僕の父と、不登校【12/10 不登校のおはなし会「不登校 父親にできること」開催!】

LINEで送る
[`evernote` not found]
Pocket

おまえは、自分の好きなことをちゃんとやってれば、それでいいから。

意識が朦朧とする中、病室のベッドで父は僕にこう言い残し、翌日息を引き取りました。

たぶん、この父親でなければ、今の僕はいないと思っています。僕の父は、やりたいことに関してはいつでも背中を押してくれるような人でした。僕が不登校になったときも最初は戸惑ったと思いますが、フリースクールに通わないかと提案してくれたのは他ならぬ父でした。

父は朝型で、早朝5時6時には家を出て仕事に出ていました。そのぶん家に帰ってくるのは夕方5時6時と早く、夕飯はほぼ毎日いっしょでした(ちなみによく料理もしていました)。土日も基本的に休みだったので、たぶん父とのコミュニケーションは多かったほうだと思います。

実際、母とは喧嘩することがたびたびありましたが、父とはあまり喧嘩した記憶がありません。今にして思えば、父はまず気持ちを冷静に汲み取るところがあって、たとえば何かに不満を言ってもそれに対して怒られるようなことはなかったように思います。しんどいんやな、と気持ちを受け取ってくれました。

「僕が不登校になったときも最初は戸惑ったと思いますが」と先述しましたが、「明日から学校に行きなさい」と母に叱られたとき、ものすごく抵抗する僕を見て父がこのときどういう心境だったのか、どういう言葉をかけたのか、実はまったく覚えていないのです。

それは父が空気だったとかそういうことではなく、きっと冷静に状況を見て、周りが見えていない息子に対してどうすべきか、どうあるべきかを考えていたのかもしれない、と思っています。そこから父は、僕が学校に行かないことに対して、なにひとつ口を挟むことはありませんでした。

僕にとって父は、人生見渡してもなかなかいない最高の味方でした。

亡くなったあとで聞かされたのですが、父はこんなことを言っていたそうです。

学校なんて行くのが当たり前だと思っていた。でも我が子がいきなり学校に行かなくなって、こんな道があるのかということにはっと気づかされた。そんな世界を知ることができて本当に良かった、と。

僕には兄弟がいません。ただひとりの息子が、学校に行かないというある種まっとうではない道を勝手に進んだことに、僕は若干の負い目を感じていました。もちろんそのことでどれだけ父に迷惑やストレスを掛けたか計り知れません。学校での面談など、先頭を切ってやってくれていたのは父でした。

たしかに、僕が不登校になっていなければ、父はフリースクールのお父さんたちと出会っていなかった。実際、父の「人生最後の飲み会」はこのお父さん会でした。「いやぁ、あの日最後に飲んどいてほんとよかった」と、お葬式に駆けつけてくださったお父さん仲間はビール片手にしみじみ語っていました。

父にとって、このお父さん会やフリースクールでの出会いが、どんな影響を及ぼしたかは、いまとなってはわかりません。もちろん、どんな会話をしたかも知りません。酒席ですから、もしかしたら僕の愚痴もちょっとは話していたかもしれない。

でも、ただひとつ確かなことは、僕が不登校になったことを訝しく思っていない、むしろそのことに感謝して、父は逝った。

この話を聞かされたのは、父が臨終して数分後のこと。僕はますます、涙が止まらなくなりました。

出棺のとき、花と大好きだった戦闘機のグッズに囲まれる父の安らかな顔に、僕はこっそりと「あんたがお父さんでほんまによかった」と声をかけました。すると親族中大泣きする中でそれが耳に入ったらしく、「それ、もっとはよ言うてほしかったよな、お父さん」と涙ながらにかぶせてくる母。

