不登校や勉強嫌いの子どもたちが、大好きな「○○○○○○○」で勉強すべき5つの理由

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なぜ、子どもたちは口々に「勉強が嫌だ」と言うのでしょうか。

現在、日本の学校では「一斉授業」で授業が進められています。このシステムは、たとえば誰かが意味を理解できずにつまずけば、その子を待つことなく次々先へ進んでいきます。つまずいた子は頑張って追いつくかただただ遅れてついていくか、もうついていくことを諦めるか、の3択を迫られます。

以前も書きましたが、俳優の武田鉄矢さんは、分数の割り算について授業中に質問したところ「いいからやれ」と先生にお説教されてから、算数というものが理解できなくなったとテレビで言っていました。確かにキリはありませんが、ひとりひとりの疑問に答えるのが難しいのも一斉授業の難点です。

理解もそうですが、「文字を書くスピード」も人それぞれです。誰かが全部の板書をノートに写せていなくても、(多少の確認はあると思いますが)はい次、と古くなった板書をさーっと消されてしまう。これが話を聞きながら板書、となれば、両方こなすのが難しい子どもたちが置き去りにされるのは明白です。

そうして授業がつまらなくなる、学校が楽しくない、行く意味がわからなくなる・・・。

これが「勉強が嫌」の正体ではないでしょうか。それによって不登校になることも多々あります。

この「意味を理解できずにつまずく」原因は、なにも教員の授業スピードや教え方の問題だけではありません。ふと進路など何か悩んでいて集中力が途切れて、気付けばどこを進んでいるのかがわからない・・・ということが発端でついていけなくなることもあります。

では、いったい不登校や勉強嫌いの子どもたちは、どうすれば良いのでしょうか。

僕はぜひ、最近子どもたちがこぞって観ている、「あれ」を使ってみてほしい、と思います。

そう、YouTubeです。

今の子どもたちはYouTubeがとても好きです。スタッフと生徒の面談ではよく「好きなYouTuber」の話題で大きく盛り上がり、ひとつの話題として大きく機能しています。それで「そういえばあの子とあの子、好きなYouTuber同じだよね」と、生徒同士の共通点が浮かび上がることもあります。

彼らがよく観ているのは「ゲーム実況」などに代表される、いわゆるエンタメ系の動画。一般的に言う「YouTuber」もそういうイメージを持つ方が多いと思いますが、実はこんな動画をアップされている方がいます。

黒板に書かれた板書、そしてその前に立つスーツ姿の男性・・・。

そう、紛れもない「授業」をYouTubeで受けることができるのです。当然無料。

しかも、この授業をしている男性、お名前は通称「mundi(ムンディ)先生」とおっしゃるのですが、本職はなんと高校の地歴の先生。つまり高校さながらの授業動画を、世界史と日本史は200本、地理の授業動画は76本(1月15日時点)投稿されています。この動画を基にしたワークブックもあります。

折しも先週末はセンター試験でしたが、mundi先生のTwitterでは「この動画のおかげで世界史満点取れました!」という受験生の声が続々と届いていたようです。

mundi先生に限らず、YouTubeを検索すると様々な「授業動画」がアップロードされています。もちろん、mundi先生の世界史・日本史・地理のみならず、幅広い科目をこのYouTubeでカバーすることができます。MANAVIEというサイトに各教科の授業動画がまとめられています。

このYouTubeの授業動画、あらゆる観点から考えても、不登校や勉強嫌いの子どもたちの学習支援として利用しない手はないと感じます。

その理由は以下のとおりです。

1. わからないところは何度も繰り返し再生できる

YouTubeの授業動画は、聞き漏らしたり内容がよくわからないと思ったら、何度でもその場所から再生することができます。万が一授業で出てきた用語や公式が動画でも分からなければ、一時停止してその用語をGoogleで検索することができます。そして板書も巻き戻せばいくらでも復活させられます。

もちろん、ちょっとお手洗いに行きたいと思っても一時停止をすれば、戻ってくるまで授業はいつまでも待ってくれます。要するに自分のペースで授業を受けられるのも、YouTubeの授業動画の特長といえますね。

