あきらめないで!民間やNPOのフリースクールでも学校の出席扱いになる可能性があります!
こんにちは、スタッフの得津です。
私たちD.Liveは不登校の子どもが通えるフリースクール「昼TRY部」を滋賀県大津市で運営しております。
毎週月曜・木曜の10時〜13時だけですが、7名ほどの生徒が通っています。
以前、ある保護者さんから
「各市町村にある教育支援センターは学校で出席扱いになるけど、昼TRY部さんみたいなNPO・・・まあ、民間がやっているフリースクールって出席扱いになるんですか?」
と質問されました。
出席扱いになるかどうか。
フリースクールに通わせる上で心配なことの1つですよね。。
特に高校生になると単位が関わってきますから、フリースクールを検討する上で欠かせない要素です。
質問に答えるために、知り合いのツテで複数の教育関係者にお話を伺いました。
わかったことを以下に書いていきます。
結論:民間のフリースクールでも出席扱いになる可能性はあるので、学校に言ってみることが大事!
まず、この結論のベースをご紹介します。
平成28年9月14日に文部科学省が「不登校児童生徒への支援の在り方について」という通知を出しています。
この通知の1ー(2)「学校教育の意義・役割」の最後にこのように書かれています。
(前略)
児童生徒の才能や能力に応じて,それぞれの可能性を伸ばせるよう,本人の希望を尊重した上で,場合によっては,教育支援センターや不登校特例校,ICTを活用した学習支援,フリースクール,夜間中学での受入れなど,様々な関係機関等を活用し社会的自立への支援を行うこと。
その際,フリースクールなどの民間施設やNPO等と積極的に連携し,相互に協力・補完することの意義は大きいこと。
国としても、学校とフリースクールは積極的に連携していきましょうねと言っていますので、出席扱いになるかもしれないベースはここで担保されています。
では、具体的にどのような手順で出席扱いになるのかみていきましょう。
1、保護者さんが担任の先生に相談する。
まずはお子さんの担任の先生に相談するのが良いそうです。
・フリースクールの活動内容
・登校手段
・食事はどうしているのか(お弁当なのか、フリースクールで作るのかなど)
これらが分かる資料があると、先生も生徒が通うフリースクールのイメージがつくので良いかと。
2、学校長と相談する。
出席扱いにについては、最終的には学校長の判断が必要になりますから担任の先生と話した後に学校長ともお話することになります。(もしくは、担任の先生から学校長に話すという場合もあります。)
話す内容は担任の先生に話したことと同じです。
場合によってはこの時点で学校の先生がフリースクールの見学にくることもあるかもしれません。
(当方の昼TRY部の場合は、私たちスタッフが生徒の学校に伺ったケースもありました。)
学校長と話をして、学校長から認められればフリースクールに通った日は学校に出席したことと同じになります。
手順はこれだけです。
もちろん、各学校で少しずつ違うところはあるでしょうが、まずは保護者さんが担任の先生に相談するところからスタートしたほうが良いようです。
ありがたいことに私たちが運営するフリースクール「昼TRY部」でも、
保護者さんが先生に相談して出席扱いになっている生徒が何名かおります。
最後に、どうして「可能性がある」に留めたかをお伝えします。
どうやら「NPO等と積極的に連携し」と言われても、市町村や学校によっては何をどう連携すれば良いかわからないというところもあるようです。
確かに、フリースクール自体がまだまだ数は少ないです。連携の事例も少ないので、何をどのように連携するか分からないという声もあるだろなと私も思います。
だからこそ、フリースクールを運営している私たちとしては積極的に声を上げていくべきだとも感じています。
「昼TRY部では、こんな活動をしていますよ!」
「出席扱いになっている生徒もいますよ!」
と、発信していくことで学校に行けない子ども達が安心して学べる機会の保証に貢献していきます。
話は戻りますが、民間やNPOのフリースクールに通っても出席扱いになる可能性はあります。
そのためには、まず保護者さんが担任の先生に相談することから始まります。
フリースクールに通わせるかどうか検討されている保護者さんのお役に立てれば幸いです。
ところで昼TRY部って、どんなところ?
昼TRY部は滋賀県大津市。JR瀬田駅から徒歩3分のところで開校しております。
開校日時は毎週月曜と木曜の10時〜13時。
対象は小5〜高3です。
生徒は勉強したり、ボードゲームをしたり、一週間の出来事を話したりしながら過ごしています。
ご興味がおありの方は、こちらのHPから詳しい内容をご覧ください。
見学や面談も実施しております。お気軽にお問い合わせください。