ママさん必見!経験者に聞いた、子どもが不登校になったときの学校との関係の作り方

こんにちは、D.Liveスタッフの得津です。
D.Liveスタッフでは毎月「不登校のおはなし会in滋賀」というイベントを開催しております。
イベントでは不登校に悩む保護者さんから多くのお話を伺います。
一番多いのは、学校に行けなくなった時に何をすればいいか分からないという声です。
特に、学校の先生との関係。
子どもが学校に行かなくなってから、今後について先生と話をすることが増えた。けど、学校の復帰に向けて何をどう伝えていけばいいか分からず、なんとなく話をするだけのお家も多いようです。
私たちは学校の先生と、どんな関係を築いていけばいいのか。
今回は、不登校のお子さんがいる片桐さん(仮名)に学校との関係づくりについてインタビューしました。
ーーまず、お子さんがいつ頃から学校に行けなくなったかについて教えていただけますか?
片桐さん:小2の秋ごろですかね。お腹が痛いと言って休むことが増えて、さすがにこのままではダメだと思って休ませました。原因は担任の先生と合わなかったことです。担任の先生はすごくマジメな先生でした。私も信頼していたんですが、実は私の前と子どもの前では態度が全然違う先生だったんです!
ーーそれは驚きですね。どうしてわかったんですか?
片桐さん:私は子どもが二人いて、学校に行けなくなったのは弟の方なんですね。で、お姉ちゃんの方が教えてくれたんです。担任の先生にすごい言い方で怒られてるのを見たよ、とか。これまでの先生のイメージとは違う様子について。そんなに怒られることが多いと、確かに学校にいくのはイヤだろうなと思いました。
片桐さん:このまま休ませたらずっと休んだままになるんじゃないか。社会に出れないんじゃないか。いろんな不安がありましたが、腹痛や頭痛も訴えていましたし、子どものことを考えて休ませることを決めました。
ーーなるほど。では、学校の先生に厳しく訴えることも多かったんじゃないですか?
片桐さん:いえ、そんなことはありませんよ!私は先生を責めないことをずっと心がけていました。先生を責めてもお互い良いことはありませんから。
ーー確かに責めても良いことはないでしょうが、学校に行けなくなった経緯を踏まえるとそんな風に思えるのが不思議なんですが・・・
片桐さん:私もそりゃあ先生に厳しいことを言いたくなることがありますよ(笑)けど、どの先生も頑張ってるじゃないですか。私は仕事柄、学校へゲスト講師で授業をすることがあるんです。いろんな学校へ行きますが、どの学校も先生はがんばっておられます。そんな先生がたですから、責めるのではなく日々のがんばりを労うことを意識しています。実はこれ、私の子どもが小学校にあがるときに保育園の先生から教えてもらったことなんですけどね(笑)。こんな風にするとうまくいくよって。
ーーでも、具体的に学校の先生にお願いしたいことだってあると思います。そんな時は、どう伝えているんですか。
片桐さん:そうですね。してほしいことがあって、そのために必要なグッズは自分で作るようにしました。学校に行けなくなった弟は、クラスでみんなと過ごすための手助けがいる子どもです。1日の流れを書いたカードなんかを私が作って、学校の先生に使ってもらうようにお願いしました。
ーーそれは先生も嬉しいですね!
片桐さん:理解のある先生は話し合いで決まったグッズをその日のうちに作ってくれたりもしました。そのような先生の手助けもあって、子どもは少しずつ学校へ復帰できるようになりました。もちろん、今でも毎日通っているわけじゃありません。学校を休む日も多いですが、子どもにとってずいぶん学校に行きやすくなったと思います。
ーーありがとうございます。では最後に、学校の先生とより良い関係をつくる上で改めて大切なことを教えていただけますでしょうか。
片桐さん:先生も一人の人です。たまたま先生という職業を選んだだけで、私たちと何も変わりません。できることもできないこともあります。だからこそ、一人の人として関わり、自分から素直な気持ちを伝えていくことが大切ではないでしょうか。自己開示を心がけて校長先生と話したら、30分の予定が3時間になったこともありましたよ(笑)
ーー学校の先生と良い関係を作っていくためには、先生を責めるような言い方ではなく、一人の人として自分から素直な気持ちを伝えていくことが大切なんですね。片桐さん、貴重なお話ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
学校の先生とどう良い関係を作っていくのか。
今回の片桐さんみたいにそっくりそのまま行うことは難しいかも知れません。
しかし、今までの先生との関係を見直すヒントがあったように思います。
もし、この記事を読んでさらに学校の先生との関係づくりについて考えたい保護者さんは
1月21日(日)に開催する「不登校のおはなし会in滋賀」にお越しください。
テーマは、学校の先生との上手な付き合い方。
不登校のお子さんがいる保護者さんに話題提供していただきます。
■ こんなかたにオススメ
・子どもにいま必要なことは何なのか探している
・学校の先生といい関係を作っていきたい
・不登校の子どもが学校で安心して過ごせる第一歩のつくりかたが知りたい
・どうも学校と家庭で子どもへの考えがズレている気がする
・不登校に関する悩みを相談できる相手をさがしている
■ イベント詳細
日時:2018年1月21日(日) 14:00~16:30
参加費:1000円
プログラム
・自己紹介
・話題提供「学校の先生との上手な付き合い方」
・質問タイム
・参加者みんなで話す時間
・ふり返りやアンケートなど
■ 話題提供 住山 志津枝(すみやま しずえ)さん
お金で学ぶさんすう®理事長
ファイナンシャルプランナー(CFP®/1級FP技能士)
京都市在住二児の母。
「算数の計算が出来るのに、お金の計算は出来ない??」
学校算数と生活算数との間に開きがある事に気付き、
学んだ知識がすぐ暮らしに活かせる学習プログラム「お金で学ぶさんすう®」を開発。
保護者・支援者・教育関係者向けには勉強会・講演会の他、執筆活動も行っています。
住山さんにはお子さんが学校に行けなくなり始めたときに、
学校とどんなコミュニケーションを取りながら、子どもが通いやすい環境を作ったかを中心にお話しいただきます。
定員:10名程度
対象:不登校のお子さんがいる保護者さん
会場:コワーキングスペースMaghouse
(JR瀬田駅最寄り)
滋賀県大津市大萱一丁目9−7 ワイエムビル202
お申し込み
件名を「1/21 不登校のおはなし会参加」とし、
本文に、お名前・ご住所・ご連絡先を明記のうえ、info@dlive.jp にメールをお送りください。
※こちらからのお返事が届かないケースが増えております。迷惑メール対策をされている方は特に、info@dlive.jpのメールが届くよう設定をお願いいたします。