なんと奥深い!計画と振り返りがバッチリ書ける手帳の世界を知ろう【TRY部授業レポート】
TRY部の生徒は、毎週の計画・振り返りを、それぞれ自分の手帳に記しています。
この「手帳」は、基本的に生徒全員が同じ手帳を持っています。ある年は「陰山手帳」、そして昨年は「ほぼ日手帳」を指定して持たせていたのですが、2018年は自分に合う手帳を持ってもらおうということで、あえて手帳のブランドを指定することを止めました。
でも、「手帳」という文化に縁がない子どもたちは、いったい手帳にどんな種類があるのかも知らない。
そこで、先日の授業では「手帳」について知る時間を取りました。
現在生徒が使っているのは、昨年のほぼ日手帳。曜日が違いますが同じ日付のところに、1週間の振り返りや計画を書いてもらっています。まずはそのほぼ日手帳について簡単に解説しました。巻末についている時間割やお土産リストに気付いていない生徒も多く、驚きの声があがりました。
そして本題へ。
ひとくちに「手帳」と言っても、実は様々なものがあります。
たとえば上の写真のように、カレンダーの形式で予定が書き込めるものは「マンスリータイプ」。さらに、バーチカル、連用(今話題の5年手帳がこのタイプです)などの種類があるのですが、TRY部でほしいのは振り返りと計画を書ける大きなスペースがあって、1日の出来事も書けるタイプのもの。
そこで、「1日1ページタイプ」と「見開きレフトタイプ」の2種類を紹介しました。(ちなみに、マンスリータイプはあらゆる手帳の基本形なので、各タイプとは別に収録されていることが多いです)
「1日1ページタイプ」とは、その名の通り1ページが1日で完結しているもの。「ほぼ日手帳」が代表例です。いわゆる日記をたっぷり書けるほか、凝ったイラストで1日を表現したり、その日行った美術館や野球観戦などのチケットを貼り付けるなど自由度が高く使うことができます。
もうひとつの「見開きレフトタイプ」は、見開きの左ページに1週間の予定がレイアウトされているのですが、一方で右半分がフリースペースになっています。ここに1週間の振り返りや計画をたっぷりと書くことができます。左ページの予定欄に簡単にその日あったことを記録する使い方も可能です。
どんな種類があるか、その手帳はどこに行けば買えるのか、がわかったところで、別に用意した手帳の使い方に関する雑誌や書籍をみんなで読み合いながら、自分にあった手帳はどんなものか、なんの種類の手帳を買えばいいのかを相談し合いました。
ややマニアックな話もしたので、はたしてどこまでついてきてくれているかな?とやや心配でしたが、意外とすんなり自分にあった手帳を見つけだし、授業の最後になんの手帳を買うか発表して授業を終えました。ちなみにほぼ日手帳を買う!と言っていた生徒は、さっそくamazonで注文してもらったとか。
こうした「手帳」を持つ中高生は、けっこう珍しいと思います。
テストの時期や学校行事などは、基本学校が定期的にスケジュールや予定表を配ってくれる上に、やろうと思えば生徒手帳で管理することもできます。しかし制服の内ポケットに入るサイズの生徒手帳では、さすがに1週間の振り返りや計画をたてるのはやや難しい。そこでこうした手帳の出番、となるわけです。
授業の最後、手帳の使い方に正解はないこと、そして手帳を書くことが楽しくなることが重要だ、という話もしました。気に入った文房具を使うとか、カラフルに彩りながら記録するとか、自分なりの「楽しい手帳の使い方」が、手帳を使いこなしていくためには必要です。
生徒たちがどんな手帳の使い方を見つけるのか、そしてどう手帳を自分の色に染めていくのか、とても楽しみになった1時間でした。