不登校でも大丈夫!パソコンやスマホで勉強を手助けしてくれる無料アプリ・7選

不登校の子を持つ保護者の方とお話していると、よくこんなことを聞きます。

うちの子、勉強もせず、ずっとゲームやネットばかりしているんですよ・・・。

不登校の子どもがゲームに夢中になるのは、ある種の現実逃避という見方ができます。テレビやスマホ、インターネットの画面とにらめっこしている間は、嫌で嫌で仕方がない学校という場を忘れさせてくれる。でも、だからといっていつまでもゲームに夢中になるのは不安だ、と思う気持ちも理解できます。

しかし、テレビやスマホ、インターネットも、要は「使い方」なのです。

例えばノートや教科書、鉛筆を用意したからといって子どもは勉強するとは限りません。もしかしたらノートにイラストを描いたり(これはこれで絵の勉強になりますが)、ひょっとしたら教科書へくだらない落書きや悪口を書きなぐるかもしれません。これでは勉強したとはいえないでしょう。

反対にインターネットで何か気になるものを検索したり、NHKなどのテレビ番組で教養を深めたりすることは十分できます。さらに今は、スマホのアプリやSNSの中に学習支援や勉強につながるアプリがごまんとあります。

今日はその中からいくつか、勉強に役立つアプリをご紹介します。

外国語学習

スマホの学習アプリの中でとくに群を抜いて多いのは外国語学習アプリ。僕も最近、英語学習の必要性を痛感する出来事があって、少しずつですがアプリを用いて時間をとるようになりました。ここでは取り上げきれないほど数多あるので、僕が使っているアプリを2つご紹介します。

1. mikan

今僕が勉強しているアプリが、「mikan」というアプリ。

中学の基礎英単語から、TOEIC・TOEFLの難しい英単語まで、10000語以上を無料で学べます(有料オプションで医学英語なんかも勉強できます)。とにかく英単語をしっかりと覚えたいひとにオススメ。

やり方は、出てくる単語が「わかる」なら右にフリック、「わからない」のなら左にフリック、という単純明快さ。「わからない」単語は繰り返し繰り返し画面に表示されます。最後に4択テストやランクアップテストができるので、本当に理解できたのかどうかも測ることができます。

ちなみに「mikan」には中国語学習ができるアプリもあって、これもダウンロードして暇を見つけてはちょこちょこと中国語も勉強しています。

2. Duolingo

「mikan」が英単語に特化しているなら、こちらDuolingo(デュオリンゴ)はmikanでは届かない文法からスペル、あらゆる基礎的な英語学習を網羅しているアプリ。

出題形式も、定番の4択問題のほかに、日本語や英単語を組み合わせて正しい和訳英訳を作ったり、実際に話す問題もランダムに出題されます。もちろん、公共の場でプレイすることも考えて話す問題は飛ばすことも可能。お手つきの回数でゲームオーバーになるなど、飽きることなく学習することができます。

全教科をまんべんなく学習するなら

いわゆる5教科、国語・数学・社会・理科・英語をきちんとおさえておきたい人のために、2つアプリをご紹介。

3. YouTube

ゲームの実況や「○○をやってみた」など、エンタメ動画ばかり・・・と思われがちなYouTube。でも、実は検索すれば、本物の学校の先生や塾講師が授業を展開する動画がたくさん見つかります。もちろん、授業料は無料。

こういったYouTubeの授業動画が不登校の子どもたちに向いている理由は主に2つあります。

まずは、分からないところがあれば動画を巻き戻して、繰り返し同じ部分を学習できること。たとえば鎌倉幕府の成り立ちが理解できても征夷大将軍の仕事内容がよく分からない・・・という場合は、その征夷大将軍の説明部分だけ何度も反復して視聴することができます。

そして、当たり前ですが、動画授業では「静かにしなさい!」などと先生が怒る場面がまずありません。逆に言えば、こういう怒鳴り声や「先生が怖い」という子どもも、安心して授業を受けることができます。

ちなみに僕自身も、福岡県のとある高校の先生が作られた日本史や世界史の授業動画を繰り返し視聴して、教育実習の授業づくりの参考にさせてもらいました。板書や話す内容をその動画で研究した結果、ものすごく高評価をいただいてとても嬉しかったのは良い思い出です。

