【講演レポート】人脈ゼロ、経験ゼロ、土地勘ゼロから スタートしてわかった、NPOの難しさ
こんにちは、スタッフの得津です。
8月1日(火)に、京都市岡崎いきいき市民活動センターさまの職員研修をさせていただきました。
タイトルは「人脈ゼロ、経験ゼロ、土地勘ゼロから スタートしてわかった、NPOの難しさ」。
法人設立から5年経ち、活動拠点の滋賀県草津市でも少しずつ認知されるようになってきました。ですが、私も代表の田中も大阪出身。縁もゆかりもない草津市で活動を始めた時は、本当に手探りでした。
研修では、法人立ち上げ前後の話を事例とし、市民活動センター職員として利用者にどんな支援ができるかを考える会にしました。
D.Liveの説明。D.Liveの「しんどかった時期クイズ」。
最後に、1時間ほどワークショップをおこないました。
ワークショップで考えていただいたことは2つ。
1、岡崎市民いきいき活動センターはどのような場所でありたいか。
2、それを実現するためにどのような支援や備えがあればいいか。
職員の皆様は年代もバラバラで、とても活気のある方達でした。自分なら恐縮しそうなベテランの人にも、若手の人が積極的に意見していて、風通しのいい職場だと感じました。
最終的には、どんな支援ができるかをKJ法でまとめ、何から始めるかについて指針を示して終わりました。
これまで、PTAや教員研修で話したことは何度もありましたが、このように市民活動を支援する方々の職員研修で話すのは初めてでした。私たちの、手探りで、決して上手に進まない歩みを聞きたいと言っていただけるのも初めてでした。期待に応えるためにも、研修の準備のために、D.Liveの法人立ち上げ前後をふりかえってみました。
浮かんだことは「ウサギになりたいカメ」でした。
私たちが法人を立ち上げた2012年は、社会起業家を支援する取り組みが盛んになされていた時期でした。時流もあり、私たち以外にもNPO法人として活動を始めた団体がたくさんありました。
その団体の活躍を見るたびに悔しい気持ちになりました。
もっとスマートにやれるようになりたい。
もっと活動を認知して欲しい。
もっとメンバーも増えて欲しい。
他の団体と比べるたびに、悔しさを感じながらも目の前のことを1つ1つやるしかなくて歯がゆい気持ちでした。土地勘も人脈も、何もないところからスタートすることがこんなに難しいのかと痛感する日々でした。
ですから、法人立ち上げの話を聞きたいという申し出は本当に嬉しかったですね。
ちょっと話は変わりますが、意味や価値を感じられるものが多いほど自尊感情は高いという研究があります。
カメの歩みに価値はない。ウサギのようにぴょんぴょん進む団体がすごいと私は思っていました。しかし、この研修を通して、長い手探りの時期にも価値があるんだと思えました。わたしの自尊感情もちょっと高まった気がします。
よそのNPO法人さまは、講演や研修として、今回のような法人設立や運営の話をされているところもあります。
D.Liveはできないと思って講演メニューにも載せていませんが、今回のようにお声がけいただければ運営についてもお話しいたします。
今回の研修では研修では以下のことに絞ってお話をしました。
・学生団体時代の活動がうまくいかなくなった後、あらためて解決したい社会課題を特定するのに1年以上かかったこと。
・社会起業家を支援する合宿でコテンパンにされたこと。
・法人として活動を始めたけど、土地勘も人脈もないので何から手をつければいいか分からなかったこと。
・学生の気持ちがわからなくて、すぐに学生ボランティアさんがやめてしまったこと。
研修や講演をご検討のかたへ。
このようなことでしたら、お話しさせていただきます。
遠慮なくおっしゃってください。
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