていきます。
ストックされた言葉を使って、これまでの会話のノリに変化を与えることができます。
こんな会話をあなたの友達がしていたとしましょう。
A 「2組のあいつ、また彼女と別れたんだって。」
B 「マジか、ウケる(笑)」
A 「またフラれたらしい。何回フラれるんだって話だよ。」
B 「それな。ツイッターでもそれっぽいこと書いてるし、マジきもい(笑)」
A 「マジ!?うわーーー、ひくわーー」
この会話をイヤだと思っても、一度できた話の流れを正面から変えるのは結構勇気が必要です。
「この話やめようよ」と言って、「はぁ、ノリ悪くない?」なんて返されたら、明日からクラスで自分の居場所はなくなるかも知れない。ハブられること、ぼっちにさせられることの不安は、高校生の君たちなら身に覚えがあるんじゃないでしょうか。
正面切って変えることのできないイヤな会話を、勉強したことを生かしてこんな風に変えることができます。
A 「2組のあいつ、また彼女と別れたんだって。」
B 「マジか、ウケる(笑)」
あなた 『あいつの付き合い方って、野口英世に似てない?』
こんなことを言われたら、フラれた男子のことで盛り上がるつもりの友達はキョトンとするでしょう。
「え、どうしたの急に?」という空気になります。すかさず野口英世の話です。
もう会話の舵はあなたが握りました。野口英世の話を続けるのもよし、他のトピックに変えるのもよし。あなたの思いのままです。
イヤな会話を変えたかったら、普段の会話では出ない何かに例えてみる。
これがノリから自由になるコツの1つと千葉さんは述べています。
この方法は勉強していないとできません。
何も知らないのに野口英世に似てるなんて言って、友達から突っ込まれたらすぐに知ったかぶり認定されます。
『勉強の哲学』では、他にも会話のノリをずらす方法が書かれています。
哲学なんて、倫理でしか扱いませんから取っ付きづらいイメージがあるでしょうが、
高校生でも十分に読める内容です。
勉強を通して、周りのノリから自由になれたら強いですよ。
イヤな会話になったらノリをずらせばいいし、別グループのノリに合わせることも楽になります。
そもそも、ぼくがどうして皆さんに周りのノリから自由になる方法を伝えたかったかというと、
ぼく自身が高校生の時に合わせたくないノリに合わせていたからです。
正直、友達との会話もそこまで楽しめませんでした。ずっと満足感が得られなかった。
そんな高校生活の3年生のときに、ある女の子と同じクラスになりました。
その子はまさしく、勉強によって周りのノリから自由になっていた子でした。
ノリが違ういろんなグループと仲良くなれる彼女が気になって、
いろいろと話しているうちに、彼女が入ってる部活がそのポイントだと気づきました。
外国の人と交流したり、途上国の商品を文化祭で売ったりする部活に彼女は所属していました。
当時はアメリカの高層タワーに飛行機がつっこむテロがあった時期でしたので、
彼女は国際情勢についてかなり真剣に勉強していました。
部活を通して得た言葉や外国の人のノリが、彼女をクラスのノリから自由にしていたんです。
もし、あなたが友達やクラスのノリに合わせることに疲れたのなら、勉強してください。
数学の問題を解いたり、英単語を覚える勉強じゃなくて、読みたかった本を読んでください。
今まで手に取ったことがない本を数ページめくってください。
それだけで新しい言葉が脳内辞書にストックされて、クラスのノリから自由になる可能性が高まります。
ノリから外れるのも、ノリになじむのもあなたの思いのままです。
最後に
ぼくは滋賀県で、中高生のために塾を開いています。
名前はTRY部です。TRY部に通う生徒たちは、まさしく周りのノリから自由になれるような勉強しています。
成績をあげたり、受験に合格するための塾なら問題集やプリントを使いますが、
周りのノリから自由になる方法を学ぶために問題集は使いません。
画像のようにレゴやふせんをたくさん使います。
パスタやフラフープを使ったこともありました。
一般的な塾とはちがうからこそ、コミュ力が鍛えられていきます。
滋賀県の高校生だし、ぼくの教室が気になるという人は下の「TRY部の詳細はこちら」をクリックしてください。
滋賀県に住んでいないけど、ここまでを読んでスタッフと話してみたいと思った高校生は、リンク先ページの一番下にある問い合わせフォームからメッセージ送ってください。
クラスのノリから自由になる方法を一緒に考えていきましょう!