また、YouTubeの授業動画を中学・高校の各教科、講師ごとにまとめられている「MANAVIE」というWebサービスもあります。無料で会員登録すれば動画のお気に入り登録や学習時間も記録することができて、おすすめです。

4. エターナル・スターダスト

RPG感覚でストーリーを進めながら中学の5教科(国数英理社)を学習することのできるアプリなのですが、なんと提供しているのが学研。しかもストーリーの登場人物に声を当てているのは有名声優、なのに基本プレイ無料というなかなかおそろしいアプリです。

このアプリは僕もまったく知らず、後述する「Studyplus」というSNSで不登校だった中学生のユーザーに教えてもらったのですが、アニメやゲームが好きな子どもたちならハマるかもしれません。iPhone・Androidともにダウンロードできます。

勉強した記録を残しておく

次に挙げる3つのアプリ(SNS)は、僕も常日頃愛用しているもの。ただしこれらは勉強ではなく、勉強のサポート。つまり「記録」に特化したアプリです。

僕は本を読むとき、必ず読書時間と読んだページ数、あと読み終わった冊数をすべて記録してExcelでグラフとして保存しています。これが意外と続けるモチベーションにもなって、「もう○日連続60分以上読書できてるな」などと自分の時間の使い方を振り返るいい機会になっています。

5. Studyplus

Studyplus」は、ストップウォッチやタイマー機能で毎日の学習時間や学習量を記録できるシステムが売り。SNSなので友達を増やせば「この人は今日数学を4時間も勉強している」などと刺激をもらったり、例えば「不登校」という自己紹介を残しておけば同じ不登校の人の学習状況もチェックできます。

僕は主に読書時間の記録としてStudyplusを利用しているのですが、ありがたいのは本の裏表紙のバーコードを読み取るだけで、その本を教材として登録できること。わざわざ本のタイトルを打ち込んで検索する手間が省けるのは大きいです。また前述した「mikan」など、アプリでの学習時間も記録できます。

ちなみに今回ご紹介したアプリの中には、いくつか「Studyplus」で「おすすめアプリありませんかー?」と質問して教えてもらったものも含まれています。

6. 読書メーター

読書記録で言えば、「読書メーター」と「booklog」(後述)という読書SNSもオススメ。

読書メーターはかゆいところに手が届く記録の豊富さが見逃せません。読んだ本の記録はもちろん、読み終えた本の冊数やページ数を棒グラフで表示するほか、どの著者の本を多く読んだか円グラフで示してくれるのがありがたい。また、共通の「読んだ本」からおすすめユーザーを教えてくれる機能もあります。

基本的に読んだ本やこれから読みたい本、読み終わった記録をSNSに流したりするのはすべて読書メーターで管理しているのですが、「ある機能」のためだけにもうひとつbooklogも運用しています。

7. booklog

booklogには読書メーターにないある機能が備わっています。それが「フレーズ」。要するに心に残った一節や参考になった文章を250文字以内で記録できるわけです。これが本当に助かります。このブログで引用した本の一節も、基本的にはbooklogに記録したもの。

読書メーター、booklogとも一長一短あるSNSなので、僕はこうして2つを駆使して読書記録を管理しています。

まとめ

いまや、勉強は学校や塾でなくても手軽にできる時代。

こうしてパソコンやスマホを有効活用して、SNSやアプリを用いて家でも学ぶことができる時代になりました。今回ご紹介した7つのアプリやサービスは、なにも不登校の子どもに限ったものではありません。補習としての利用はもちろん、大人でも「学び直し」として手を出すことのできるものばかりです。

ノートや鉛筆、参考書を持ち出しての勉強に抵抗があるのなら、こういったアプリやサービスから勉強の楽しさ、おもしろさに触れるのも良いと思います。ぜひ一度お試しください!

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    この記事を書いた人

    子どものころより人一倍敏感な特性を持ち、中学3年間を不登校で過ごす。大学卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画し、現在は通信制高校教員を両立しながらTRY部や不登校講演事業を中心に担当。HSP(Highly Sensitive Person)特有の繊細さを活かし、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。

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