子どものネガティブ発言の放置は虫歯の放置と同じくらいヤバい(特に思春期は)

こんにちは。D.Liveスタッフの得津です。

普段、特に保護者さんにむけて子育てについてアレコレ書いていますが、

今日知って欲しいのは、子どものネガティブ発言の放置は虫歯の放置と同じくらいヤバいということです。

 

ご存知の通り、虫歯はほったらかしにしておくと歯の神経がやられて、

酷くなると抜歯しないといけません。

失った歯は二度と生えてこないので、虫歯の放置が一生モノの損失につながってしまいます。

 

 

ネガティブ発言の放置も同じです。ほったらかしにしておくと、子どもの将来に関わってきます。

「おれ、アホやし・・」

「どうせ、できひんもん」

ポロっとこぼしたこんな言葉を聞き流し続けると、

子ども自身が「自分はダメなやつ」というネガティブなイメージを強固にします。

 

 

このイメージを持ったまま大人になると、

やりたいことがあってもすぐ諦めたり、

仕事での失敗でも必要以上に自分を責めて心を病んだりといったことになります。

 

 

もちろん、多くの保護者さんは子どもがこんなネガティブ発言をしたときにスルーすることは無いでしょう。

難しいのは、どう切り返すかです。

 

虫歯が普段の歯磨きで予防できるように、ネガティブイメージの形成も声掛けで予防できます。

では、どうするのか。

 

 

「おれ、アホやし」と言われた時に、「じゃあ勉強すればいいやん」というのは効果的ではありません。

 

少し難しい話になりますが、上手くいかないことがあると人は自分か外部に原因を求めます。

「テストの問題がむずかしかったもん」とか、「あの先生いじわるやもん」というのは外部に原因を求めていることになります。

 

「おれ、アホやし」という言葉は、自分に原因を求めていることになります。

自分に原因を求める場合、さらに2つに分かれます。

才能(あるいは能力)か努力のどちらかです。

 

「おれ、アホやし」というネガティブ発言は、自分の才能に原因を求めていることが分かります。

 

では「おれ、アホやし」に対して、なぜ「じゃあ勉強すればいいやん」と声をかけることが効果的で無いかというと、才能について言ったことに対して、努力について返答したからです。ズレているんです。答える視点が。

 

 

だから「おれ、アホやし」に対しては、「そんなことないよ」です。

才能という今すぐ変えようの無いものを否定させないことから始まります。

 

そのあとに、勉強を難しく感じる気持ちに共感してあげたり、

どこが難しいと思うかを聞いてあげると、自分の努力に目を向ける下準備が整います。

 

ネガティブ発言に対して、言い換えることが有効な時もあります。

 

「だって私、頑固やもん」と言ってきたら、「それだけこだわりたいことがあるんだよね」と言ってみる。

「コミュ障やから、人前でうまく話されへん」と言われたら、「今みたいに一対一やったら話せるやん。人前でも一人に向かって話すだけでいいねん」と返してみる。

 

子どもがネガティブな発言をしたときに、こんなことを考えながら話すというのは、

はっきり言ってめんどくさいです。

 

しかし、上手くいかないことや難しいと感じていることに対して、

その原因をどう考えているかに注目して話を聞くだけでも、将来の自信喪失の予防になります。

 

いまの子どもを取り巻く社会は良くも悪くも分かり易く単純で、自信を失いやすい社会です。

 

リア充か非リアか。

陽キャか陰キャか。

ブスかカワイイか。

アホかかしこか。

 

思春期の子どもはこんな言葉と二項対立で自分のことを表現します。

さらに注目して行くと、自分のがんばりでは何ともしがたい言葉で自分を蔑む様子も見られます。

自分を下げて表現することが思春期でクセづいてしまうと、自分で自信を取り戻すことが困難になります。

 

だからこそ、子どものネガティブ発言を放置することはできません。

気持ちを受け止めてあげる必要があります。

 

 

最後に。

思春期のお子さんがいる保護者さんの中には、

「ネガティブ発言を放置する気はないけど、そもそも子どもが自分の話ししてくれない。」

という感想をお持ちの方もいると思います。

 

 

実際、子どもが思春期や反抗期になると自分のことを親に話す機会は減っていきます。

それも自立の一歩ですから、自然なことです。

 

とはいえ、知らないうちに子どもが自分をどんどんネガティブに捉えていてはたまりません。

虫歯ができたら歯医者に行くのと同じく、思春期の子どもの気持ちを知りたくなったら専門家の出番です。

 

この場合の専門家は、塾や家庭教師の先生です。

意外とこの辺りの先生には、子どもは自分のことを話します。

歳が近いことと、深い関係じゃ無いことが大きな理由です。

 

 

次に学校の先生です。学校の先生は2番手です。

思春期の子どもにとって学校の先生は、規範を教えてくる口うるさい存在です。

そんな先生に対して自分のことをあれこれ話すことは少ないです。

ただ、今の時代は若い先生や、生徒と距離の近い先生も多いです。

そんな先生には自分のことを話す様子が見られます。

以上から学校の先生は2番手です。

 

お子さんが自分についてどう思っているか知りたい保護者さんは、

自分の子どもを取り巻く大人の種類を思い出して、これらを参考に相談先を決めてください。

 

 

ちなみに、私たちD.Liveは思春期の子どもが話しやすい相手NO.1です(笑)

私たちは毎週TRY部という教室を開いています。

(TRY部の様子)

 

ここに来る生徒たちはみんな自分のことをしゃべります。

生徒のマシンガントークで授業時間のほとんどが過ぎる日もあるくらいです。

自分の話をしたがらない思春期の子どもがこんなに自己開示するヒミツは、

ネガティブ発言の言い換えや共感的に話を聞くことをスタッフが徹底しているからです。

 

 

滋賀県草津市の近隣に住まれている保護者さんで、

子どもには将来自信をもって物事に取り組める大人になってほしいと願っている方は、

ぜひ一度私たちの教室へご見学にいらしてください。

大人だけでも大歓迎です!

子どもの自信を育てるために、私たちがどんな授業をしているのかご説明いたします。

 

 

■ TRY部 体験概要

対象:中学1年生 〜 大人だけの参加もOKです。

参加費:無料

場所: 草津市立まちづくりセンター(JR草津駅すぐ)

持ち物:筆記用具

受付日:毎週月曜日に体験を受付しております。

時間:19時15分までに草津市立まちづくりセンターの教室にお越しください。

申込み方法:info@dlive.jp まで、「TRY部体験参加」と記入し、お名前と学年(年齢)、簡単な動機、参加希望日を書いてお送りください。

※ お問い合せもinfo@dlive.jpまで

TRY部の詳細についてはこちらから

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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