学校へ行けない時間は、ムダじゃないし、その時間にやるべきことがある。

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キミは、学校へ行けない時間は、ムダだと思うだろうか?

「こんなことしていても、ダメになるばかりだ」と思うだろうか?

多くの大人は、学校へ行けない時間を“無駄”で、ダメな時間だと思っているように僕は感じる。

ダラダラしている。
ゲームばかりしている。
ずっと寝ている。

ただただ無駄な時間を過ごしているように、たくさんの人たちは、思うのかもしれない。

でも、僕は決してそんなふうには思わない。

学校へ行けない時間は、なによりも貴重で大切な時間だと思っている。

むしろ、“チャンスタイム”だとすら考えている。

「学校へ行けなくてラッキーじゃないか!」とも思うんだ。

“無駄だ”という人は、僕から言わせると、なにもわかっていない。

「ダラダラせず、学校へ行きなさい」と言われても、行けないものは、行けない。

犬に、「日本語で話せ!」と言うようなものだ。

気合いや根性でなんとかなることではない。

だから、僕はキミにアドバイスをしたい。
「世界で一番くらいダラダラして過ごせばいい!」と。

学校へ行けない時間は、キミの時間だ。
誰かに拘束されることもないし、なにかを絶対にやらないとダメなわけでもない。

自由に使える時間だ。

その時間を「学校へ行けなかった」と罪悪感を持って過ごすのは、あまりにももったいない。

僕は、週に数回しか学校へ行けない子へ伝えることがある。

「学校へ行くのをやめよう」と言う。

どうしてか?

行けた日は良いけれど、行けない日は落ち込む。

すると、学校へ行けない日はものすごくしんどい。自分を責めるし、行けない自分がイヤになってしまう。

結果、しんどくて夕方まで寝ていることになる。

そんなふうになるのだったら、むしろしばらくは学校へ行かない選択をしたほうが良いと僕は思うんだ。

家の中で充実した時間を過ごす。
長期休暇をとった気持ちでいる。

そうやって楽しい気持ちで過ごせるようになると、自分に自信もできるし、ラクな気持ちで学校へ行けるようになる。

結果的に、早く学校へ行けるようになることもあるんだ。

まぁ、これは極端な話ではあるけれど、それくらい僕は家の中での過ごし方が大事だと思っている。

学校へ行けない時間は、まるで海外のお金みたいだなと僕は思う。

たとえば、イギリスのお金、ポンドをキミが手に入れたとしよう。

10ポンド(1,500円ほど)を誰かにもらったとする。

キミは、どう思う?

「もらっても仕方ない」と思うだろうか?
「日本で使えないから無駄」だと思うかも知れない。

でも、イギリス人にとっては価値があるものだ。
このお金を使って買い物をすることができる。

同じお金でも、人によって価値が違う。

僕たちがポンドを使えないのと同じように、イギリス人にとって“日本円”は、必要ないものだ。

“学校へ行けない時間”も、これと同じだ。

一見すると、無駄なもの、意味がないものと思ってしまう。

しかし、それを“価値があるもの”にすればいいんだ。

どうするか?
簡単だ。

ポンドを価値があるようにするためには、両替すればいい。ポンドを日本円に替えればいい。

そうすると、お金として日本で使うことができる。

学校へ行けず、家にいる時間も同じ。
“無駄に思える時間”を“価値ある時間”に替えたらいいんだ。

学校へ行けない時間、多くの子は自分を責めている。

「みんなは学校へ行っているのに自分は……」と。
でも、そんなこと気にしなけりゃいいんだ。

家の中で苦しくなる必要なんてない。

とにかく、家の中でめちゃくちゃに楽しむ。
「学校行かない時間があって良かった」と思うくらいに。

僕がオススメするのは、コンテンツに触れることだ。

ゲームも良いけれど、できればいろんなものを読んで欲しい。見て欲しい。

コンテンツとは、映画やアニメ、マンガ、ドラマ、小説など。

学校へ行けない時間は、チャンスタイムだ。

同級生が勉強している間、キミは違うことをしていればいい。

勉強なんて、いくらでも挽回できる。

その間に、キミはたくさんのコンテンツに触れることで、同級生より物知りになれる。博識になることができる。

学校ではなく、家の中で学べばいいんだ。

僕は、難しい本を読めとも言わないし、勉強に繋がることをするべきとも思っていない。

ただ、楽しめばいい。

読みたいマンガを読む。
興味あるドラマや映画を見る。

こんなにまとまった時間があるだろうか?

みんなは学校で毎日を忙しくしている。

じゃあ、キミは家で毎日を忙しくして、充実させればいい。

コンテンツに触れることで、世界が広がる。

「こんな世界かあるのか」
「これおもしろそう」

興味の範囲が広がるし、知識も増える。

海外へ行きたいと思うかも知れないし、歴史に没頭するようになるかもしれない。

コンテンツに触れるとは、出合いをつくることなんだ。

たくさんのことを知って、いろいろ考える。

猛烈に学校へ行きたくなるかも知れないし、やってみたいことが見つかるかもしれない。

そうなると、キミはもう次のステージへ立てている。

あとは、心が動くままに行動していけばいい。

そのキッカケとして、コンテンツに触れて欲しい。

映画やドラマ、マンガ、アニメ。
なんでもいい。

レンタルコミックもあるし、Netflixもある。

僕は手塚治虫のマンガを読んで、今の仕事に就いた。

マンガや本との出合いが人生を変えることがある。

無駄に思える時間が、「あのときの時間が僕の人生にとって大きかった」と思えるようになる。

学校へ行けない時間は、神様がキミにくれた贈り物だ。
貴重な時間を自分を責めて、しんどく過ごすことはない。

楽しく過ごすんだ。

「学校行かなくていいな」とみんなが羨ましく思うくらいに。

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田中 洋輔

田中 洋輔

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒 中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。 しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。 野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。 浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。 友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。 フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。 京都新聞にして子育てコラムを連載中。 詳しいプロフィールはコチラから