ある不登校の生徒との会話が、週間少年ジャンプ以上に月曜日を待ち遠しくさせた
「交換してください、お願いします!」
「いや、それはできない。」
「えー、なんでなんですか!!いいじゃないですか。」
“カタン”というボードゲームの真っ最中。
あとちょっとで勝負が決まる。その瀬戸際の駆け引きがうまくいかず、落胆して2つのサイコロをぼくに渡す彼。
彼は中学校3年生。
去年から学校にいけなくなり、この4月から不登校の子どもたちのお昼の居場所 “昼TRY部” に週2日かよっている。
学校に行きたい気持ちもあるけれど、学校に行くことを考えるとどうしてもお腹が痛くなって休んでしまう。学校に行っても、すごく疲れてしまうのであとが続かない。そんな日々が、中学校2年生から続いていました。
中学校2年生の3学期。代表の田中から「一ヶ月間、学校に行ってはいけない」と言われ、気が楽になったのか少しずつ生活も落ち着き始めた彼。
昼TRY部に通いだす頃には家でも笑顔が増え、「しなくちゃダメだ」としか思えなかった勉強も、前向きな気持ちで「勉強したい」と思えるようになりました。
そして今。
彼は毎週欠かさず昼TRY部に通っています。昼TRY部で、彼は本当にたくさんの話をぼくにしてくれます。
休みの日に出かけた場所、最近観たアニメや映画。
大好きなゲームのことは特に熱を持って話してくれます。
ゲームのことは詳しく分からないですが、すごく楽しそうに語る彼の姿がぼくは好きです。
ぼくの月曜日の楽しみといえば、これまでは週刊少年ジャンプでした。ワンピースがどうなるのか気がかりで、大人気なくそわそわしています。待ちきれなくて先の話を知ろうとしたこともありました。
でも、今は彼の話を聞くのがぼくの月曜日の楽しみです。
スマホゲームはどうなったのかな。
休みの日はどこにいったんだろう。
勉強は進んでるのかなぁ。
そんなことを考えながら毎朝、電車に乗り込みます。
毎週のジャンプを忘れるくらい楽しみで、電車の中でジャンプを読んでいる人がいても気になりません。
彼とは最近、高校の話もするようになりました。行きたい高校が2つくらいあるらしく、一緒にパソコンで調べたり、どんな部活に入ろうか話したりしています。
きっと、半年前の彼だったらこんな風に進路の話はできなかったはず。
ーー進路を決めなくちゃ、勉強をしなくちゃ。
しなくちゃならないことに向き合う辛さで、お腹がいたくなっていたかもしれません。
しかし、昼TRY部に通い出して二ヶ月。
今の彼にそんな不安はありません。
自分の興味や関心にそって進路も決め、志望校に向かって勉強もできることでしょう。
彼が志望校をどこに決めるのか、今から楽しみでなりません。
こんな風に生徒の変化や成長を書くと、
「何か魔法でもつかったんですか?」
「それって本当ですか?」
と言われることがあります。
まずお伝えしたいのが、生徒の変化は本当です。次に、ぼくたちは何も特別なことはしていません。
子どもたちが居心地よく思えるように話を聞いたり、一緒に遊んだり、勉強したりしているだけです。
むしろ特別じゃなくていいと思っています。
学校に行けなくても、学校で過ごすのと同じくらいの日常がある。
特別じゃない時間にこそ意味がある。
それが昼TRY部です。
■ 昼TRY部にご関心のある保護者様。
いつでもお問い合わせください。見学もしていただけます。
ーー通わせてみたいけれど、子どもが行きたがるかどうか。
そんな不安もあることと存じます。私たちは、まずは面談をおこなったのちに気持ちが向いたタイミングで通ってもらうようにしております。お子さんを急がせたりはしません。
学校じゃないけれど、子どもが安心して月曜日に通える居場所が昼TRY部です。
一緒にお子さんのこれからについて考えていきましょう。
◆小冊子『不登校の子が劇的に変わるヒミツ』をプレゼント中◆
下記フォームでお申込みいただくと、
メールにファイルを添付し、お送りいたします。