あれからもう、1年が経ちました。

夫が、不登校の息子のことを快く思っていないんです」。

たびたび不登校の親の会に参加させていただく機会が増えました。そこでよくこんな相談を受けます。

お父さんが子どもさんと関わる時間が少ないのかな、とか、「学校に行かねばならない」という固定概念にとらわれすぎているのかな、などといろいろと想像してしまいます。毎日仕事で忙しいお父さんに不登校について知る時間がないというのも、残念ながら事実なのだろうと思います。

12/10(日)に開催する「不登校のおはなし会」のテーマは、「不登校 父親にできること」です。

「不登校って、なにかわからへん」「子どもが不登校だけど、どう関わればいいんだ??」

こんな疑問を解消できることなく、日夜仕事に打ち込むお父さんはかなりいらっしゃると、僕は思っています。そもそも、先週も書きましたが我が子が不登校になってもいいように常に不登校について情報収集している保護者の方は、まずいないと思います。だからこそあたふたする気持ちもわかります。

今回は、実際に不登校のお子さんを持つお父さんをゲストにお招きします。

僕はぜひ、今回の「不登校のおはなし会」はお父さんに多く来てほしいと思っています(もちろんお母さんのご参加も大歓迎ですよ!)。お父さんが不登校について考える機会って、実はそんなにありません。だからこそ、今回はお父さんも来やすい日取りに開催します。

不登校の子どもたちにとって一番辛いのは「理解が得られないこと」です。身近な両親に、自分の学校が嫌な気持ち、行きたくない心境を受け入れられないと、家の中ですら地獄そのものです。だからこそ、大人がきちんと気持ちを受け止めてあげなければなりません。

折しもこれから先は年末年始とあって家族で過ごす時間の増える季節です。この機会に、少しでも多くのお父さんが「不登校」について理解を深めていただけたら、と思います。

ちなみに、残席が5となっておりますので、お申込みはお早めにどうぞ!

こんなかたにオススメ

・子どもにいま必要なことは何なのか探している
・父親として何ができるか模索している
・お父さんに子どものことを理解してもらう方法が知りたい
・夫婦で足並みをそろえて子どもと関わっていきたい
・不登校に関する悩みを相談できる相手をさがしている

イベント詳細

日時

12月10日(日) 14:00~16:30

参加費

1000円

プログラム

・自己紹介
・話題提供「不登校 父親にできること」
・質問タイム
・参加者みんなで話す時間
・ふり返りやアンケートなど

◆ 話題提供

今回は、不登校のお子さんがいるお父さんに話題提供していただきます。
・子どもが学校に行けなくなったときのお父さんの気持ち
・お母さんとどんなことを話し合ったか
・お父さんはどんな風にお子さんと関わっているか

以上を中心にお話いただきます。

お父さんもお母さんもぜひお越しください!

定員

10名程度

会場

コワーキングスペースMaghouse
(JR瀬田駅最寄り)
アクセスはこちら

お申し込み

・メールでのお申し込み

件名を「12/10 不登校のおはなし会参加」とし、

本文に、お名前・ご住所・ご連絡先を明記のうえ、info@dlive.jp にメールをお送りください。

※こちらからのお返事が届かないケースが増えております。迷惑メール対策をされている方は特に、info@dlive.jpのメールが届くよう設定をお願いいたします。

主催

NPO法人D.Live

お問い合わせ先

info@dlive.jp

◆小冊子『不登校の子が劇的に変わるヒミツ』をプレゼント中◆

下記フォームでお申込みいただくと、メールにファイルを添付し、お送りいたします。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

お住まいの都道府県 (必須)

この冊子を知ったきっかけ (必須)
ホームページブログSNS知人からの紹介LINEYoutubeその他

この冊子で得たいことや知りたいことは何でしょうか?

ご不明点等ございましたら、こちらにお願いいたします。

LINEで送る
[`evernote` not found]
Pocket

山本 駿

山本 駿

子どものころより人一倍敏感な特性を持ち、中学3年間を不登校で過ごす。大学卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画し、現在は通信制高校教員を両立しながらTRY部や不登校講演事業を中心に担当。HSP(Highly Sensitive Person)特有の繊細さを活かし、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。