2. 時間を問わず学習できる

「9:50~」などと授業時間がきっちり決められている学校の授業に対して、YouTubeの授業動画は24時間365日いつでも開講しています。つまり極端な話、深夜3時に学習することだってできます。もちろん画面の向こうの先生はどんな時間でも常に同じ質の授業を提供してくれます。

また、その日その時の気分によって受けられる科目を自由に選ぶことができるのもある意味利点として考えられます。

3. 誰にも会わずに授業を受けられる

不登校の子どもたちが一番気にするのが「人目」。何十人と同じ方向を向いて先生の話を聞くスタイルが苦痛だという生徒もいます。さすがにYouTubeの授業動画でも話を聞くスタイルにはなりますが、自分の部屋ならば「みんなと同じ」ではなくひとりで黙々と受講することができます。

4. 先生が怒らない

たとえば教室で、クラスの誰かが授業に集中せずに手遊びをしている状況。こんなとき先生は気づけば「授業に集中しなさい!」と注意をしますが、実はこの注意の声がしんどいという理由で不登校になる子が結構います。僕もこの気持ちが痛いほどよくわかります。

当たり前ですがYouTubeの授業動画では「集中しなさい!」と叱る先生なんて出てきません。また、こういう注意や先生の雑談で授業の流れが切れることもないので、動画の時間ずっと集中して学習することができます。つまり先生への不安や恐怖心を気にせず不登校の子どもたちも安心して授業を受けられます。

5. 受講者が限られない

やや不登校の子どもたちという範疇から逸れますが、YouTubeはネット環境と端末さえあれば誰でも利用できます。ということは、逆に言えば誰でも簡単に授業を受けられるのです。それはつまり中高生はもちろん、改めて学校の授業を受けたい大人にも授業を受ける資格があるのです。

普通の塾の授業だと、保護者だけで体験授業を受けられるところはまずないでしょう(塾の授業をうけるのはほかでもない生徒なので)。しかしYouTubeの授業動画は、まず保護者が動画を観て、子どもに「この動画おもしろいよ」と勧める門戸の開き方もあります。これだとお金を気にせず気軽に勧められますね。

YouTubeの授業動画の欠点を出すならば、もし疑問があればその先生に質問することが難しいことでしょうか。もっとも、先に挙げたmundi先生の場合はコメント欄に質問すれば丁重に返答してくださいますし、「ホームルーム」と題した不定期でのライブ配信でコメントすれば返事をくださいます。

すぐに疑問をときたいのならば利点の1.で少し触れましたが一時停止して検索すれば良いので、工夫すればいくらでもカバーできる欠点であるといえます。

これまで様々な不登校の子を持つ保護者の方と接してきましたが、「うちの子、YouTubeばっかり観ていて・・・」と嘆く方も大勢いらっしゃいました。その口調は明らかに「YouTubeは悪だ」というようなニュアンスでした。

そもそもYouTubeばっかり観て勉強しないのには「YouTubeが楽しい」ということ以外にも必ず理由があります。勉強がつまらない、わからない、だからやりたくない、その現実逃避として、YouTubeが利用されているわけです。

もしも、勉強がつまらない原因が授業に追いつけない、話が理解できない、という場合、何度でも繰り返し再生できて自分のペースで学習できるYouTubeが有効かもしれません。そうです。数多のエンタメ動画で子どもたちを楽しませてくれているYouTubeが、です。

僕は、YouTube自体は悪だとは思いません。

もしも悪だというのなら、それはYouTubeの「使い方」です。

もし、YouTubeばっかり観ていて・・・と嘆くのなら、広いYouTubeの世界にはこんな動画もあるということを、ぜひ教えてあげてください。

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山本 駿

山本 駿

NPO法人D.Live スタッフ / 高校非常勤教員(社会科) 京都出身。中学3年間不登校。岐阜県内の大学を卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画。主にTRY部や不登校講演事業を担当しながら、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。